大きなフワフワボールみたい…猫さまが飼い主に怒鳴る瞬間とは

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.12.31
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第92回目はブルーポイントバーマン種のパタプウフ(Patapouf)さま。

写真を撮られるのが好きな猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.92
猫さまの話をもっと聞かせて! 

パタプウフさまは5歳の男性猫さまです。


猫 保護猫 フランス

僕は、庭とテラスがある家に住んでいます。飼い主が目を覚ますと、どこまででも追いかけていきます。飼い主が仕事に出掛ける前、僕は一日中元気でいられるように、朝のごちそうをたくさん食べます。
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食事の後は昼寝をするために2階に行きます。寝るときはベッドか部屋のキャットツリーにいます。朝食が豪華なので、その後、1日のかなりの時間を眠っています。そのため、飼い主達が仕事から帰ってくると、絶好調の素晴らしい状態にあります。おやつを食べてから、大好きな羽のステッキで少し遊んでもらって、蝶のおもちゃをスイッチオンにしてもらいます。そして鬼ごっこ開始! 各部屋で飼い主たちを追いかけます。
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それから夕食を食べて、満腹になったらバスケットかベッドのどちらかで横になります。そして、食べ残したものをきれいに平らげて、就寝時間です。夜中もお腹が空くので、カリカリを常備してもらっています。
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私の食事の詳細をお伝えします。
1日に猫用のチキン缶と75gのカリカリ(朝、軽食、夕食、夜の軽食に分けられます)を食べます。朝は決まってウエットフードなのですが、毎回喉が鳴ります。この瞬間が1日のうちで極上の時間です。マッシュ、大西洋マグロ、小さなチーズ、チキンフィレが大好きです。
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家で一番好きな場所は、天窓近くのキャットツリー。天窓があるおかげで外の鳥を見ることができます。もしくはリビングルームの壁に設置してあるキャットツリーの一番上に身を置くのが至高の時です。
飼い主から見たパタプウフさまとは?

私たちはインターネット上の広告を介してパタプウフを見つけました。すぐに彼の大きな毛むくじゃらの顔に恋をしました。既にその時点で彼は写真を撮ってもらうのが好きでした。


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パタプウフは貪欲で、時には落ち着いていて、社交的で、おしゃべりです。
彼は庭師のようです。いつも植物を食べたがりますが、これは非常に迷惑です。私は彼が入れない部屋に、猫にとって有毒な植物を隠しています。夏にはテラスから近所をスパイするのが好きで、家の柵の前を他の猫が通り過ぎることをとても嫌がります。
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私たちが仕事から家に帰るとき、彼はいつもドアの後ろで待っていて、私たちが戻ってきたことを喜びます。彼は一人でいるのが好きではないようです。彼は私たちが出かけると怒鳴ります。私たちが戻ってきくると幸せそうにニャーと鳴きますが、私は彼が私たちに怒鳴ることに心を奪われがちです。彼は私たちの子どものように家族の一員として扱われています。

面白いことに、彼は私の夫と同じくらい貪欲ですが、私と同じくらい穏やかです。パタプウフは私たちを人間の両親と見なしているようです。また非常に要求が厳しく、私たちが奴隷のように従わなくてはなりません。


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彼はいつも私の夫の膝に乗りたがります。私たちが冴えない日でも、パタプウフのすばらしく魅力的な表情で、すぐに笑顔にしてくれるのです。愛と喜びを与える大きいボールのような毛皮ときれいな目の色で。

――とことん食いしん坊なパタプウフさまは愛情たっぷり、家族が毎日を幸せになる方法を知っているのでしょうね。

取材、文・松永学