日本と世界のスターが集結し“世界一”のリーグへ。
今季の目玉は男子日本代表のアウトサイドヒッター・髙橋藍のサントリーサンバーズ大阪への加入だろう。髙橋は日本体育大学2年時から昨季まで3シーズン、世界最高峰のイタリア・セリエAで腕を磨き、代表での存在感も増していった。その成長著しい23歳が今季の活躍の場に選んだのが発足初年度のSVリーグ。5月に行われた入団会見では、サントリーを選んだ理由をこう語った。
「僕が所属チームを選択する上で“世界一”を目指しているクラブであることが一番重要でしたが、サントリーは昨年、日本のチームとして初めて世界クラブ選手権でメダルを獲得した、世界一を目指せるチームだから。もう一つの理由は、日本のファンの方の前でたくさん試合ができるということ。会場に足を運んでいただけると嬉しいです」
これまで国内では、数少ない国際試合でしか髙橋の生のプレーを見られなかったが、今季はリーグ期間中常に、日本各地で彼のプレーを目に焼き付けることができる。
この他にも海外リーグで飛躍を遂げた日本代表オポジットの宮浦健人が3季ぶりにジェイテクトSTINGS愛知に復帰。同じく日本代表の髙橋健太郎、小川智大がSTINGS愛知に加わるなど国内の移籍も活発。各チーム顔ぶれが大きく変わり、どのチームが優勝争いに絡むのか、蓋を開けてみなければわからない。
さらにSVリーグでは外国人選手枠がこれまでの1から2枠に増えたことで、パリ五輪銅メダルのアメリカ代表トリー・デファルコ(STINGS愛知)や、ブラジル代表アラン・ソウザ(東レアローズ静岡)ら海外のビッグネームが日本に集結。見応えのあるハイレベルな試合が繰り広げられそうだ。人気、実力ともに“世界一”を目指すSVリーグ誕生の熱気を、ぜひ会場で味わってみてほしい。
西田有志(大阪ブルテオン)
パリ五輪では日本チームトップの81得点を叩き出したオポジット。得点を決めた後の熱いパフォーマンスも見どころの一つ。ⒸOSAKA BLUTEON
トリー・デファルコ(ジェイテクトSTINGS愛知)
パリ五輪銅メダル、アメリカ代表のアウトサイドヒッター。高い技術と豊かなアイデアから生まれる変幻自在のプレーが魅力。
関田誠大(ジェイテクトSTINGS愛知)
日本代表の絶対的司令塔。デファルコやブラジル代表のリカルド・ルカレッリ、宮浦らが加わった攻撃陣をどう操るのか注目だ。
髙橋 藍(サントリーサンバーズ大阪)
昨季はセリエAでファイナルを経験。世界トップレベルの守備力と勝負強い攻撃で、SVリーグ初年度優勝への貢献が期待される。
2024‐25 大同生命SV.LEAGUE 開幕
オープニングマッチ MEN
サントリーサンバーズ大阪vs大阪ブルテオン
日時:10月11日(金)19:05~ 会場:東京体育館
フジテレビで地上波生中継。WOMENは12日(土)14:05~。
BSフジで生中継される。
※『anan』2024年10月16日号より。写真・USA TODAY SPORTS/ロイター/アフロ 松尾/アフロスポーツ 文・米虫紀子
(by anan編集部)