ベッドで見つけた首元のキスマーク… アラサー女性が下した「最後の決断」【後編】
あと一歩縮まらない距離
「ホテルからの帰り道に彼の友達と遭遇したとき、そこで社交性が高く見えるように頑張って振る舞ったんですが、後から彼に“彼女ヅラするの、やめてくれる?”と怒られました。
その日は気まずいまま別れることになり、“あぁ彼との関係も終わったんだな…”と思っていたんです。しかし、予想とは裏腹に、数日後に彼からLINEが来ました。
そして、直接会って話すことになり、彼は“この前は申し訳ない”と謝ってくれたんです。私に頭を下げてくれた彼の姿を見て、改めて彼のことが好きなんだと感じました。
さらに、“これでもっと関係を深めることができた”とも思えたのですが、その後も、彼が交際を明言してくれるような場面は訪れませんでした。
彼との曖昧な関係が続いていたなか、そういえば、彼の家に行ったことがないと思い、“どこに住んでるの?”と尋ねたことがあるんです。そうすると、“○○辺りだよ”と曖昧に答えられるだけ。
何をしても、彼とはあと一歩の距離を縮めることができませんでした」
首にキスマークを発見
「彼とホテルに行った日。俊和さんは疲れていたのか、ベッドですぐに眠ってしまったんですね。裸でうつ伏せで寝ている彼の首元を見たときに、あるものを発見しました。
それは、キスマーク。最初はアザかなとも思ったんですが、色といい大きさといい、キスマークだと思いましたね。そこで、急に不安が押し寄せてきたんです。
咄嗟に彼が寝ていることを確認したうえで、彼のスマホを手に取り、指紋認証を解除。彼のLINEを覗くと、女性とのやり取りが出てきたんです!」
彼に婚約者がいることを知り…
「そのLINEは、私とは違い親密なやり取りもされていました。遡って見ていると、“結婚”という文字まで出てきました。
さらに、出会ったころに連れて行ってくれた人気のイタリア料理店は、もともとは彼女と行く予定だったこと。さらに、彼女が行けなくなったために、私を誘っていたということまでわかっちゃいました。
そのときは、ショックが大きすぎて、しばらく呆然としていましたね…」
最後の決断
「しばらくして、俊和さんからは、“もう会わないほうがいい”と連絡が来ました。このまま関係を続けても、先はないからとのことでした。
そこで私はすかさず、“彼女とうまくいってるんだね”と送りました。すると、“なんのこと?”と、“彼女なんていないよ”とトボけてきたんです。
そのときになって、やっと目が覚めましたね。彼は誠実さのカケラもないんだと。その後、私は彼のLINEをブロック。彼との関係を終わらせることにしたんです。
しばらく経ってから、俊和さんの彼女だという女性からSNSで連絡が来て、彼との関係について聞かれました。
そこで正直に今はもう別れたことや、彼は“彼女はいない”と言いながら、私と会っていたことを伝えました。すると、その女性は“正直に話してくれてありがとう”、“おかげで私も彼との関係にケジメをつける決意ができました”と連絡がありました。
その後、その女性から彼の浮気を理由に婚約破棄をしたことと、それに対し彼がかなり狼狽していたことなどを聞きました。
私はというと、しばらくは立ち直れず、家に引きこもる日が続いていました。しかし、そんな私を見かねた友人が男性を紹介してくれ、その彼と付き合うことができ、いまは新しい彼氏ととても幸せな時間を過ごしています。今思うと、なんであんな不誠実な男性と関係を持っていたのか、不思議でなりません…」
“彼に裏切られ、本命になれなかった女性の告白”をご紹介しました。
交際寸前までいった相手との別れ際には、強い未練が残るかもしれません。とはいえ、そのまま彼との関係をズルズルと続けていても明るい未来は待っていなかったでしょう。そこで彼をスパッと断ち切る選択をしたからこそ、美香さんは、新しい彼氏と幸せを掴むことができたのかもしれませんね。
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