
フードモチーフってなんでこんなに心がときめくの?食べられるわけでもないのに…!! そんな魅力を持つ雑貨を作るブランドや、作品を手掛ける作家さんたちに、フードモチーフのときめきの秘密を聞きました。
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食べ物は幸せな思い出と密接な関係がある
今回紹介している作家さんやブランドに、フードモチーフの魅力について聞きました。
レトロなケーキなどをモチーフにしているLINDATOKYOさんは、「色彩やフォルムの楽しさが、実際に食べた記憶と強く結びついている気がします。ひと目見ただけで、“おいしそう”や“かわいい”といった気持ちと、過去にそれに近いものを食べたときのときめきがよみがえるのが、このモチーフ特有の愛らしさだと思います」。
「家族の食卓、旅先の思い出、お誕生日会、そして香りなど。食べ物が幸せな感情や思い出と結びついていることが多いのも、愛される理由なのでは」(アーティスト・Zahnfeeさん)
ちょっぴりおもちゃっぽいテイストの食品サンプル作品を作るクレハフーズさんは、「小さい頃から食べ物のビジュアル的な部分が好きで、食べるという目的のために調理や加工で人の手が加わり、もとの食材の色や形が変化し、新たな食品になる。そこに不思議な魅力が生まれる気がしていて、すごく惹かれます」。
共通するのは、そっくりに作るのではなく、かわいさをプラスし作品にしているということ。
「リアルに寄せすぎると重い印象になるし、デフォルメしすぎるとおいしそうさが半減…。その絶妙な境界線を見つけるのが難しく、楽しい」(Zahnfeeさん)
「実物より鮮やかな色にしたり、リアルさを抑えるために質感を変えたりなど、そこはすごくこだわります」(クレハフーズさん)
また食べ物は、パッケージのデザインもときめきのポイント。
「お菓子って包みを開ける前から楽しい。その感覚が大好きなので、作品ごとにリボンやパッケージを考えますし、包装紙やシールもオリジナルで作っています」(LINDATOKYOさん)
パッケージやロゴなど、食べ物や飲食にまつわるデザインの魅力を詰め込んだ雑貨で人気を集めているのが、『まちかど画廊』。
「実は当初は特に飲食やフードにこだわって企画をしていたわけではないのですが、リサーチをする中で、’70〜’80年代の日本の食べ物まわりのデザインには、“豊かになる途中の熱量”や、“その時代ならではのかわいさ”が詰まっていることを発見しました」
食欲がそそられたり、思い出がよみがえったり…。フードモチーフの世界、奥深いです!
① まちかど画廊
おいしいあの店のかわいさ”をぎゅぎゅっと雑貨に詰め込んで

① 「スガキヤ」キャップネイビー ¥2,420 ② 「チロリアン」筒型巾着 ¥2,500 ③ 「テンホウ」グラス ¥1,400 ④ 「喫茶マウンテン」ホイッスルキーホルダー ¥1,320 ⑤ 「タカセ」カードケース ¥2,500 ⑥ 「翁堂」たぬきケーキポーチキーホルダー¥2,420 ⑦ 「喫茶ボンボン」くまちゃんぬいぐるみ ¥2,200(以上、AtOn50/キリー&アソシエイツ TEL.03-3945-6901)
「日本各地に存在する文化や歴史を雑貨で表現する」がコンセプトの雑貨ブランド。飲食店や食品メーカーなどとのコラボが多く、ロゴや商品、メニューをイラスト化し、製作した雑貨が人気です。しかもコラボ相手はいずれも通なお店ばかり。例えば今回紹介しているのは、名古屋のラーメンチェーンの『スガキヤ』、同じく名古屋の甘口スパで知られる『喫茶マウンテン』、福岡生まれのお菓子「チロリアン」、長野県のラーメンチェーン『テンホウ』、池袋の『タカセ洋菓子店』、松本市の『翁堂』のたぬきケーキ、そして名古屋の喫茶店『ボンボン』のくまちゃんなど、フードマニアにはたまらないラインナップ。どの雑貨も完成度が高くかわいい! 次はどことコラボしてくれるのか、楽しみ。
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まちかど画廊
② クレハフーズ

