移動手段だけではない+αの楽しさが選ぶ理由。
街中でスマートに自転車を乗りこなしている女性の姿を最近よく目にしませんか? 通勤や通学時の移動ツールとして、オフの日のリフレッシュアイテムとしてなど利用目的はさまざま。軽くて走りやすいという機能性に加えて、フォルムやカラーのおしゃれなデザイン性は、お気に入りの服を着て出かける感覚と共通しています。また、他人と密接せずに移動可能な点は、これからの生活様式において重要なポイント。日々の生活で自転車を利用する4人の女性の例を参考に、ぜひ取り入れてみませんか? 自転車を所有するほどでもないならば、都心、住宅街、観光地など各地で数を増やしている、シェアサイクルサービスを利用するのもおすすめ。使いたい時間分の料金を支払い、借りるのと返却が別の場所でもOKなど、便利で使い勝手も良好です。
女優・寺本莉緒さん:サイクリング途中に公園で読書がお気に入り。
私が愛用している自転車は、以前、兄が通学用に使っていたもの。引き継いでから5年くらい乗っています。タイヤが小さい割にこぎ始めるとすぐにスピードが出て走りやすく、小回りも利くので、いろいろな街を自転車で散策するのが好きになりました。スポーツが得意ではないのでエクササイズの代わりとしても。途中で公園に寄って読書をして休憩するのもお気に入り。サイクリングの楽しみのひとつが、実はラーメン店巡りなんです。こってりとした“家系ラーメン”が大好物。1日2食食べることも! 好みの店を探してラーメンMAPを作るのが楽しみ。
てらもと・りお 2001年11月5日生まれ。広島県出身。「ミスマガジン2018」でミスヤングマガジン賞を受賞。雑誌グラビアや舞台で注目を集める。8月にYouTubeチャンネル「りおのこと。」を開設。
モデル、料理家・浅野美奈弥さん:河川や公園を走行して心身をリフレッシュ。
3年前、フルマラソンを完走したのがきっかけでトライアスロンにも挑戦し、それ以来、自転車が生活の一部です。東京と千葉の九十九里の往復サイクリングをしたことも! この自転車はトライアスロン用にカスタマイズしたもの。リフレッシュしたい時に、多摩川河川敷や駒沢公園などで乗っています。住宅街にあるヒーリングスポット、等々力渓谷に寄るのが大好きなルートです。目標をもって達成したことが自信になって、楽しさが広がりましたね。
あさの・みなみ 1991年3月3日生まれ。北海道出身。ケータリング『美菜屋』、女性限定ランニングコミュニティ「GO GIRL」主宰。
モデル・KUYURIさん:お気に入りルートのラストは銭湯でスッキリ。
10km圏内の移動なら迷わず自転車ですね。ソーシャルディスタンスを保ててタイムロスもない。行き先に合わせてコーデを考えることから始めます。たとえば、パリの蚤の市のような古道具店に行く時は、パリで街乗りするイメージに。お気に入りのカフェに寄ってから野菜を買って、サウナにも寄ろうと考えると、大きなリュックがマストアイテムです。駅から離れた場所でも躊躇しなくなりました。どのコースで行くかルートを考えるのも楽しいです。
クユリ 177cmの日本人離れしたボディを武器に『Yohji Yamamoto』のコレクションをはじめ世界で活躍している。
会社員・河野楓子さん:休日は美味しい店巡り。紅葉も見に行きたい。
漫画『弱虫ペダル』を読んでビアンキのクロスバイクを買いました。鮮やかなチェレステカラーに一目惚れしたんです。クロスバイクは軽量で乗りやすいし、ちょっとスピードを上げて風を切るのも気持ちいいですよ。あと、目線が上向きになるからか、空が広く見えるのが好きです。以前見た、視界いっぱいに広がった朝焼けの美しさは忘れられないですね。気になるお店を回って美味しいものを食べるのが定番コースですが、秋は紅葉も見に行きたいです。
こうの・ふうこ 1994年11月12日生まれ。東京都出身。食品関係の企業に勤務し、今年から小田原に住み始める。自転車通勤歴は約3年。
※『anan』2020年10月21日号より。写真・土佐麻理子 取材、文・池田祐美子 金山 靖(河野さん)
(by anan編集部)