C・イーストウッドの息子・スコット 日本満喫もカラオケは残念な腕前?

エンタメ
2018.04.26
俳優のスコット・イーストウッドさんにインタビューを敢行。出演する映画『パシフィック・リム:アップライジング』や、来日した際のエピソードなどを明かしました。
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『パシフィック・リム:アップライジング』は、世界中で大ヒットした『パシフィック・リム』の続編。カイジュウがいる異世界と通じていた太平洋沖の割れ目を塞いでから10年後、謎のイェーガーが環太平洋防衛軍の会議を襲撃したことで世界に再び暗雲が立ち込める。スコット・イーストウッドが演じるのは、パイロット訓練生の指導官ネイト。地球を救ったペントコスト司令官の遺児ジェイク(ジョン・ボイエガ)の元相棒という設定だ。

「ギレルモ・デル・トロ監督が作った前作の大ファンだったし、僕自身もヘリコプターを操縦するパイロットだから、オファーが来てすぐに出演をOKしたよ。映画のテーマも気に入った。つまり、こうだよ。人類の存続を脅かす敵が現れたら、世界は一致団結するだろう。エゴや利益なんてくだらない考えを捨ててひとつにまとまるという展開には誰もが共感するんじゃないかな? 世界中で紛争が起きていたり、地球環境が汚染されている今、本当に大事なことを考えるべきだからね」

イェーガーと呼ばれるロボットに乗った2人の兵士が全身を使って操縦する設定がとても日本的だが、スコットは少年時代から日本文化に興味があったそう。

「10歳のときに見た『ゴジラvsモスラ』にはすごく驚いた。今まで見たことがない作品だったんだ。その後はアニメのポケモンを好きになった。父(クリント・イーストウッド)が主演した『荒野の用心棒』が、黒澤明監督の『用心棒』のリメイクだったこともあって、黒澤作品を観るようにもなったんだ。どれも時代の先を行く、素晴らしい作品ばかりだったよ」

ANAのアンバサダーを務めるスコットだが、前回の来日中には剣道場で修行したそう。それは、その影響? サムライ気分は味わえた?

「サムライ気分? それはどうかな(笑)。でも60代の先生にこてんぱんにやっつけられたから、おかげで謙虚な気持ちになれたよ」

今回の来日では、空き時間に築地や増上寺をめぐったそう。夜はカラオケも楽しんだとか。

「ジョンはエミネムが得意だけど、僕はホイットニー・ヒューストン一筋。しかも残念なほど下手だよ」

サーフィンを愛する彼らしく、インタビューは終始リラックスした雰囲気。偉大な父に頼ることなく、独力でキャリアを軌道に乗せた彼の今後が、ますます楽しみになった。

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スコット・イーストウッド 俳優。『ユー・ガット・サーブド』(’04)でデビューし、『ロンゲスト・ライド』(’15)で初主演。ほかに『スーサイド・スクワッド』や『スクランブル』などに出演。オフには海外へふらりと旅に出るそう。

『パシフィック・リム:アップライジング』 監督/スティーヴン・S・デナイト 製作/ギレルモ・デル・トロほか 出演/ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ジン・ティエン、菊地凛子ほか TOHOシネマズ日比谷ほかにて上映中。

※『anan』2018年4月25日号より。写真・内山めぐみ インタビュー、文・山縣みどり ©Legendary Pictures/Universal Pictures.

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