① 初ポップアップの会場が横長だったことから、グッズをパックに詰めて購入できるバイキング風プレゼンテーションも話題に。②~⑤ ビジュアルを使ったポストカードやキーホルダー、シール。5/30~6/13に横浜のatelier art space andshop Mにて個展「羽のはえたたべものたち」を開催。詳しくはインスタで。
おままごとみたいなときめき食品サンプル
まるで実在の食品メーカーのような名前がユニークな、食品サンプルの技法で食べ物モチーフ作品を作る、クレハフーズさん。リアルな食品サンプルではなく、どこかおもちゃっぽいテイストが魅力。「子供の頃、おままごと遊びをしていたときのようなときめきを感じてもらえたらいいな、と思っています」。また作品を撮影したビジュアルを使用し、ポストカードやカレンダー、キーホルダーといった雑貨も製作。昭和の食品メーカーが本当に作りそうな作風が令和の今、逆に斬新。「食品だけでなく、食べ物を取り巻く光景も大好きです。またレトロっぽいムードが好みなので、その雰囲気と、今っぽさや自分の感性をミックスさせた作品を作れたら、と思っています」
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③ LINDA TOKYO
ショーケースを眺めるときめきをお届け

① アメリカのダイナーで女子が飲んでい そうな、クリームソーダのオブジェ。 ② ケーキを持ち上げると小物入れに。③、 ⑤ キャラメルやクッキーモチーフのマグ ネットは、パッケージもキュート。④ き ゅるんとした目のロールケーキのオブジ ェ。金糸入りリボンでおめかし!
LINDATOKYOさんは、ケーキやクッキー、キャンディなど、お菓子をモチーフにしたオブジェや紙製品を製作しているアーティスト。「小さい頃、デパートの食堂やフルーツパーラーに並ぶフードサンプルを眺め、ワクワクしていたことが、今の活動の源な気がします」。レトロなアメリカの雰囲気が漂う作品たちは、かわいくてキラキラで、まさにときめきのかたまり。眺めていると、なんだかタイムスリップしたような感覚に陥ることも。「私にとってのときめきとは、子供の頃、机の引き出しや空き缶に、好きなものを大事にしまったあの感覚。私の作る作品を通じて、“小さな自分だけの特別”を感じてもらえる、そんなブランドでありたいと思っています」
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LINDA TOKYO
④ Zahnfee(ツァンフィー)
ときめきを絞り出す、 甘いホイップアート

① ぷっくりしたマシュマロのクッキーサ ンドのキーホルダー。②、③ Zahnfeeさ んの真骨頂、ホイップクリームのトイ。 ネジを巻くとトコトコ歩いたり、車のよ うに走り出す! ④ このマスコットの名 称は〈ケーキにのってるあれ〉。ゼリー部 分の再現もすごい! ⑤ 食べかけがかわ いい〈チョコクランチアイスさん〉。
お菓子作りが好きゆえ、“ホイップクリームを取っておきたい…!!”という気持ちを抱き、スイーツデコの世界にのめり込んでしまったという、Zahnfeeさん。「同時に、高校時代にスイーツデコが大ブームになり、世の中にはこんなかわいいものがあるのか…と感動したことも、フードモチーフの作品づくりのきっかけです」。手掛けているのは、ホームメイドのお菓子のような、大人もときめく雑貨たち。ふんわり絞られたホイップクリームのアイテムは、思わず食べたくなるかわいさが溢れています。「作品づくりは、お菓子に命を吹き込むような感覚があり、すごくワクワクします。甘く柔らかく、懐かしい。手に取ってくれた方の小さい頃の幸せの記憶を呼び起こすことができる、そんな作品を作っていきたいです」
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anan 2497号(2026年5月27日発売)より





























