「紅白は、自分たちが立っている姿を想像できない場だったので、選ばれてすごく嬉しかったですね」
表題曲「水色の日々」は、カルピスウォーターのCMソング。大人になる喜びと怖さが入り交じった甘酸っぱい心情を、爽やかに歌う。
「カルピスウォーターのCMソングは、ずっとやりたかったことでした。実は、SHISHAMOが知られていない頃から、勝手に『カルピス(仮)』を何曲も作っていたんです(笑)。私は、ドラマを見たり、本や漫画を読むように音楽を聴いてもらいたくて、その曲の物語を作るところから始めます。『水色の日々』では、卒業を迎えるまでの時間を描けたらと思いました」
物語がいちばん膨らむのは、恋愛ソングだそう。
「ドラマも漫画も恋愛モノが好き。自分で書いていても楽しいし、モチベーションが上がります。カップリングの『ドキドキ』は、恋が始まったばかりのワクワクが前面に出た、明るい曲を書きたくて作りました」
もうひとつのカップリング曲「ロマンチックに恋して」は、ファンからの恋愛相談に対する、ある種のアンサーソングだ。
「以前やらせてもらっていたラジオやSNSに寄せられる相談で意外と多いのが、『好きな人がいないんだけど、できますか?』『周りには彼氏がいるのに、大丈夫かな?』という声なんです。いつか好きな人はできるから、もう少し楽しみに待っていて、と伝えたかった。まだ恋を知らないけど、誰よりも憧れている女の子ってかわいいですよね」
今年、バンドはCDデビュー5周年。ずっと大事にしてきたのは「“いい曲”を作り続ける」ことだ。
「音楽を聴く側だった時間も長いので、一度抱いてしまったがっかり感って取り消せないってわかるんですよね。だから、SHISHAMOはいい曲しか出したくないんです」
では、宮崎さんの思う“いい曲”とは?
「自己満足ではなくて、人が聴いてくれる曲。私は、全力で作るからには誰かに聴いてもらわないと意味がないし、曲は聴いてもらって初めて完成すると思っています。自分は好きでも、SHISHAMOのシングルとしてアリかナシか、どの曲でもしっかり見極めています。『水色の日々』は、もちろん直感でアリだと思いました!」
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