
(上段・左から)濱屋元希・福間しん・望月清秀 (中段・左から)興梠大和・碩大翔・冨澤琉 (下段・左から)稲葉斗真・大瀬礼葵・北凪晴
8月に専用シアターをオープンし、毎日公演を行っている彼ら。日々、直接ファンの声援を受けながら成長していく“会えるアイドル”の強さとは? 総合プロデューサーの秋元康さんとメンバーの言葉から、その魅力の秘密を探ります。
Index
Cloud ten
Who’s?

“最高の幸せ”を意味する「Cloud nine」を超えるほどの幸せを届ける存在へ、という願いを込めて名付けられた計30名のメンバーによるプロジェクト。メンバーは2025年夏頃から、およそ半年をかけて行われたオーディションを経て選出されている。約3か月に及ぶ各地でのお披露目イベントを経て、今年8月から約300席の専用シアターでの公演をスタート。3チームに分かれて毎日、1時間半ほどのライブを行っている。ファンネームはWinds(ウィンズ)。
● Cloud ten THEATER 東京都江東区青海1-1-10 ダイバーシティ東京 プラザ6F
秋元さんが確信する日々の“目撃”の力

そこに行けば、必ず彼らに会える。秋元康さんが総合プロデュースを行うCloud tenの最大の特徴は、原石から始まったメンバーたちの変化を日々、至近距離で見守っていけること。
「彼らのパフォーマンスにはまだ雑なところがあるし、オドオドしていたり、ふと素の顔に戻ったりすることもある。でも3か月後、半年後、1年後には同じ曲であってもかなり色や個性が生まれていると思うんです。いきなり完成形を見せるアイドルも魅力的ですが、『まだまだだね』という状態から徐々に『前回より上手になってる』『顔つきが変わってきた?』といった成長ぶりを直に見られる。それがCloud tenの面白さだと思います。あと、実はお客様の3割ほどが男性らしくて。そうした、我々の想像を超える現象もすでに起きています。それだけ彼らには、幅広い可能性があるんです。この劇場は、やがて間違いなく満員になって、チケットが入手困難な状態になる。僕はそう思っています」(秋元さん)
それぞれが感じる応援の力と、「Cloud ten」への想い
毎日ファンと目と目を合わせながら応援の声を肌で感じるなか、「ファンと一緒にひとつの物語を作っている感覚」だというメンバーたち。がむしゃらで純真な、今の素直な想いに迫ります。
興梠大和×碩大翔×北凪晴

