今回、ananソロ初でカバーにご登場いただいた加藤シゲアキさんを撮影したのは末長真さん。お二人は、「MIRRORLIAR FILMS in 東海市」というショートフィルム企画でも監督と撮影者としてタッグを組んでいます。ananの撮影は、ショートフィルムの撮影前に行われました。
事前にananと同日発売の最新刊『ミアキス・シンフォニー』も読み込んで、撮影場所やコンセプトを組み立てていく末長さん。「加藤シゲアキ」という人と作品を読み解いた結果、多彩なクリエイティビティ、そして等身大のご本人を表現するために、洋風建築の邸宅とスタジオでの撮影を決めました。
撮影したのは、冬至前。自然光をとらえるために、加藤さんの入り時間は朝日も昇らぬ早朝に…。ご無理を強いたにもかかわらず嫌な顔一つせず、さわやかにご登場いただいたときは、スタッフ一同、こういう方だから魅了されてしまうんだな…と実感しました。少しずつさしてくる日差しの中、威風堂々たる姿や、挑戦的なまなざし、自然の中や窓辺で幻想的な美しさを放つ表現者としての加藤さんを撮影。ぜひ誌面で確認してください!
邸宅での撮影はお昼前に終わり、次はスタジオに移動します。先に入ったスタッフにマネージャーさんが何やら申し訳なさそうに「移動中加藤が眠ってしまったので、準備が整うまでそのまま休ませてよいでしょうか」と。あぁ、あんなににこやかに、リクエストに応えつつ表現してくださっていましたが、そりゃそうですよね。日々ご多忙でお疲れの中、疲れやご負担を微塵も感じさせず、むしろスタッフと気さくに会話をして場を和ませてくれる加藤さん。申し訳ない気持ちはありながら、改めて感謝と尊敬の念を抱きました。その後のスタジオでの撮影もリクエストに応えながら巧みな表現をみせてくださり一日がかりの撮影を終了。スタジオでの等身大の加藤さんもぜひご覧になってください!
ロングインタビューでは、アイドルとして、俳優として、小説家としての加藤さんと、そこからさらに新しい仕事に出合っていくことについての率直な思いを伺いました。しかし、何より飾らず、誠実で真摯な姿と周囲の人への繊細な気遣いが「この人と何か新しいことをしたい、またお仕事をしたい」と思わせるのだろうなと今後ももっともっと境界を超えて活躍されるだろうと編集部は感じています。(SN)