
坂本昌⾏さん、⻑野博さん、井ノ原快彦さんによる20th Centuryが、8都市17公演で開催中のライブツアー「20th Century Live Tour 2026 〜唄う⼈ 踊る⼈〜」。ここでは6⽉28⽇に⾏われた東京・LINE CUBE SHIBUYAでの公演の模様をレポートします。
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冒頭からキレのあるダンスパフォーマンスとバラエティ⾯が全開に
“歌い継ぐ、踊り継ぐ”をコンセプトに⾏われている今回のライブ。坂本さん、⻑野さん、井ノ原さんが輪になって楽しそうにはしゃぐオープニング映像が流れると、ステージ上にはハットを深くかぶった3⼈が登場。⼀⼈ひとりにスポットライトが当たるたびにキレのあるダンスが繰り出され、観衆からは早速、⻩⾊い声が上がる。さらに「Supernova」をはじめとしたV6の名曲が⽴て続けにパフォーマンスされると、⼀層の⼤きな喜びの声に包まれた。
安定した歌声と軸のブレないダンス、柔らかな⼤⼈の笑み。そうしたパフォーマンスに魅了される中で「Swing!」では3⼈が交互に観客をあおり、井ノ原さんはバックダンサーを務めるジュニアの⻘⽊滉平さんにジャンプで体当たりをしてワチャワチャ。
「Sexy.Honey.Bunny!」では坂本さんの「Sexy」というささやきを受けた⻑野さんや井ノ原さんが倒れ、メンバー3⼈で「Sexy」と⾔った際にも、⻘⽊さんやもう⼀⼈のジュニア・⻑瀬結星さんを含めたバックダンサー全員がノックダウンされてしまう。
⼩MCでは井ノ原さんが「トニセンのコンサートのいいところは座れるってことですから」と⾔って笑わせたり、この⽇に誕⽣⽇を迎えた⻑瀬さんが「坂本さんから⽣バースデーソングを歌ってもらいました」と楽屋での出来事をうれしそうに語ったり。その後のバラード曲の導⼊ではハモリが若⼲ズレてしまった⻑野さんに坂本さんが「ちょっと、⼤丈夫?」と歌うのを中断してまで尋ねて会場が爆笑も。
伝説の⾐装を⾝にまとって伝統の曲を披露

幕間映像では、本⼈たちも初めて訪れるという事務所の⾐装倉庫でのロケの様⼦を紹介。そこで少年隊の歴代⾐装を借りた3⼈は、「めちゃくちゃ着⼼地がいい」(⻑野さん)とやや恐縮しながらも同⾐装を⾝にまとって少年隊の名曲の数々を熱唱した。「バラードのように眠れ」ではスタンドマイクを使って歌いながら華麗に⾜を上げ、「stripe blue」では鏡を⽤いた演出で会場を幻想的な雰囲気に変えていく。
早着替え後には光GENJIの名曲「ガラスの⼗代」を歌い、坂本さんと井ノ原さんは側転を披露。曲終わりにはグッタリと座り込んだ坂本さんを⻑野さんと井ノ原さんで「よいしょ」と抱え上げた場⾯もあった。さらにSMAPの「雪が降ってきた」では、同曲おなじみの定番演出でもあるバスケットボールを使ってパフォーマンス。ここでは⻑瀬さんからボールを頭にぶつけられてしまった坂本さんが無⾔で彼を⾒つめるというお笑いポイント(?)も挟みつつ、「うわさのキッス」(TOKIO)や「明⽇が聴こえる」(J-FRIENDS)ではメンバー全員で観客をあおって⼤盛り上がり。⻑野さんや井ノ原さんはステージの端から端まで⾏き来しながらはじけるような笑顔を⾒せていた。
恒例のミニ舞台コーナーはV6の歴史を感じるものに
MCで「トニセンのコンサートなのに、まだトニセンの楽曲を⼀曲も歌ってない!」という話題になると、この⽇に配信リリースされたばかりの新曲「僕らが上書きする世界」を初披露。激しくも細やかなステップや、スタンドマイクを使ったダイナミックなダンスで魅了した後は、トニセン恒例のミニ舞台コーナーに突⼊した。
