自分の部屋にちょうどいい観葉植物の見つけ方は?
観葉植物は、鉢を大きくしていけばいずれは大きく育つもの。そのため初心者は、手頃なサイズと値段から始めるといいとのこと。
「そのうえで、たとえば鉢をアジア風にするなど、“どんな服を着せようか…”なんて夢を膨らませると愛着がわくはず。吊るすタイプの植物はカーテンレールのほか、パーティションなどに掛けても部屋のアクセントになるでしょう」
また、秋口から植物を迎えるにあたっていくつかポイントが。
「若々しい新芽が出てこなくなりますが、そうしたら水やりの頻度は控えめに。週1回程度が目安です。ただし、量は鉢の底から水が出るくらいたっぷりと。暖房による乾燥は苦手なので、霧吹きでこまめに葉に水分を与えましょう」
ポトス・エンジョイ
ハート型の葉が目印のポトスは、観葉植物の中でも育てやすく定番的な存在。なかでもポトス・エンジョイは新しい品種で、グリーンと白のコントラストが◎。
サンスベリア・バキュラリス
上へと伸びる葉がスタイリッシュ。この中で唯一、寒さに弱く、冬越しにはコツが必要。水やりの頻度を減らしていき、最終的には春まで一滴もやらないように。
カラテア・ロージー
日中は、丸く大きな葉がしなだれているが、夜になると葉が立って、裏側の赤紫色が露わに。昼と夜で2つの顔が楽しめる。カラテアの中でも流通が少ない種類。
ディスキディア・ヌンムラリア
ぷっくりした葉が鈴なりに連なる人気の多肉植物。直射日光が苦手で、明るい日陰がベスト。垂れ下がる葉は長くなりすぎたらカットするなど好みで整えてOK。
キッチンで大活躍間違いなし。おすすめ野菜栽培。
殺風景になりがちなキッチンにも、グリーンがあったら料理の際の気分も上がるはず。それが食べられる種類なら一石二鳥。
「ある程度日が当たるキッチンなら、バジルや大葉、パクチーなどが栽培可能。キッチンスポンジを容器に入れ、その上に種を蒔いて水に浸せば、発芽してすぐの葉でも香りが強く、薬味として使えます。また、スーパーなどで購入したハーブ類は、水耕栽培にすると長持ち。葉野菜もハーブ類も、買ってもすぐに使いきれないことがあると思いますが、これならその心配が回避できるうえフレッシュ。一年中、楽しめますよ」
ミントはグラスに挿しておく。
水耕栽培のポイントは、茎がすべて水に浸からないようにすること。切れ目を入れたスポンジに挟んで、先端から2cmだけ水に浸かるようにする。水の交換は、秋冬なら2~3日に一回程度。
バジルのスプラウトに挑戦。
ココットなどの器の中にキッチン用のソフトスポンジを、ガサガサした面が上になるように入れる。その上に種を蒔き、水をひたひたに入れる。写真は10日後。大きく育てるなら、間引きと肥料を。
深町貴子さん 園芸家。「TAKA GREEN FIELDS」主宰。植物と生活する楽しさや大切さを執筆や動画で伝えている。NHK『趣味の園芸 やさいの時間』などメディア出演も多数。
※『anan』2020年10月21日号より。写真・豊田 都 取材、文・保手濱奈美 撮影協力・AWABEES
(by anan編集部)