羽つきの耳やかわいさだけの猫さまじゃない…街ゆく人が思わず二度見する理由

取材、文・Manabu Matsunaga — 2024.4.14
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第225回目はメインクーンのエルザ(Elsa)さまの登場です。

みんなが振り返る猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.225
猫さまの話をもっと聞かせて!
エルザさまはもうじき2歳になる女性猫さま。


メインクーン


<エルザさまが語ります>
私は英語教師の飼い主と一緒に、南フランスのコートダジュールのアパルトマンに住んでいます。普段はバルコニーに出て鳥を観察したり、日光浴をしたりして過ごしています。高台にある建物なので眺めは最高です。
花とメインクーン

家の中のお気に入りの場所は間違いなく猫の木です。それとフワフワの自分用のクッションでいつもフミフミしています。お出かけも好きなので、ペット用キャリーに乗って街や海岸散歩を楽しんでいます。潮風が本当に気持ちいいんです。私の体の大きさに驚く人たちの顔を観察するのは面白いです。


キャリーに入っているメインクーン

家の中でのお気に入りのおもちゃは、小さなバネとシンプルな紙ボールです。また猫のトンネルに隠れるのも好きです。


へそ天するメインクーン

主な食事はカリカリとチキンのパテ。おやつにはサーモンスティックをいただいきます。飼い主たちは時々旅行に行くのですが、ポルトガルに行った時はイワシの缶詰が私へのお土産でしたよ。


<飼い主から見たエルザさまとは>
私は以前ペルシャ猫を2匹飼っていましたが、自分がメインクーンという品種に夢中になっていることに気づきました。私たちはここコートダジュールのブリーダーを選び、そこで幸せを見つけたのは約2年前のことでした。そこでエルザと恋に落ちました。
海辺とメインクーン

私は家にいることが多いので、彼女はどこにでも私についてくるのが好きです。しかし、同時に彼女は孤独を求めることもあります。見た目は大きくてちょっとワイルドですが、とても人懐っこく、よく愛撫を求めてきます。でもエルザは抱かれるのが好きではありません。知的で、おしゃべりで、非常に陽気で、時折感情を爆発させることもあります。遊んでいるときにうなり始めるのです。最初は私たちにとっても少し怖かったですが、今ではとても楽しいです。


花束とメインクーン

メインクーンは本物の猫犬だとよく言われます。それは確かです。エルザはいつも私たちの隣にいます。この大きなアーモンド形の目と羽がついた耳、オオヤマネコが祖先とも呼ばれる風貌には確かに魅力を加えます。


メインクーン

私のボーイフレンドは、私とエルザは特別なつながりがあると言っています。時々、エルザは私を人間としてよりも猫のように扱っているように思えます。夏、帰宅すると彼女が2階のバルコニーから私たちを見つけ、私たちが家に戻ってくるのが嬉しいことを私たちに理解させているかのようにニャーと鳴き始めます。


夕暮れとメインクーン

彼女は本当に私たちの赤ちゃんのようなものです。私たちはエルザなしで休暇の旅行に行くと、彼女がいなくてとても恋しく思い、すぐにでも会いたくなってしまいます。彼女はまだ若いので、健康でこれからもっと幸せな生活を一緒にできることを願っています。


ーー温暖で光が降り注ぐコートダジュールのモナコにいるエルザさまは幸せですね。散歩は、きれいな海、日本庭園、カジノの周りなどで人や高級車を見たりしてラグジュアリーな生活です。エルザさまの風貌もこの街にぴったりですね。
著者情報
松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!