初心者が安心して積立投資できる投資信託が充実。NISAの「つみたて投資枠」とは?

少額から始めることができ、長期資産を形成するのに最適なのがNISAのつみたて投資枠。初心者でも、将来的に大きな資産を作りやすいような仕組みが整っている。

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    教えてくれた方

    Profile

    塚越菜々子さん

    ファイナンシャルプランナー。家計簿なしで貯まる仕組みを作る「家計改革プログラム」を独自に開発し、これまで3000人超の家計や資産運用のサポートを行う。身近なお金のトピックをわかりやすく伝えるSNSも好評。

    初心者が安心して積立投資できる投資信託が充実

    少額から始めることができ、長期資産を形成するのに最適なのがNISAのつみたて投資枠。

    「つみたて投資枠で購入できるのは、金融庁の基準をクリアした投資信託だけ。購入時手数料が無料、信託報酬が低水準などのお墨付きばかりだから、手堅く増やしたい人にぴったりです。初心者でも、将来的に大きな資産を作りやすいような仕組みが整っています」

    こんな人におすすめ

    ✅️ 投資初心者・知識がない

    ✅️ 手間や時間をかけたくない

    ✅️ 少額から始めたい

    ✅️ 長期的にお金を増やしたい

    投資信託とは?

    投資家から集めた資金を金融のプロが運用! さまざまな投資対象をまとめるため分散投資に。

    投資信託とは、さまざまな投資対象が入った詰め合わせパックのようなもの。「全世界の株を集めたもの、債券や不動産だけを集めたものなど多種多様。みんなで資金を出し合い、その詰め合わせを買うイメージです」

    投資信託を選ぶポイントをチェック!

    💰️ 信託報酬

    投資信託の運用管理費として、信託報酬(手数料)を払う必要が。「毎日信託財産から引かれ続けるので、年0.2%以下を目安にできるだけ低いものを選んで」

    💰️ 純資産総額

    その投資信託の資金力や安定性を測る指針。総額が多いほど長く投資できる商品だということになる。「総資産額が100億円以上あり、増え続けていれば安心」

    💰️ 信託期間

    ファンドが投資信託を運用する期間のこと。目論見書と呼ばれる商品の説明書に記載があるので必ず確認を。「長期運用を前提にする場合、無期限型がおすすめ」

    💰️ 購入時手数料

    投資信託の購入時、証券会社や銀行などの販売会社に支払う手数料。「NISAのつみたて投資枠の投資信託は、すべて購入時手数料がノーロード(無料)です」

    20年後はいくらになる? 複利のチカラを知ろう

    毎月1万円を積み立て、平均利回り5%で運用した場合どうなる?

    毎月1万円ずつ積立投資を続け、平均利回り5%で運用した場合の元本、そして運用収益のシミュレーションは表の通り。10年後には154万円(元金総額120万円、運用収益34万円)、20年後には406万円(元金総額240万円、運用収益166万円)になる。「期間が長くなるほど利息に利息がつく複利の効果が働くため、元本以上の利益が期待できます」※金融庁NISA特別ウェブサイト「つみたてシミュレーター」で試算。

    時間を味方につける投資の基本理念とは?

    リスクを軽減しながら資産を成長させる、資産運用の考え方を知ろう。

    基本の理念① 長期

    時間をかければ市場が成長し、複利で増える

    時間を味方につけ、お金をじっくり育てていくのが投資の基本。運用期間を長く設定することで、利益が利益を生む複利効果が働き、資産が増えやすくなる。暴落が起きた際でも、時間をかければ市場が回復して成長することは歴史が証明している。「投資をするうえで、時間は大きな効果を生みます。特につみたて投資枠で購入できる投資信託は、長期保有を前提にした商品ばかり。長い目で見ることが結果につながります」

    基本の理念② 積立

    少しずつ積み立てればリスクを軽減できる

    さまざまな情勢を受けて、上げ下げを繰り返すのが相場のセオリー。決まった金額を継続的に積み立てて投資することで、高いときには少なく、安いときには多く買うことができる。それにより平均購入価格が抑えられ、相場の変動リスクを軽減することにつながる。「これはドル・コスト平均法といって、投資の王道ともいえる手法。投資するタイミングを見極める必要がないので、初心者でも安心して取り組むことができます」

    基本の理念③ 分散

    投資先やジャンルを分け暴落に負けない体制に

    1つの資産に絞って投資するのではなく、値動きが異なる複数の資産(国内・海外、株式・債券・不動産など)に分散して投資することで、価格の変動を抑えることができ、暴落リスクを低減することにつながる。「投資信託はさまざまな銘柄がパッケージになったものなので、それ自体が資産の分散になります。仮にオール・カントリーだけを持っている場合、債券など異なる値動きの投資信託を買うことで、さらなる分散に」

    インデックスファンドの代表銘柄

    投資信託選びで押さえておきたい銘柄は?

    S&P 500

    アメリカの上場企業500社に分散投資。「eMAXI SSlim米国株式(S&P 500)」「ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド」など。「S&Pとは、日本における日経平均株価のような指数のこと。アメリカのGDP成長や人口増加を背景に、世界経済の成長を牽引しています」

    オール・カントリー

    世界中の先進国・新興国の約3000銘柄に分散投資。略してオルカンと呼ばれる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のほか「たわらノーロード全世界株式」などがよく知られる。「信託報酬が非常に安く、業界最低水準のコストも特徴。長期保有に適しています」

    4資産均等型

    4つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券)に25%ずつの割合で分散投資。「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」など。「債券を多く含むため安定性が高く、長期投資のお手本といわれることも。年金も4資産均等型で運用されています」

    8資産均等型

    8つの資産(国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・先進国の不動産[REIT])に12.5%ずつの割合で分散投資。「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」など。「異なる値動きをするものを組み合わせることで、世界中の幅広い資産に手軽に投資できるのが特徴です」

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    イラスト・黒猫まな子 取材、文・宮尾仁美


    anan 2498号(2026年6月3日発売)より

    Check!

    No.2498掲載

    お金の教科書 2026

    2026年06月03日発売

    物価高が暮らしを直撃し何かと不安の多い昨今。将来のために、家計の見直しや節約から、増やす技術まで、賢くお金と付き合う方法を一から学ぶ特集です。

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