「私たちはいわば、毎日選択を繰り返しながら生きています。人と人が出会うこともすべて奇跡的に成り立っている。そういった瞬間を表現できたらと」
今回の個展で展示される20点は、いずれもハッセルブラッド社の1億画素カメラ「H6D」を使用し、ニューヨークの街角で定点観測的に撮影されたもの。
「三脚を立て、画角を決めたら、自分好みの恰好をした人やおもしろそうな人を見つけてはシャッターをきる。そうして撮影した写真のピースを重ねて、自分好みな時間をつくりこんでいく。本来出会っていない人が写真の中で出会ったり…。単に撮影するだけならドキュメンタリーなのですが、自分で選択して合成することで、個性がうまれたらと」
こうしてつくりあげた作品をnewdocumentaryというハッシュタグをつけ、長山さんはインスタグラムで世界に発信している。
「実際のプリントはスマホで見る印象とまた違うと思います。嫌なくらい細部まで見えて。それもまた絵画的にうつるんじゃないかと」
ながやま・かずき 1982年、横浜市生まれ。ファトグラファー守本勝英氏に師事。ファッション誌を中心に、雑誌のほか広告などでも活躍。個展では写真集の販売も。
渋谷ヒカリエ8F CUBE1,2,3 東京都渋谷区渋谷2‐21‐1‐8F 4月17日(火)~22日(日)11時~20時 入場無料 www.hikarie8.com/cube/ Instagram(@kazuki_nagayama) #ただ一つの選択であなたの運命は交叉するにて一部写真を公開中。
※『anan』2018年4月11日号より。
(by anan編集部)
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