“話を聞いてほしい”ユーザー多数! 性やカラダの悩みをシェアするコミュニティ誕生秘話

ウェルネス
2024.04.20
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、「悩みをシェアする意味って?」。性やカラダの悩みは周囲には相談しづらいもの。心の拠り所になるコミュニティで悩みをシェアしてみては?

自分に合う相談の仕方で心の負担を和らげよう。

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左・後 未央さん、右・中元日芽香さん。

オンライン・ピル処方サービス〈スマルナ〉のユーザーコミュニティ「25時のスマルナ」が3月からスタート。その開発責任者である後未央さんと、ananフェムケア委員会のメンバーで、心理カウンセラーとして活動する中元日芽香さんに悩みをシェアするメリットをお聞きしました。

――「25時のスマルナ」を立ち上げた経緯から教えてください。

後未央さん(以下、後):スマルナには私のような助産師や薬剤師が無料で相談に応じるサービスがあるのですが、答えを求める人ばかりでなく「話を聞いてほしい」人が多いと気づいて。それで近い立場のユーザー同士が語り合い、「大丈夫だよ」を言い合える場を作りたいと思いました。

――「25時のスマルナ」という名称にしたのはなぜですか。

後:25時(深夜1時)って、いろんなことから解放される時間だと思うんです。ここを訪れる時は素の自分に戻ってなんでも話してほしい。そんな思いを込めました。

中元日芽香さん(以下、中元):私もサイトを拝見しました。悩みを打ち明ける人に対して、温かい励ましや共感が寄せられていて、やさしさを感じました。

後:一番盛り上がっているのは「なんでも発散ルーム」という投稿欄です。やっぱりみんな話を聞いてほしいんだと実感しましたね。

中元:誰かに話すことで、主観で捉えていた悩みごとと距離がとれて、少し冷静になれます。そして受け止めてくれる人がいる安心感も、相談で得られる大きなメリットなのだと思います。

――女性特有の不調や性の悩みは、匿名のネット環境のほうが相談しやすい面もあると思います。どんな点に注意するといいでしょうか。

中元:テキストだけのメッセージは情報量が限られます。相談する側も返信する側も、普段以上に丁寧に言語化することで、すれ違いや誤解が減ると思います。匿名だからこそ、相手の立場を想像する思いやりを持ってほしいです。

――おふたりはご自身がカラダの悩みや不調を抱えた場合、周りに相談するタイプですか?

後:私は普通に話すほうですが、もし周りで悩んでいる人がいたら、「大丈夫?」とまず声をかけて相手の反応を見ますね。悩み相談って、自分のタイミングで話すことが大事だと思うんです。

中元:わかります。私自身は悩みや疑問はネットで調べて解決することが多いです。身近な人に相談して心配されると申し訳なく思ってしまうので…。私みたいな人にも、オンラインの匿名相談はちょうどいい距離感かもしれません。

――悩み相談を躊躇してしまう人へ、アドバイスはありますか。

中元:悩みの詳細を伝えなくても、「不安」や「ツラい」など、自分の今の感情だけでも打ち明けてみては。吐き出して受け止めてもらえたら孤独感が和らぎますし、そこから自然に言葉を紡いで相談していけるかもしれません。

後:感情を出す場として「25時のスマルナ」も利用してもらえたら。近い立場の“仲間”たちが寄り添ってくれ、悩み相談の小さな成功体験が得られていく気がします。

中元:いいですね! 相談は、受ける側にも良い効果があると思います。温かい声かけをして相手に喜ばれると嬉しい気持ちになります。心を支え合うやさしい輪がどんどん広がっていくと素敵ですね。

「25時のスマルナ」ってなに?

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オンライン・ピル処方サービス〈スマルナ〉が運営するユーザーコミュニティ。性やカラダに関する悩みや疑問を、ユーザー同士が自由に語り合える。先月開催されたローンチイベントの様子も、同サイト内でチェックできる。https://community.smaluna.com/

うしろ・みお 総合病院で看護師・助産師として働いた後、大学院で月経の研究をしながら産後ケアハウスなどに勤務。現在は〈スマルナ〉の運営やマネジメントに携わる。

なかもと・ひめか 2017年に乃木坂46を卒業し、心理カウンセラーに。著書に『なんでも聴くよ。』(文藝春秋)など。カウンセリングサロンはhttps://www.monicatowatashi.com/

シャツ¥5,390 プルオーバー¥2,970(共にTHE SHOP TK) パールネックレス(3連)¥5,500(Dessin) 以上ワールド プレスインフォメーション TEL:03・6851・4604 パンツ(ベルト付き)¥6,050※4月下旬発売(index TEL:03・6851・4604) その他はスタイリスト私物

※『anan』2024年4月24日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・岡安幸代(中元さん) 取材、文・熊坂麻美

(by anan編集部)

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