興梠大和(以下、興梠) 初めてステージに出た瞬間のあの景色、うれしくなかった? 「アイドルしてる!」って感動しちゃって。…話してるだけで思い出して鳥肌立っちゃった(笑)。
北凪晴(以下、北凪) 分かるよ。うちわもペンライトも全部、しっかり見えるし。
碩大翔(以下、碩) Windsの皆さんとはライブというより、一緒にひとつの物語を作っている感覚があります。
北凪 席で言ったらたぶん、シアターの一番後ろが普通のライブ会場の最前ぐらいの距離だと思うんです。それぐらいに近いので臨場感がすごいですし、僕たちの全部の表情や動きが分かるというか。
碩 前だけかと思いきや、真横にも席があるので。逃げられないです。何をしてもバレる(笑)。
興梠 絶対にごまかせない場だからこそ、“いかにミスをしないようにするか”が大事になってくるわけで。表情管理はもちろん、ミスをどう正解にしていくかって技も、もっと身に付けていかないといけないなってことを日々考えながらライブをしていますね。
北凪 そうだね。って言いつつ、僕はシアターがオープンして4回目のライブで足を滑らせてステージから落ちるっていうハプニングを起こしてはいるんですけども。
興梠 あったね〜!(笑)
碩 あれはびっくりした!
北凪 僕、人の3倍ぐらい汗をかくんです。特にアンコールの2曲目はテンションがバーッと上がる曲なのでハチャメチャに動いていたら、自分が落とした大量の汗でツルッと足元が滑ってしまって。
興梠 僕は彼のシンメなのでその時も真隣にいたんですけど、ふと横を見たら、なんか落ちてて。えぇっ!? どうしよう、どうしたらいいんだって焦ってたら笑顔で上がってくるから「そんな感じで戻れるもの!?」って、また驚いて。
北凪 自分で落ちて自分で這い上がりました(笑)。その時は大焦りでしたけど、福嶋涼斗ってメンバーからは「ずるい。爪痕を残すなよ」って言われましたね。
興梠 涼斗は爪痕を残したくて仕方ない人だからね。もちろんすごく心配してたんですけど、笑い話になっていくうちに「ずるい」って気持ちが芽生えたらしい(笑)。
碩 Windsからしたら目の前にナギハル(北凪)が落ちてくるんだから、それは興奮するよね。
北凪 不本意ですが、爪痕を残させていただきました…(笑)
Profile
興梠大和
こうろき・やまと 10月20日生まれ、神奈川県出身。身体能力が高く、特技はロンダートバク転。柔和な笑みが特徴的なコミュ力モンスターでもある。ユニット曲での艶めかしいダンスパフォーマンスにも注目。
碩大翔
せき・やまと 1月7日生まれ、千葉県出身。元サッカー少年。常に真っすぐで熱く、その心意気で他のメンバーの士気も上げるムードメーカー的存在。彼の実直さが全面に出るソロ曲「青春タンデム」は必見。
北凪晴
きたなぎ・はる 8月24日生まれ、北海道出身。スタイルの良さを生かしたダンスと爽やかスマイルが特徴。少し天然も入った人柄で周囲を和ませる。ソロ曲「青春タンデム」では抜群のアイドル力で人々を魅了。
冨澤琉×大瀬礼葵×望月清秀

冨澤琉(以下、冨澤) この3人というと…意外と真面目なところがある3人?
望月清秀(以下、望月) 確かにそうかも。礼葵は、学業に対しても真面目だし。
大瀬礼葵(以下、大瀬) いやいや。でも確かに考えることは多い気がする。じゃあ僕らはチーム「意外と真面目」?
冨澤 見た目のわりには真面目。
望月 いや勘弁してよ、見た目も真面目だわ!(笑) 僕たちCloud tenの魅力は自分たちのパフォーマンスを専用シアターで毎日、しかも至近距離でお見せできることだと思っているんですけど、やっぱり毎日同じことをしても面白くはなくて。パフォーマンスでは決まっている構成や振付の中でも違う仕草をしたり、タイミングを変えてみたり。MCでも、トミー(冨澤)に助けてもらいながら試行錯誤しています。
冨澤 毎日チームで話し合いをしてるよね、そうじゃないとパフォーマンスもMCも最大限を出し続けられないと思うから。思い切り踊るとズレることもあるけど、それも「今日のあの子は力が入ってた」と見てもらえると思うので。
大瀬 僕は二人とは違うチームで公演してるんですけど、そのチームでは「必ずMC中に1ボケは入れる」ってことを決めていて。
冨澤 1じゃないけどね。君ら、いつも10ぐらい入ってるよ。
望月 前に(佐藤)流星くんの代わりに礼葵がいるチームに入ったことがあるんですけど、ボケる人ばかりで大変だったもんなぁ…。
冨澤 礼葵のいるチームだけ本番前にファミレスで集まってネタ合わせをする時間があるんです。
大瀬 実はMCに一番力を入れているかもしれません(笑)。でも「MCも曲の一つ」って前に秋元さんがお話しされていたこともあるし、おかげでファンの皆さんとの距離ももっと近くなれている気がしますね。あと、最近はライブ中に「トミー!」とか「清秀!」って名前をコールしてくれる人たちも増えてきたよね。そのたびに「本物のアイドルやん!」ってワクワクする。
望月 そうだね、いい感じに全員が四方に行くし、スポットが当たるような構成にもなってるし。
冨澤 そういう意味では本当に“距離感”は僕らの武器だよね。この前、大雨の日には「ちゃんと傘持ってきたー?」って声が飛んできたこともあるし(笑)。
大瀬 この関係性を大事にしながら、いつか全国ツアーができるように頑張りたいです。
Profile
冨澤琉
とみざわ・りゅう 6月30日生まれ、東京都出身。休みの日は極力家から出ない超インドア派。常に物腰が柔らかく、パフォーマンスも丁寧で繊細。トーク術にも長けており、随所で冷静なツッコミが光る。
大瀬礼葵
おおせ・らいき 3月27日生まれ、熊本県出身。しなやかなダンスと等身大の実直な熱さを併せ持つ。ソロ曲「青春タンデム」で青のペンライト一色に染まっているシアターを見た瞬間は「海みたい」と思ったそう。
望月清秀
もちづき・せいしゅう 11月25日生まれ、静岡県出身。ダンスの全国大会で優勝した経験も持つCloud tenのパフォーマンスリーダー。圧倒的な華とストイックさで、チーム全体を引っ張っている。
濱屋元希×稲葉斗真×福間しん

