
名前は聞いたことがあれど、実はよく知らない投資について知ろう。
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教えてくれた方
Profile
塚越菜々子
ファイナンシャルプランナー。家計簿なしで貯まる仕組みを作る「家計改革プログラム」を独自に開発し、これまで3000人超の家計や資産運用のサポートを行う。身近なお金のトピックをわかりやすく伝えるSNSも好評。
こんな人におすすめ
✅️ NISAの非課税枠を使い切った
✅️ リスクをとる余裕資金がある
✅️ 投資先を分散したい
✅️ 現物資産に興味がある
SNSなどで多種多様な情報があふれているこの時代、眺めていると投資で簡単に儲かる方法がありそうな気がしてくるもの。しかし、うまい話にはウラがあるし、一朝一夕では得られない専門知識が必要なものも多い。絶対に儲かる投資などないことを肝に銘じたい。
「ここでは、注意喚起の意味も含めて知っておいてほしい投資や債券などの資産運用術についてひと通り紹介していますが、自信をもっておすすめできるのは、債券ぐらいです。それ以外は、投資としては手固くても売買やその後の手続きに手間がかかるものだったり、ギャンブルに近いものだったり、働き盛りのアンアン世代が本業の隙間時間にやる投資としてはハードルが高めのものばかり。とはいえ正しい知識を持つことが防御になる場合もあるので、頭の片隅に置いておいてほしいです」
押さえておきたい投資
安定性の高い投資から、ハイリスクなものまでピックアップ。
債券
個人向け国債の利回り上昇中で、改めて注目が
国や地方自治体などが、投資家から資金を借り入れる際に発行する有価証券。国が発行するものは国債と呼ばれる。「日本国内では個人向け国債が1万円から購入可能で、換金性・流動性が高いのが特徴。日本国債の利回りは、約29年ぶりの高水準を記録しています」
金(現物)
安定度が高く、値崩れしにくいのが魅力。
インゴット(金地金)や金貨など、実体として保有できる。安全資産の代表格といわれ、株式市場が不安定なときや有事の際に買われやすい。「ジュエリー好き、金を所有したい人におすすめ。現物の金は証券会社などでは購入できないので、専門店を利用する必要が」
不動産(現物)
物件に左右されるため、素人にはハードル高め
マンションやアパートなどの物件を購入し、第三者に貸して家賃収入を得たり、売却して利益を得る。「購入時にローンを組む場合、住宅ローンは適用されないので高金利に。またワンルーム投資は収益構造が不安定なので、おすすめできない投資のひとつです」
FX
甚大な損失につながる可能性大なので要注意
日本円や米ドルなど通貨を売買し、為替レートの変動による差額で利益を狙う。「レバレッジをかければ少ない資金で大きな額の取引ができますが、相場の動き次第では多額の損失を負うことに。ギャンブルに近いので気をつけてください」
暗号資産
価格変動が大きく、投資としてはまだまだ不安定。
物理的な硬貨や紙幣を持たず、インターネット上でやりとりされるデジタル資産の一種。「価格変動が大きいうえ税制の取り扱いも安定しておらず、常にアンテナを張っておく必要が。実体経済の裏付けがない値動きをすることが多いので、難易度が高いです」
貯蓄や投資にまつわるQ&A
Q. 暴落したら、どうすればいいですか?
A. 長期保有が前提なら、暴落は早く来た方がおトク
しばらく売却する必要がないなら、暴落に怯える必要は一切なし。「私は、投資を始めてからリーマンショックとコロナ禍という2回の暴落を乗り越えていますが、どちらも暴落後に大きく盛り返して市場が成長しました。暴落を経たからこそ今の資産を築けたと思っているし、暴落はまったく怖くありません。むしろ相場が下がって安くたくさんの口数を買えるので、バーゲンセールのような状態。投資信託は、上昇時に売却する際に多くの口数を持っている方が利益が大きいので、暴落しても怯むことなく、淡々と積立投資を続けるのがおすすめです」
Q. まとまったお金が必要に。NISAを取り崩して現金化するか、積立投資をやめるか、どちらがいい?
A. NISAを取り崩し、積立投資は継続するのが◎
積立を続ける資金力には問題がなく、運用益が出ている状況であれば、まずはNISAの取り崩しの検討を。「理由は、積立設定を一度ストップしてしまうと、再開するまでの心理的ハードルが上がるから。何らかの理由で一度積立をやめてしまい、そのまま再開できていないという声をよく聞きます。積立投資においては、そのくらい継続することが重要なのです」
Q. “NISA貧乏”にならないための心構えを知りたい!
A. 経験にお金を使って、稼ぐ力をつけて
将来の不安から投資を優先するあまり、生活費などを極端に切り詰めるNISA貧乏。「投資をすることで将来の漠然とした不安を先送りにしているだけでは」と塚越さん。「最近は入金力が高い人が、マネーリテラシーが高いように扱われがち。ですが本当にマネーリテラシーが高いのは『お金をきちんと使う力』が備わっている人だと思います。資格取得など自己投資したり、旅行したり、おいしいものを食べたり…、経験にお金を使うことは人生を豊かにしてくれるはず。それは、回り回って稼ぐ力につながるのではないかと思います。それに楽しい思い出は、投資信託と同じで、複利で増えていくもの。将来に備えるのもいいですが、今しかできない経験にもお金を使うことを意識すれば、NISA貧乏にならなくてすむのではないでしょうか」
Q. iDeCoもやった方がいいですか?
A. 人にもよるが、まずはNISAがおすすめ
的年金制度のこと。NISAと同じく運用益が非課税になるうえ、毎月の掛け金が所得控除になるため所得税と住民税の軽減に。「iDeCoは原則60歳まで引き出せないので、資産としては自由度が低めです。加えて、老後資金は退職金や公的年金の多寡など人によって重要度が違うので一概には言えないのが難しいところ。資金に余力があるならぜひ検討してほしいですが、とりあえずNISAをやるのがいいと思います」
イラスト・黒猫まな子 取材、文・宮尾仁美
anan 2498号(2026年6月3日発売)より






























