誘ってるわけじゃないのに…! 男性が勘違いしない「彼女からの甘え方」

文・沙木貴咲 — 2021.7.8
心身ともに疲れたら誰かに甘えたくなるものです。でも、ちょっと寄りかかりたい、話を聞いてほしいと思う女性の気持ちを、男性はまったく理解していないかも。「甘える、甘えさせる」には男女でズレがあるようです。

女性が考える「彼に甘える」

甘える 男性 本音

甘えるのが苦手な女性は少なくありません。「媚びているみたい」と、甘えたいのに強がってしまう人は多く、その理由はさまざま。例えばこんな声も。

  • 声が低いor背が高いために甘えても似合わない
  • 管理職に就いていて甘えることに慣れていない
  • 長女で甘えることを許されずに育ってしまった
  • 彼氏が甘えたがりで自分が甘える隙がない

でも、人間生きていれば落ち込むこともありますし、疲れてしまうこともあります。誰かに寄りかかって弱音を吐きたいときがあるのです。

「彼氏が甘えてもいいよと言ってくれたら、強がらずに甘えられるかもしれない」(32歳女性・会社員)

そんな風に考える女性は多いはずです。

男性が考える「甘えてくる彼女」

甘える 男性 本音

一方で、男性は甘える彼女をどう見ているのでしょうか?

「どんどん甘えてきてほしい。抱っこしてあげたいし、おうちデートのときはつねに甘えていてほしい」(37歳男性・公務員)

なるほど。甘えられるのが好きな彼氏には女性も頼りやすいかもしれません。

「女性から甘えてくれないとそういうムードになりづらい。積極的に抱きついたりしてほしい」(30歳男性・会社員)

……どうも話がズレているような。この男性が言う『甘えてくれないとそういうムードになりづらい』を深掘りすると、どうやら『イチャイチャしてベッドイン』を意味していることがわかりました。

そう、男性にとって『甘える』とは、セクシャルなことを匂わせるボディタッチなのです。女性が考える甘える行為が、『心身が弱ったときに寄りかからせてもらう』とメンタル寄りなのに対して、男性はセックスの隠語ともいえる解釈をしています。

甘え、甘えられのズレ

甘える 男性 本音

そんなふうに男女間で解釈のズレがあるため、彼女としては本音をさらけ出して和みたいと思っても、彼氏は鼻息荒くベタベタと体を触ってくる……というミスマッチが起こります。

女性は彼氏を信頼して心の鎧を脱いだのに、彼氏はむき出しの心を受け取ることなく、彼女に服を脱げと迫ってくる。“そうじゃない感”はなはだしい状況に陥ってしまうのです。

「女性が言う『甘える』は、男性からすれば『愚痴を聞いてほしい』になる。金銭的に援助してほしいという解釈をする男性もいる」(38歳男性・自営業)

確かに。女性が心を開放するときに出てくるのは、ため息や「しんどい」という言葉かもしれません。

「男性の目に無防備な女性はかわいく映るし、抱きたくもなる。誘われているように見えるから、それを触るなと言われるとつらい」(37歳男性・公務員)

『甘える=イチャイチャする』と脳内変換されない男性であっても、彼女が心を開放してふにゃ……となっている姿を見れば、ヨシヨシしたくなるのでしょう。何にせよ、男性にとって甘える女性は魅惑的なのです。

ちゃんと甘えるために

勇気を出して甘えてみたのにベッドに誘われていると誤解されれば、甘えるのがますます難しくなってしまいます。甘え下手な女性は、甘える前にひとこと言ったほうがいいかもしれません。

「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど、いい?」
「疲れたから話を聞いてほしい」

そんなふうにして、『今から弱音を吐きますよ。甘えさせてくださいね』とお断りしておくと、彼氏が乙女心を無視してイチャついてくることはないでしょう。女性が望むシチュエーションがちゃんと整うはずです。


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