ホテルからの帰り道に… アラサー女性が青ざめた「彼の最低すぎる一言」【前編】

文・塚田牧夫 — 2022.2.1
出会ったときからお互いに印象が良く、もしかしたら付き合うかもしれない… と予感することもあるでしょう。美春さん(仮名・28歳)はそんな出会いをしましたが、あるとき雲行きが怪しくなったとのこと。今回は、美春さんに当時の彼との出会いからその後の予期せぬ展開までを教えてもらいました。

出会いは「立ち飲みバー」

「あるとき、女友だちと2人で飲みに行くことになり、オープンしたばかりの立ち飲みバーに入ったんですね。店内はすごく混んでいました。入れないかな…と思っていたら、“ここ空いてますよ”と、とある男性が声をかけてくれたんです。

男性は2人で来ていて、自然な流れで一緒に飲むことになりました。2人とも会計士事務所で働いているとのことで、真面目で爽やかな印象でしたね。私は2人のうち、最初に声をかけてくれた俊和さん(仮名)という男性のほうに興味を持ちました。

そこで、好きな異性のタイプの話になり、俊和さんは“ノリのいい人”と言ったんです。続けて、“社交性があって周りとすぐに仲良くなれるような人がいい”と言っていたのが、すごく印象に残りました」

テンションを上げて「社交性」をアピール

「後日、俊和さんから食事のお誘いLINEが来ました。なんでも、“人気店の予約が偶然取れた”と言うんです。俊和さんが言うには、そのお店は予約しても3か月待ちになるほどの人気店だと。

そんなお店に私を誘ってくれるなんて嬉しいじゃないですか。だから、喜んでOKしました。

そのお店はイタリアンで、評判通りの料理のおいしさ。彼の言っていた“社交性のある女性がいい”という言葉を思い出し、普段よりもテンションを上げて、店員さんに声をかけたり、社交性をアピールしていました。

しかし、後からわかったことですが、このお店は元々俊和さんが別の女性と行く予定だったところ。その女性にキャンセルされたために、私を誘っていたことが後で判明するのです」

ホテル帰りに手をつないで歩いていると…

「2回目の食事のあと、ホテルに行きました。その頃、私は“このまま彼と付き合うことになるんだろうな…”ってうっすらと思っていたんです。

そんなこと考えながら歩いていた、ホテルの帰り道。俊和さんと手をつないで駅に向かっていたんですが、急にパッと振りほどかれたんです。そして、向こうから歩いてくる男性に“おう”と声をかけました。俊和さんの友だちのようでした。

その友だちは私に、“もしかして、俊和の彼女~?”と聞いてきました。ここで私は、社交性をアピールしようと思い、“どうでしょ~”と微笑みながら返したんです。続けて、“飲みに行こう”と言われたので、“ぜひ行きましょう!”と返しておきました。

その日は時間が遅かったので、俊和さんの友人とはその場で別れました。でも、十分に社交性をアピールでき、彼の好みに近づけたのでは? なんて勝手に思っていました」

「彼女ヅラするの、やめてくれる?」と告げられ…

「そこから駅へと向かう途中、彼が急に黙り始めたんです。何か考え事をしているのかなと思い、私も黙って歩いていました。

そして、駅に着いてホームに出ると、“ちょっといい?”とホームの端のほうに連れていかれたんです。もしかして、告白される!? とドキドキしていたら、突然、“彼女ヅラするの、やめてくれる?”と、彼に冷たく言われました。さらに、“ああいうところで出しゃばられると、イラッとするんだよね”と言うんです。

その日はそのまま電車に乗って、気まずいまま別れることに。“あぁ、彼との関係はこれで終わったんだ…”と思いましたね」


後日、美春さんを待ち受けていた「衝撃的な展開」とは…!? 後編はこちら。



“ホテル帰りに予想外のひと言を浴びせられた女性の体験”をご紹介しました。

彼のタイプの女性になるために努力していたものの、思いがけない形で覆された女性のお話。初対面で相手のことを詳しく知らないときは、話をすぐに鵜呑みにしないほうがいいのかもしれませんね…。

©prostockvideos/gettyimages
©AntonioGuillem/gettyimages