
「2006年に新会社法が施行され、取締役は1人、資本金は1円から会社を起こせるようになりました。さらにインターネット環境の充実やパソコン、スマホの軽量化によって、さまざまな業務がいつでも、どこでもこなせる環境が整っています。政府も女性の起業支援に力を入れることを発表。今、起業を目指す女性には追い風が吹いているといえるでしょう」(滝岡さん)
起業に興味がわいてきたら、まず考えたいのが“PDCA”。
「PDCAサイクルには、事業の基本が詰まっています。計画して、実践し、振り返って、改善する。難しいことではありませんよ。失敗と改善を繰り返す中で、好きなことを仕事にし、事業を成功させるヒントが見つかるはずです」
PLAN
まずは何を売るかを考えることからスタート。「自分の商品を決めましょう。ターゲットの分析や似た商品がないかのチェックなど、マーケティングも大切です。最後に事業規模、動かすお金、取引相手が求める信用に応じて、法人か個人事業か、自分に合ったほうを選びましょう」
DO
いざ、計画を実行へ。「オンラインのアクセサリー屋さんを例に挙げるなら、まずはネットショップに登録を。そして実際に商品をアップしてみましょう。説明文や写真を充実させてみたり、お店のSNSで集客してみたり…。思いついたことを、どんどんやってみてください」
ACTION
改善点を見つけ、実践しよう。「CHECKでの反省をふまえて、事業の成長のために改善を。お店が盛り上がるキャンペーンをうったり、商品のラインナップを増やしたり、アンケートでニーズを調べるのもいいかも。次の作戦を実行しつつ、再びPLANに戻って、事業の成長を目指して」
CHECK
当初の計画と、実際に動いてわかった現実を見比べてみよう。「ここで、アクセサリーの売れ行きを確認したり、どんな宣伝が効果的だったのか振り返ります。買ってくれた人の年代や売れやすい時間などの分析も売り上げUPのヒントに。この気づきが、次のステップの大きな糧に」
ちなみに、滝岡さんいわく、起業に向いているのは“タンポポを美しいと思える人”。一体、どういうこと?
「タンポポは、踏まれても何度も立ち上がり、力強く花を咲かせます。起業すると安定ゼロですから、こうした強い生命力は起業家にとって、とても大切なんです。一方、安定した環境で美しく咲いていたい“温室のバラ”タイプの人は、起業には向いていないといえるかもしれませんね」
※『anan』2017年2月15日号より。イラスト・別府麻衣 文・中村朝紗子
(by anan編集部)
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