フランス菓子の定番、「タルトシトロン」(レモンタルト)に、そば茶とそば粉ガレットがのる日が来ようとは! 思いがけない組み合わせは、パリに先駆け銀座に自店を構えたフィリップ・コンティチーニさんによるもの。
料理とお菓子、両方の世界で培ったセンスと探究心で、他にないお菓子を生んできた彼。編み出したグラスデザート「ヴェリーヌ」や、『ラ・パティスリー・デ・レーヴ』時代の伝統菓子の再構築は、お菓子の世界を大きく変えたし、日本でもこぞって取り入れられた。あらゆるベクトルから味を突き詰めてきた“味覚の魔術師”が今、提案するのが「お菓子の密度」。「密な食感を噛みしめるほど味がどんどん溶け出し、唾液が出ることで味覚が、脳が刺激され、センセーショナルな感動が生まれる。これが30年かけて辿り着いた僕の“味の理論”。密度で美味しさは何倍にも膨らむんです」。タルトシトロンのそば茶もそのための仕掛け。まずとろりと溢れるクリームから甘酸っぱいレモンの果実味がキュン。忍ばせたゆずとライムの清々しい香りのレイヤーにガレットがしっとり寄り添い、そば茶の粒のカリカリを噛むほどに、香ばしさと豊穣の旨味も重なり、味わいはどこまでもふくよかに! さぁ、お菓子の新しい喜びを噛みしめて。
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