倒れても辛くても…何度だって立ち上がる、上谷沙弥の最強ボディ

女子プロレス団体「スターダム」で悪役レスラーとして活躍する上谷沙弥さん。一方、バラエティ番組ではリングの上とは全く異なる愛らしいキャラクターと、誠実でひたむきな姿が話題を呼び、一躍人気者に。何度倒れても立ち上がり、美しく舞う“愛されるヒール(悪役)”上谷さんが魅せる強く、美しい“最強ボディ”の秘訣とは。


リングはもとより、バラエティ番組でも活躍を続けるプロレスラーの上谷沙弥さん。華麗な技と妖しいまでの美しさで見る者を魅了する注目のダークヒロインが考える、“魅せるカラダ”とは?

「普通の舞台と違ってプロレスは360度お客さんに囲まれているから、どの方向からでも動きや体が美しく見えるように意識してるかな。特に重要なのが背中。闘いで生まれる喜怒哀楽が、背中からも伝わる表現を心がけてる」

一昨年の夏、ベビーフェイス(善玉)からヒールに転向。それを機に、トレーニング方法にも変化が。

「自分が憧れる立ち姿や指先まで美しいヒール像に近づくには、体や体幹を進化させる必要性を感じた。自己流の筋トレからパーソナルトレーニングに変えたんだ」

鍛えるうえで重視しているのは、筋肉の大きさよりもしなやかさ。

「しっかり動けて柔軟性がある体が理想。筋トレの重量をただ増やすのではなく、プロレスに活きる体づくりを目指してるよ。女子の試合はブリッジのようにしなやかな動きも多いから、ストレッチも必須。入浴後にニベアを塗りながらマッサージをすることもあるけれど、保湿というより筋肉のため。試合や練習で腕も脚も傷だらけになるから、ボディケアはあまり気にしてないかも(笑)」

インナーケアとして取り入れているのが、筋トレ後のプロテインやアミノ酸。一方で、食事に関しては特に決まりはないという。

「食事制限しすぎると、体以上に心に影響が出ちゃう。プロレスはメンタルコントロールも重要なので、好きなものを食べるようにしているよ。その分トレーニングはしっかりやって、心も体も健康でいることを大切にしてるんだ」

その考えに至ったのは、元アイドルという経歴も関係している。

「アイドル時代は過度なダイエットも経験した。痩せはしたものの反動で菓子パンをめっちゃ食べちゃう時もあって、振り返ると心にも体にも良くなかったなって。当時は痩せていることが美しさだと思っていたけれど、人間力や発するエネルギーを含めた在り方が美しさだと徐々にわかってきて。だからこそ、筋肉も脂肪もあって、友達とも楽しく食事ができている今の自分が一番好きだよ」

現在の肉体に「120%満足してる」と語り、ロールモデルも特に設けていないのだとか。

「誰かを目標にすると、いつか苦しくなっちゃう。レスラーもゴリゴリ系の選手もいれば体質的に太れない方もいて、ファイトスタイルと同じようにいろんな体型の人がいる。だから、自分が満足できたらそれでいいと思ってるんだ」

今回撮影した画像を見て「こんな自分、初めて!」と笑顔を見せた上谷さん。チャーミングな人柄はリング上の姿と印象がかなり異なるが、ヒールとしての“魅せ方”で大切にしている点があるという。

「ベビーフェイス時代はいい子でいなきゃと思っていたけれど、ヒールは悪いこともできる。強さ、弱さ、悪さ、汚さ…全ての感情を曝け出すようになって、表現の幅が広がった。でも、私はやっぱり美しさを大切にしたい。言葉や動きの一つひとつで伝わり方が変わってくるので、品を失わないように心がけてる」

さまざまな美しさを持つ肉体が激しくぶつかり合う女子プロレス。その見どころを改めて尋ねてみた。

「ガウンを纏った選手が曲に合わせて入場する瞬間から、物語に引き込まれると思う。試合中はどこを切り取っても“映える”しなやかな技や動きの連続だし、剥き出しの感情を表現する姿も見てほしいポイントのひとつ。闘う中で“苦しい、もう無理かも…”と思う時もたくさんあるけど、お客さんの声援によって“まだまだ行くぞ!”と気持ちを奮い立たせる。みんな辛いことがたくさんあっても諦めずに人生を歩んでいると思うから、何度倒れても立ち上がる選手の姿が何かしらのパワーになったらいいなと思ってるよ」

上谷さんのボディメイクを支えるルーティン

試合用コスチュームはリング映えを意識

「試合の衣装は、基本的にセルフプロデュース。私のイメージカラーである黒を必ず使うんだけど、体が引き締まって見えるうえに肌の白さが際立つ点も◎。デザインに関しては、長いフリンジがポイントに。回転技や蹴り技を繰り出した時にフワ~ッと舞って、SNSなどにアップする写真のインパクトを高めてくれる」

脚力&持久力を鍛える全速力の階段ダッシュ

「筋トレと同じくらい大切なのがランニング。まず、ものすごい長さの階段を高速で1段ずつ上る階段ダッシュを10セット。その後は時と場合によるけど、200~300mのダッシュ×5本と50m×5本とか。週末の試合や他の仕事との兼ね合いもあるから、パーソナルとランニングを組み合わせながら鍛えてるよ」

週1回のパーソナルで実践的な筋肉を育成

「試合中は相手を持ち上げたり投げたりするので、選手に見立てたウェイトでトレーニングをしてる。トレーナーさんが褒めながら追い込んでくれて、モチベーションが上がるのもパーソナルの魅力といえるかも(笑)。筋肉が疲労したままだと寝付けないから、終わった後はマッサージガンでしっかりほぐすのがお約束に」

Profile

上谷沙弥

かみたに・さや 1996年11月28日生まれ、神奈川県出身。ダンサーやアイドル活動を経て、2019年にプロレスラーとしてデビュー。数々のタイトルマッチを制する一方、素のキャラクターが支持されテレビ番組でも活躍。衣装はすべてスタイリスト私物

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写真・中野修也 スタイリスト・ダヨシ(KINIRO) ヘア&メイク・CHIHIRO(TRON) 取材、文・真島絵麻里

anan 2501号(2026年6月24日発売)より
Check!

No.2501掲載

魅せるカラダ 2026

2026年06月24日発売

いま鍛えるべき、絞るべきは上半身!? 美人度を底上げする「直角肩」「美シルエット」をつくるための最新メソッドのほか、骨格別のファッションでの魅せ方など、いまの時代ならではのボディメイク法を紹介。

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