福間しん(以下、福間) この3人の共通点ってないよね。あえて言うなら顔が強い。
濱屋元希(以下、濱屋)&稲葉斗真(以下、稲葉) あはははっ!
濱屋 確かに。俺、むしろ顔しか褒められたことがないかも。
福間 そうだね、顔以外はちょっと残念って感じ。
濱屋 おい!(笑) でもシアターには男性ファンの方もよく足を運んでくださっているんですよ。
稲葉 それこそライブ中に大きな声で名前を呼んでくださる方の多くは男性なんです。もともとAKB48さんを応援していたって方も結構いらっしゃって。そこでしていたコールの仕方を先陣切って試してくださっているんです。
福間 うれしいよね〜。
濱屋 ホンマに。「秋元さんの曲やから聴きに来てみた」って方もいました。MC中に皆さんからうちわで風を送ってもらう時も、ありがたいんですよ。距離が近いから本当に風が来るんです。
稲葉 お客さんの顔も全員、はっきりと見えているし。
福間 そうなんだよね! 僕は人の名前を覚えるのはちょっと苦手ですけど、顔はすぐに覚えられるんですよ。だから「この方は何回目」「この人は毎日」って全部分かるし、初めて来てくれたお客様を発見するとうれしいし。あとSNSでは「#ずっしんどっしん福間しん」というハッシュタグを付けて日々のことなどを教えてくれる方もいますし。頑張りたいな、もっと幸せな気持ちになってもらいたいなって思います。
稲葉 (福間は)「しん」を使った言葉を生み出すのが上手だよね。僕も自分の名前を使って毎回「うれしいなば」「かなしいなば」なんてことを言ってるけど、そろそろちょっと、もう出てこないかも…。最近はもう本当に自己紹介のことばっかり考えてる。
濱屋 そんなに追い詰められてたん!? (笑) まだいけるやろ!
稲葉 語彙力がなくて…。
福間 そうなん? 僕はまだまだ出てくるけどなぁ。
濱屋 今度、辞書あげるわ。
稲葉 確かに辞書に使えそうなものがあったら、それにマーカーを引いて覚えていけばいいのか。
濱屋 1年後には、めっちゃ難しい言葉使ってるかもしれんな。
稲葉 あははっ! それはそれでオモロいかもしれない。
福間 頑張ってくださ〜い。
稲葉 おい!(笑)
Profile
濱屋元希
はまや・もとき 8月4日生まれ、大阪府出身。筋トレが趣味で、自己紹介では「今日鍛えた部位」などを発表。お兄ちゃん気質でもあり、シェアハウス内で早起きが苦手な平石愛葵をいつも起こしてあげている。
稲葉斗真
いなば・とうま 2月11日生まれ、愛知県出身。普段はホワホワと穏やかだが、パフォーマンスでは一気にセンターの風格に。語尾に名前を付ける自己紹介はファンから「いなとま語録」と呼ばれているそう。
福間しん
ふくま・しん 11月7日生まれ、大阪府出身。甘いマスクと「どんな時でも出てくる」と豪語する胸キュンゼリフでファンを魅了。また、にこやかに毒舌を呟いたり涙もろかったりと、愛されキャラでもある。
anan 2513号(2026年9月30日発売)より

































