素敵な先輩女性に4週にわたりお話を聞く「乙女談義」。9月のゲストは、女優の山本陽子さん。第2回目は、女優になったきっかけと、駆け出し時代のターニングポイントについて伺います。
otome

芸能界入りのきっかけは、まさかの“知人が応募”。

高校卒業後は野村證券に入り営業部で働いていました。おせっかい気質のせいか頼まれてもいない仕事まであれこれやってしまうので、職場の仲間からは「山本さんはがめついから、“がめ子”!」なんて呼ばれて(笑)。でも3年目に、“私は証券会社の営業ではなく秘書として働きたい!”と目標ができ、転職しようと思ったんです。ところがある日突然会社に、〈日活ニューフェイス、一次審査合格〉という通知が! どうやら職場の知人が映画会社のオーディションに勝手に応募したらしく(笑)。とりあえず試験を受けに行ったら、トントン拍子に進み、なんと合格…。それで、芸能界に入ることになりました。

いきなりの知らない世界、不安はなかったか? 正直私は職場の引き継ぎが大変で、そんな場合じゃなかった(笑)。でも同僚たちの協力のおかげで、無事に1か月で引き継ぎが完了。あのとき良くしてくださった方々とは、約60年経った今までずっと仲良しです。

先を思い不安になるのは無駄。まず動きましょう。

実は私が合格したオーディションは、14~19歳が対象だったんですが、なぜか21歳の私が合格。でも映画業界に入ると、私より若い女優さんたちが活躍されていて、結局私に来るのは通行人や喫茶店のお客さんみたいな役ばかり。1年後、やっと名前のある役をいただけるようになりましたが、主演はなかなかもらえない。正直、芸能界は向かないわって思い始めていたんです。そんな頃、映画会社に「テレビ部」が誕生し、「テレビに出ないか」とのお声がけが。他のみなさんは出たくないっておっしゃったらしいんですが、私は「やります!」と即答。今思うと、自分はスクリーンには向いていないけれど、テレビの小さなブラウン管の中ならもしかしたら…という気持ちがあったのかも。そこが私のターニングポイントでした。何かを選択するときは、悩むより先に動く。あれこれ心配するより、とりあえず進んで、失敗したらそこで考えればいい。それが私のモットーです。

やまもと・ようこ 女優。1942年3月17日生まれ、東京都出身。’63年に女優デビュー。映画、ドラマ、CM、舞台と幅広く活躍。また山本海苔店のCMに55年間出演しており、2010年にはギネス・ワールド・レコーズに認定された。

※『anan』2022年9月14日号より。写真・中島慶子 ヘア&メイク・堀 ちほ

(by anan編集部)

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

Today's Koyomi

今日の暦
2026.4.
22
WED
  • 六曜

    友引

  • 選日

    天恩⽇

⼈間関係で距離を感じたとしても、今は無理に追いかけなくて⼤丈夫。⾃然な流れに任せておけば、いずれまたふさわしい形が⽣まれます。新しく訪れる出会いや、思いがけない助⾔を⼤切にしましょう。不満があっても、素直に⼒を借りて意欲的になれば状況は好転し始めます。⼼を開き、笑顔で新たな展開を受け⼊れましょう。

エンタメ

Recommend

こちらの記事もおすすめ

【From Editors】ジュニア王・第7弾のテーマは“開拓王”。KEY TO LIT・猪狩蒼弥さん、B&ZAI・本髙克樹さん、西村拓哉さんが登場!
【From Editors】ジュニア王・第7弾のテーマは“開拓王”。KEY TO LIT・猪狩蒼弥さん、B&ZAI・本髙克樹さん、西村拓哉さんが登場!
Entertainment
【From Editors】撮影現場を笑いの“幸”で包み込む、中村倫也さん&神木隆之介さんのクイズグラビア撮影ストーリー
【From Editors】撮影現場を笑いの“幸”で包み込む、中村倫也さん&神木隆之介さんのクイズグラビア撮影ストーリー
Entertainment
BTS、約7年半ぶりの完全体⽇本公演で⾒せた圧倒的な“ver.2.0”と、変わらぬ7⼈の親しみやすさ
BTS、約7年半ぶりの完全体⽇本公演で⾒せた圧倒的な“ver.2.0”と、変わらぬ7⼈の親しみやすさ
Entertainment
各話で視点人物をかえながら、意外な展開を見せていくスリリングな連作ミステリー『私のせいではありません』
各話で視点人物をかえながら、意外な展開を見せていくスリリングな連作ミステリー『私のせいではありません』
Entertainment

Movie

ムービー

Regulars

連載