脚本構成を担当したのは、井ノ原さんが今秋15年ぶりに本公演に出演することでも話題の劇団「ヨーロッパ企画」の主宰・上⽥誠さん。王様がいなくなったことで笑顔を忘れてしまった“ナラニャア国”の住⼈たちが、トニセンの3⼈に助けを求めるというストーリーだ。ナラニャア国の⼈々を歌の⼒で救うべく⽴ち上がったトニセンが次にまとった⾐装は、⾃分たちが過去のライブで着ていた⾐装を組み合わせて⼤胆にリメイクしたもの。その歴史を物語るようにV6の「Air」やComing Centuryの「夏のかけら」などが歌われ、会場のボルテージは⼀気に急上昇。曲終わりにクルッと後ろを振り向いた彼らの背中にあった、“現在”を象徴する⼩粋な仕掛けにも⼈々が沸いた。ナラニャア国の住⼈(パペット)と共に披露する「HONEY BEAT」や「Darling」では優しく抱えるようにしたり、話しかけるようにしたり、容赦なくブンブン振り回したりと、それぞれの扱い⽅にも個性が出ているあたりが彼ららしい。
笑顔を忘れた王国を巡る物語は、観劇する⼈々に「あなたは何する⼈?」という問いを投げかけるものになり、“唄い踊る⼈”であるトニセンと、“ワーキャーする⼈”の客席、“これからの⼈”であるジュニアといった、さまざまな「⼈」が⼀体となって世界に彩りと笑みを広げていく。そしてトニセンの未⾳源化楽曲であり、今回のミニ舞台のテーマにもなった「君は何する⼈」を歌い上げて本編の幕が閉じられた。

坂本さん「責任を取って僕たちを最後まで看取ってください(笑)」
しかしながら温かな演出だけでライブを締めないのがトニセン。アンコールでは坂本さんの「Come on, baby」というセリフをきっかけに、⻑野さん&井ノ原さんによるユニット“ながのーず”の「俺たちの⻑野博」がスタート。“ひろしコール”が巻き起こって盛り上がると、次は坂本さんのソロ曲「Shelter」に⼊った。終盤に差し掛かっても変わらぬキレの良さで踊る姿は、井ノ原さんが「アンコールが⼀番疲れる(笑)」と⾔う中であっても、どこまでも爽やかでセクシーさに溢れている。
最後の挨拶で井ノ原さんは「去年の11⽉からV6のサブスクも解禁されて、⾃由に曲が聴けるようになりました。でもまだまだCD、レコードじゃないと聴けない曲もいっぱいあって。そういう僕らが好きな曲を、今後もどんどんやっていけたらいいなと思っております。あの…懲りずに続けていきますので(笑)。お互い健康で、⼼と体を⼤切に。共にワーキャーしていきましょう」とコメント。
⻑野さんは「皆さんの空気を読む⼒、そして乗せ上⼿な⼒。そういうところが本当に⼤好きです、ありがとうございます。コンサートなのか⼨劇なのか…いや、芝居です(笑)。皆さんがいてくれるからこそコンサートが成り⽴っているんだなと毎回感じております。来年、トニセンは30周年になります。これからも皆さんと⼀緒に歩んでいけたらうれしいなと思っております。これからもトニセンをよろしくお願いいたします」と笑みに。
坂本さんは「今⽇初めてトニセンのコンサートをご覧になった⽅は、途中から『私は何を⾒ているのかな』と思うことがあったかもしれませんが、これが我々のライブでございます。とはいえ初めからやっていたわけじゃなく、いつからか始まった『誰が⾶ぶ?』『⻑野くんが⾶ぶ?』『どうやって⾶ばそう?』という呪縛から逃れることができず…(笑)。途中から普通にライブをやることもできたと思うんです。でも、できない理由が⼀つありました。それは、こういうライブを楽しんでいる皆さんがいらっしゃったからです! だから責任を取って、最後まで僕たちを…看取ってください(笑)」と語ってファンとの絆を再確認。
また坂本さんが「今回は通常のライブより、かなり踊っております。そして今⽇は、2公演あります。関係各所の皆さん、ありがとうございます」と、感謝の⾔葉とは裏腹な真顔で⾔うと、オーディエンスからは⼤きな笑い声と拍⼿が。そして「僕たち3⼈にとっても、6⼈にとっても、そして皆さんにとっても⼤事な曲だと思っております」という⾔葉で「トビラ」が歌われ、この⽇の全ての演⽬を終えた。
先輩、そして⾃分たちが紡いできた歴史に最⼤級のリスペクトを込めて。そしてただのライブでは終わらせずに、どこまでも遊び⼼を追求しながら未来につないでいく。そんな最⾼の“唄い踊る⼈”たちが仕掛けるだろう次のステップが、今からもう楽しみで仕⽅ない。































