座談会参加者
- Y子 ライター。TV好き。子どもの頃に映画『探偵物語』の松田優作を見て以来、大人の男に心奪われる人生を歩むことに。
- A子 編集者。劇団俳優から演歌歌手、アイドルと幅広いジャンルを日々、チェックしている。儚いムードをまとった大人に弱い。
- S子 ライター。『RRR』をきっかけに、インド映画と俳優の魅力に開眼。肩幅の広い、強いフィジカルの持ち主に惹かれやすい。
S子:最近、本当によく「鈴木亮平さんが好き!」っていう声を耳にするのですが。
A子:わかる。『シティーハンター』も話題になったしね。ガンアクションのカッコよさに痺れた~。
Y子:私が最初に気になったのは、『孤狼の血 LEVEL2』で。眉毛を剃って剃り込みを入れていたんだけど、今まで見たチンピラ役で一番怖かったな。個人的に好きなのは、ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』で演じたテレビ局の記者、斎藤正一。斎藤キャップですよ。日本の全女子が落ちた…みたいな感じがあったよね。
A子:私もその一人でございます。スーツ姿もあいまって、色気がダダ漏れていました。『エゴイスト』での演技も、しばらく頭から離れないというか余韻がすごかった。
S子:鈴木亮平じゃなく、浩輔がそこに居るっていう感覚を味わったというか。エンドロールで、あ、これは映画だとハッとした記憶。
Y子:私は龍太にお寿司を押し付けるシーンが好き(笑)。演技力が高いから、本当に役の幅が広いよね。妙な安定感があるし、どんな役にも対峙する懐の深さや思慮深さを感じるというか…。すべてにおいて“ちゃんとしている”ところが大人なんだよね。
A子:さっき、『エルピス』の話が出たけど、プロデューサーの村井喬一を演じた岡部たかしさんも素敵だよね。今年はなんといっても、『虎に翼』での寅子(ともこ)の父・直言(なおこと)役が印象的。娘の夢を応援する姿や、追い詰められるも信念を貫き通して奮闘する姿にグッときて、朝から何度も泣いちゃった。
S子:劇団東京乾電池出身で、「城山羊の会」の舞台でもおなじみ。役者としてのキャリアがとても長いんですよね。そこはかとなく漂う色気はもちろんのこと、『情熱大陸』ではチャーミングな姿も垣間見えて…。無敵です。
A子:多面的な人って魅力的だよね。“え、こんな表情するの?”って、心掴まれて大変よ。あと、今年、話題になった作品といえば、映画『帰ってきた あぶない刑事』でしょ。タカ~! ユージ~!
S子:舘ひろしさんも柴田恭兵さんも、ずーっとダンディでドキッとします。Y子さんは子どもの頃からファンでしたよね?
Y子:最初は仲村トオルさんが好きで見始めたんだけど、登場人物や横浜の街並み、音楽、車、銃の撃ち方…、何から何までおしゃれで。これぞ大人! な世界観すべてが好きになって。でも、タカとユージの魅力に目覚めたのは大人になってから。ダンディな見た目、刑事に見えないスーツ、軽薄そうなのに女性に優しい。というか、どんな人のことも尊敬しているところも最高なんだよね。
S子:なるほど! 今の時代に新作が作られるのも納得です。
Y子:特に、浅野温子さん演じる薫ちゃんとの関係性がよくて。二人が人として薫を尊重して、一緒にいるのを楽しんでいそうな感じが、“そうありたい”と思わせる関係性なんだよね。
A子:ちなみに、タカとユージ、どちらが好きとかあるの?
Y子:どちらも本当に素敵なんだけど、二人でいることで魅力が倍増している感じもあって面白いというか。ある意味、元祖バディなんだと思う! こんなにカッコいい大人のコンビは後にも先にも出てこないだろうしね。これからも新作はもちろん、アーカイブも繰り返し見ようと思ってる。
S子:私のイチオシは、プラバースさん。『バーフバリ』でご存じの人も多いんじゃないかな? インド映画界が誇る超人気俳優です。バーフバリが治める国に住みたいくらい素敵な国王役だったのよ。
A子:S子が『RRR』ファンなことは知っていたけど、他の作品も好きなんだね。
S子:どちらもS・S・ラージャマウリ監督作品なんだけど、彼が描くヒーローが好きなのかもしれない。とにかくフィジカルが強くて、優しくて、人として正しいことを迷いなくやる、という。『あぶない刑事』の話で、Y子がタカ&ユージは女性を尊敬していると言っていたけど、ラージャマウリ監督作の主人公もそういうケースが多いから、安心して観られるのも嬉しい。ちなみに『バーフバリ』には、痴漢をした男が首を飛ばされるシーンがあるので、ぜひ。
A子:インドの俳優さんって、演技はもちろん、アクションやダンスもできる、高いスキルの持ち主が多いイメージがあるな。
S子:プラバースさんの新作『SALAAR/サラール』も、パワフルなアクションが満載だよ!
ストイックな役者魂と見事な演技で魅了! 鈴木亮平がとにかくカッコいい。
役に対するストイックな姿勢が高い評価を受ける鈴木亮平さん。ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』、映画『エゴイスト』『シティーハンター』と注目作が続き、人気を不動のものに!
『シティーハンター』
北条司の大ヒット同名漫画を実写化。鈴木さんが演じた冴羽獠は、完成度の高さで大きな話題となった。Netflix映画『シティーハンター』は独占配信中。
『エゴイスト』
編集者の浩輔はパーソナルトレーナーの龍太と出会い愛し合うように。しかし、そんな時間は長く続かず…。原作/高山真『エゴイスト』(小学館) 監督・脚本/松永大司 Blu‐ray(通常盤)¥4,950 ©2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
『虎に翼』でも話題。大人の色気あふれる岡部たかしにファン急増中。
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』『虎に翼』など、数々の作品に出演。自身で立ち上げた演劇ユニット「切実」では演出も担当。放送中のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)や、8/30公開の映画『マンガ家、堀マモル』に出演。
シリーズ最新作も大ヒット中。やっぱり大好き!『あぶ刑事』コンビ。
最強バディ、タカ&ユージが、映画『帰ってきた あぶない刑事』で復活。定年退職をして探偵となった二人のもとに、どちらかの娘かもしれない永峰彩夏が母親捜しを依頼しに来るが、殺人事件が発生し…。全国の映画館で公開中。
たくましいフィジカルとワイルドさ。インド映画界の至宝・プラバースに夢中!
2002年に『Eeswar』で映画デビュー。主人公を演じた『バーフバリ 伝説誕生』はインド映画として初めて全米映画興行収入ランキングトップ10入りを果たす。新作『SALAAR/サラール』が絶賛公開中。配給:ツイン
※『anan』2024年7月24日号より。取材、文・重信 綾
(by anan編集部)