2020年の東京五輪の種目にも決定し、注目度急上昇の競技「スポーツ・クライミング」。そんなクライミングの注目選手・楢崎智亜(ともあ)選手の魅力に迫りました。
楢崎 (1024×761)

「プロのクライマーとして生きていこうと決めたのは、高校3年の時。大学へ進学することも考えたのですが、自分の中で『逃げ道を作りたくない』という思いがあり、クライミング一本で行くことを決めました。世界一になることだけが、当時から変わらない目標です」

凛とした表情で、プロとしての決意を語ってくれた楢崎智亜選手。鍛え抜かれたボディはまるで彫刻のよう。その体で壁を縦横無尽に動き回る姿は、国内外で“ニンジャ”と称される。

「いろいろな体の使い方をトレーニングで試して、それをクライミングに馴染ませる作業を実践しています。体格の大きな海外の選手に負けない柔軟さが武器ですね」

2016年は世界選手権で日本人初のチャンピオンに。

「それまでは、“かっこよく登る” ことが僕のプレーの美学でもあったのですが、昨年は見え方よりも“登りきること”を徹底的に意識していました。ただ、勝つために登りすぎても駄目なんだな、というのは今年新たに思ったこと。熱すぎず、冷静すぎず、中間くらいの感情でいるのがちょうどいいバランスなんだと思います」

そんな楢崎選手が感じるクライミングの醍醐味とは?

「誰もできない課題を一人だけクリアした時は、めちゃくちゃ気持ちがいいですね。完登して振り向いた時に大きな歓声を受けるのがすごく好きで。その瞬間のために、これからも僕は登り続けます」

素顔がわかるQ & A

Q.オフの日は何をする?
休みの日はだいたい、整体に行って体をメンテナンスします。それか、風呂好きなのでコーチと地元の温泉に行くことも多いかな。

Q.試合前に行うジンクスは?
特にありません。ただ、他の選手のプレー中は余計なことを考えないよう、観客の声援に一喜一憂しないことを心がけています。

Q.好きな女性のタイプは?
僕が、けっこう自分の夢や野望を語るのが好きなタイプなので、僕の話を優しく聞いてくれる女性だとありがたいです(笑)。

ならさき・ともあ 1996年6月22日生まれ。栃木県出身。TEAM au所属。2016年ボルダリングW杯年間優勝。2017年THE NORCE FACE CUP優勝。10月のリードW杯でも2位の好成績を残す。

※『anan』2017年11月1日号より。写真・佐藤航嗣(TRON) 取材、文・瀬尾麻美

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