小さなストレスは“当たり前”じゃない。
デリケートゾーンのケアなど、最も清潔に気を使いたい期間なのに、困りごとが何かと多い生理時のバスタイム。湯船の汚れや、お風呂上がりにタオルなどに経血がついてしまい憂鬱な気持ちになったという人も少なくないはず。「仕方ないこと」「ちょっと我慢すればいい」と、生理中のストレスを“当たり前のこと”として見過ごしていませんか? そんな悩みに向き合い、ナプキン補助用品という今までにないアイテムを開発した女性にお話を伺いました。
Q 生理中は、湯船に浸かることに抵抗はありますか?
ある…57%、ない…43%
半数以上が「抵抗ある」と回答。衛生面や、家族や彼に経血汚れを見られたくないという理由がほとんど。経血汚れが気になってリラックスできないという声も。
Q お風呂上がりの経血垂れにストレスを感じることはありますか?
毎回感じる…20%、量が多い日は感じる…62%、気にならない…18%
湯船以上にストレスを感じると回答した人が多かったのが、お風呂上がりの経血垂れ問題。全体の8割以上が生理時の入浴にストレスを抱えているよう。
Q 実際お風呂上がりに経血垂れでタオルやマットを汚したことがありますか?
ある…84%、ない…16%
お風呂上がりに経血垂れによってタオルやバスマットなどを汚してしまった経験があるという人も8割以上。小さなストレスがQOLを下げていることは確か。
お風呂上がりの経血垂れに何か具体的に対策をしていますか?
1位…急いでショーツをはく、2位…ティッシュで拭き取る、3位…特になし
「急いでショーツをはく」「ティッシュで拭き取る」など、根本的な打開策といえる方法はなく、多くの人がお風呂上がりの経血垂れに悪戦苦闘していることが判明!
※20~30代のanan総研メンバー150名にアンケート。
中元日芽香さんはどうしてる?
私も量が多い日は、お風呂上がりの経血垂れにストレスを感じます。過去にタオルを汚してしまったことがあり、生理時は白を避け、濃い色のタオルを選ぶように。対策はショーツに予めナプキンをセットして、バスマットを汚さないように、なるべく早くはくことくらい。お風呂上がりに経血汚れを見ると、いつもげんなりしてしまいます。
なかもと・ひめか 1996年4月13日生まれ、広島県出身。乃木坂46のメンバーとしてデビュー。卒業後の現在は心理カウンセラーとして活動している。
ニット¥19,800(ガールズソサエティ https://thegirlssociety.net) Tシャツ¥2,990 パンツ¥6,990(共にギャップ新宿フラッグス店 TEL:03・5360・7800) ピアス¥28,600(バージュエリー/ジェムプロジェクター TEL:03・6418・7910)
おすすめ解決アイテムはコレ!
オフィスアン「ナプキン補助用品 ナプラスe」
ナプキンにプラスして使用する、今までになかった紙製のナプキン補助用品。入浴前にナプラスeの上にナプキンを重ねておき、お風呂から上がったら、それをすぐにデリケートゾーンに挟む。ナプラスeの構造により落ちにくく、経血が垂れるのを防止。慌てず落ち着いて体を拭いたり、スキンケアも可能。ナプキンはメーカー問わず羽つき、羽あり両方とも対応。また、昼用・夜用の2サイズを展開。ティーバッグのようなパッケージもかわいい。
昼用3個入り¥297 昼用10個入り¥825 夜用3個入り¥396 夜用10個入り¥968 昼用・夜用 各3個入り¥693 公式ホームページにて販売中。(オフィスアン https://naplus.co.jp)
デリケートゾーンに挟むという新発想。ナプキンにプラスして入浴後を快適に!
生理にまつわる悩みの一つが、お風呂上がり。バスタオルに経血がついたり、経血が垂れてバスマットが汚れたり。生理中だからこそ体を清潔に保ちたいのに、こんな事態が待っているとなると入浴が憂鬱になりがちだ。
そんなお悩みを解決してくれるアイデアグッズを発見! それが「ナプラスe」。商品名が表す通り“ナプキンにプラス”して使うナプキン補助用品だ。
開発した清水ゆかりさんは、もともと兵庫県西宮市でウェディングブーケを扱う仕事をしていたが、コロナ禍で仕事が激減。そんな時に、コロナ関連のアイデアグッズが次々と発売されているのを知った。
「私も何か開発して世の中の役に立ちたいと思った時、まず思い浮かんだのが、生理中のお風呂上がりお助けアイテムでした。というのも、私自身、長年お風呂上がりのポタポタ経血に悩まされてきたんです。経血量が多いこともあり、1度の生理期間中に最低2回は経血が垂れてバスマットを汚してしまい…。お風呂上がりのわずか1~2分が、ストレスになっていました」
デリケートゾーンにナプキンを挟むという新発想によって経血垂れを防ぐナプラスe。まず、入浴前にナプラスeを広げて上にナプキンを重ねておく。入浴後すぐ、体を拭く前にナプキンを上にしてナプラスeをデリケートゾーンに挟む。ナプラスeには内ももで止まるようにストッパーがついていて落ちにくい。体を拭き、ナプラスeを挟んだままショーツをはく。その後、両羽部分を取り、お腹側からナプラスeを引っ張って取り出す。
一見難しそうだが、慣れれば数秒で一連の流れをできるようになるそうだ。
「ショーツをはいた後に引っ張って取り出しやすく、落ちにくいようにするといった課題を解決するため、9か月ほどかけて様々な形状の試作品を作り、実際に使って検討を重ねました。発売後、特許も取得しています」
気になるのが、体が濡れた状態でナプキンを挟むこと。濡れたままでも平気なのかどうか。
「ナプキンは水分を吸収し、閉じこめるように作られています。そのため、普段ナプキンでかぶれない人であれば、濡れたままつけても問題ありませんよ」
発売前に、地元の武庫川女子大の学生にアンケートを実施したところ、81%がお風呂上がりに経血が垂れてきて気になると回答。さらに、10代から60代の女性約4700人を対象にした調査では、「お風呂上がりの経血垂れがストレスになる」と回答した人が67%もいたそうだ。
「対策としてティッシュを挟んだり、超速でショーツをはくなど、みなさん苦労されていることが分かり、困っているのは私だけじゃないと実感しました」
昨年10月の発売開始直後に地元メディアに取り上げられ、大反響があった。ユーザーからは「お風呂上がりが本当にラクになった」「バスマットを汚して憂鬱にならずに済む」という喜びの声が届いているそう。
「夫の実家への帰省時、バスマットを汚すのが怖くて入浴を我慢しているという人もいました。今後も女性が抱える悩みに応え、“こんなものあったらいいな”を形にしていきたいです」
※『anan』2022年9月21日号より。写真・北尾 渉(中元さん) スタイリスト・石川美久 ヘア&メイク・遊佐こころ(PEACE MONKEY) イラスト・REDFISH 取材、文・音部美穂
(by anan編集部)