
『俺たちの箱根駅伝 上』池井戸潤著 文藝春秋、『俺たちの箱根駅伝 下』池井戸潤著 文藝春秋/文庫版も発売中。
選手はもちろん、マネージャーや監督、テレビ放送を届けるスタッフやアナウンサー…想像以上に、大勢の“応援の気持ち”が集まるアツさと感動を描く、ドラマ『俺たちの箱根駅伝』。人々の心を打つ“箱根”の神髄とは。
Index
『俺たちの箱根駅伝』
What’s?

襷を繋ぐアツさと尊さをリアルに描く!
箱根駅伝を中心にして、関わっていく人物たちの苦悩、葛藤、熱量を描いた連続ドラマ。駅伝中継を担うテレビ局にはチーフプロデューサー役の大泉洋さんや、伊藤沙莉さん。現場の迫真を伝えるアナウンサー役には竹中直人さん。大学陸上競技部の新監督役には山下智久さん、そして大勢の学生ランナーたちと、さまざまな位置で物語の襷を繋ぐ。通称は「オレハコ」。レース本番には、いったいどのようなドラマが待っているのか…? 10月10日(土)より日本テレビ系にて、毎週土曜21:00~放送。
駅伝に関わる数々の人間の熱量が、ドラマに集結!
累計発行部数が80万部を突破した、池井戸潤による長編小説『俺たちの箱根駅伝』。大学陸上競技部のチーム、現場の様子を伝える中継テレビ局を舞台にして、長距離継走に関わる人間の情熱を描いている。臨場感のある描写が特徴的だ。
この作品を原作にした、大泉洋さん主演の地上波ドラマが始まる。細部までこだわった小説の再現性をはじめ、スタッフ、キャストらの緻密な取材や、熱量のある役作りで、本番の臨場感を体感させてくれそうだ。
毎年高視聴率をたたき出す正月の風物詩がこの秋見せる新しい顔は、必ず我々の心をアツくしてくれる!
なぜ、“箱根”はこんなにアツいのか? ドラマの現場を知る2人の証言
藤澤季世子(プロデューサー)「箱根駅伝が飛び抜けた熱を持つ理由がドラマで分かります」
原作の連載中からドラマ化のオファーをし、局内の調整に奮闘。大泉洋さん演じる主人公・徳重亮のごとく、番組のために数年間を費やしてきた。実在の監督や選手にも会い、取材を重ねている。
「100年以上も開催されている箱根駅伝は、日本テレビで中継をする以前から人気の大会です。大学の陸上競技部は多いと100人近く部員がいますけど、出場できるのはたった10人です。だからこそ選手は先輩たちが繋いできた歴史を自分の代で途切れさせてはいけないと、本当に必死なんです。色々なものを背負って、人生をかけて走る真剣さが伝わるから、応援したくなるんです」
その想いを表現する俳優のキャスティングにも格段の熱が入った。
「“本物の走り”ができないと成立しないので、減量してアルコールも控えて、体力作りもして…と、1年近く時間をかけられる方を総合的に考慮してお願いしました。小林虎之介さんをはじめランナー役の皆さんには監修者から直々に指導を受けてもらっています」
スタッフ全員が、尋常ではない力と時間を映像に込めてきた。
「原作にある解像度の高さや、実際の選手の皆さんに恥ずかしくないよう、できるところまで追求したドラマができあがりました」
蛯原哲(アナウンサー)「ドラマ内に登場する小物の一部はアナウンス部からも貸し出しました」
蛯原さんは1997年の入社以来、30年近く箱根駅伝の各区の中継を担当してきた。いわばアナウンス部の歴史を背負っている。
「箱根で熱くなるシーンを強いて挙げるのなら“4年生”。一度も走ることのできなかった4年生が、走る4年生に笑顔で給水をするシーンを見た際は、驚いて涙が止まらなくなりました。走る4年生に監督が車から『これが花道だぞ』『わざわざ関東の大学に来てくれてありがとう』と声をかける場面をかたわらで聞いて想いが込み上げ、一瞬、実況が不安定になってしまった経験もあります」
実況のキャリアを活かして、今作はアナウンス部の指導を担当。
「初めて撮影現場に伺った際は、俳優やドラマ班の皆さんが箱根駅伝に対して、とてもリスペクトをされているのが分かりました。『資料は、本番は中継車のどこに置いてあるんですか?』『メモはどういったことを書いているんですか?』と、映らない部分も詳細に質問される姿に、本物を届けたいんだという意欲を感じました」
自身も尊敬する先輩たちから、“実況の襷”を粛々と繋いできた。
「学生さんたちのものを放送させていただいている、という気持ちで続けてきました。伝統を我々が放送で汚してはいけないのです」
anan 2513号(2026年9月30日発売)より




































