6月17日発売のanan2500号「王道エンタメの矜持」特集では、オペラの名作『蝶々夫人』をモチーフとし、ベトナム戦争とその戦禍に翻弄される人々、そしてサイゴン陥落の混乱と悲劇の物語を描いたミュージカル『ミス・サイゴン』をピックアップ。一度聴いたら忘れられない豊かな旋律、時を超えて人々の心に訴えかける鮮烈な演出で描いた名作ミュージカルの一つである本作が今秋、4年ぶりの再演を迎えます。そこでエンジニア役、キム役、クリス役のキャストの皆さんに本舞台にかける想いを伺いました。
ミュージカルファンなら、誰もが一度は、いや上演されるたびに劇場に足を運びたい『ミス・サイゴン』の再演に向け、本誌の取材は製作発表当日に敢行されました。
キム役とクリス役の5名でのグラビア撮影は会見前のリハーサル時に会見場で行われ、キャストの皆さんはご自身の歌稽古の合間を縫って撮影へお越しくださることに。撮影会場ではのちの歌唱披露で歌われるエネルギッシュな名ナンバーの数々が流れ、撮影陣の集中も高まります。わずかな時間の中で極上の一枚を探るべく試行錯誤することを厭わず、ドラマティックな表情をさまざまに見せてくださった屋比久知奈さん、清水美依紗さん、ルミーナさん、甲斐翔真さん、小林唯さんらの団結力と集中力に、編集Sは心の中で大喝采を送っていました。
そして、撮影終了まで残り1分の段階で本誌恒例のananパンダをお手元に渡すと、すぐさま頬が緩む5名。「ポーズは自由です!」とお伝えするや否や、わいわいと思い思いの持ち方で盛り上がり、撮影陣からも笑いが起きるフリーダムさ。稽古が始まる前から、和やかな雰囲気に見える5名が織りなすキムとクリスの物語に期待が高まると同時に、先ほどまでのグラビア撮影でのキリッとした表情とのギャップがたまりませんでした! こちらは、anan公式エックスでのポストをお見逃しなく!
その後、本作に出演する約60名が勢揃いした製作発表では、大ナンバーが続く歌唱披露やプリンシパルキャストによる本作への想いが語られ、会場の盛り上がりも最高潮に。

ananパンダも製作発表へ。上演前とは思えない歌唱披露の完成度を受けて、パンダも心なしか興奮しているようです。
エンジニア役3名の撮影は、早稲田大学内にある村上春樹ライブラリーで開催中の企画展「『ミス・サイゴン』から見る世界」の会場にて、会場設営のさなかに行われました。
ロンドンでの本作上演25周年の映像と音声が流れる中、まずは展示をゆっくりと鑑賞する駒田一さん、東山義久さん、桐山照史さん。前回の上演にも出演されていた駒田さんと東山さんが、今回初参加となる桐山さんに向けてレクチャーする様子も。「照史、あの時はね…」「そうそう、そうだったね」「へえ! そんなことが!」と語り合うさまを目にし、長く愛される王道作品の継承が今ここで行われていることに密かに感動。本誌をご覧いただくと、読者の皆さんも3名と一緒に展示を回っているかのような気持ちになれるかも。

パンダたちも本作について、何やらレクチャー中? 駒田さん、東山さんが同志として桐山さんをあたたかく迎え入れているのが印象的でした。エンジニアチーム、かっこいいです!
その後の座談会では、本作のオーディション時のエピソードからちょっぴり変わった稽古での話、そして何度でも演じたいエンジニアという役の魅力などを濃く語っていただきました。
駒田さん、東山さん、桐山さんの「サイゴン」愛をふんだんに詰め込んだページ、ぜひじっくりと何度でも読み返していただきたいです。そして、本誌の撮影終了後、「これって、僕がサインしてもいいのかなあ…」と呟きながら書かれていた駒田さんのサインが展示のどこかに。展示をご覧になる読者の皆様は、ぜひ探してみてください。
取材で、多くの皆さんが「『ミス・サイゴン』という作品は観るのにとてもエネルギーを使うと思うんです」と話していたのが印象的でした。
前回上演時、学生だった編集Sは初めて本作を観劇しました。物語の一連の流れと結末にまるで頭を殴られたかのような衝撃のあまり、放心状態で帝劇から放り出され灼熱の丸の内で日陰を探しつつ3周ほどそぞろ歩いてから、なんとか大学に戻ったことを思い出しました…。作品のエネルギーを受け止める側の体力づくりも大切かもしれない(?)ミュージカル『ミス・サイゴン』、晩夏に始まる本作の上演までまだ少しだけ時間がありますが、期待が満ちる心のお供として、本誌をお近くに置いていただけましたらうれしいです!(SR)






























