とりあえず買った防災キット。一度も開けてないうえに、何が入ってるかも確認してない…なんて、防災準備としては不合格。重要なのは、自分が本当に必要なものだけを厳選すること。
「いざというときに使いこなせないと意味がないし、品数が多いと重くて持ち運べません。それより“普段から使っているもの”を何通りにも活用する発想が大切。ストールが1枚あれば、いろんな用途に使えるんですよ」(小誌編集部・中島千恵)
また災害時は生理や肌トラブルなど、女性特有の悩みがストレスへと加速してしまいがち。
「自分に合うスキンケア製品や生理用ナプキンが避難所で配布されるとは限りません。だからこそ自分用の準備を」(「一般社団法人 防災ガール」代表理事・田中美咲さん)
自分をいたわれる女子こそ、安心に近づく第一歩!
そこで、常に持ち歩きたい“防災ポーチ”に入れておくべき9つのモノをご紹介。教えてくれるのは、前出の田中さん、中島のほか、危機管理アドバイザー・国崎信江さんです。
パーソナルな生活必需品、コンタクトや眼鏡は絶対。
コンタクトレンズは貸し借りができない唯一無二の相棒。だからこそスペアを。「すぐに帰宅できる保証もないため、視力に不安のある人は、コンタクトの予備や眼鏡はマスト」(国崎さん)
お気に入りの生理用ナプキンを準備。
災害のショックで急に生理になることも。「使い慣れたナプキンが手元にあるだけで安心。防災リュックに用意する場合は1周期分を目安にしてください」(中島)。ロリエ しあわせ素肌 オープン価格(花王 TEL:0120・165・695)
いつものお薬が、非常時のお守りに。
普段は元気でも、非常時は体調もダウンしがち。「避難所には薬の備えはあるものの、その薬が自分の体に合うとは限りません。持病の薬はもちろん、普段から飲み慣れた鎮痛剤や風邪薬、整腸剤があると安心」(国崎さん)
アルミシートがあれば体温低下を防げます。
体温調整は自力では不可能。「特に冬場は、体温低下が命取りに。手のひらサイズの防寒シートの準備を。夏場は冷却シートなどが便利」(田中さん)。エマージェンシーシート¥334(モンベル TEL:06・6536・5740)
体力勝負の災害時にはホイッスルでSOSを。
建物に閉じ込められてしまった場合、すぐに救助されるとは限らない。「体力を温存するためにも、救助を要請する笛は持ち歩きを。また、被災地域では犯罪が増えてしまう恐れが。防犯用の備えにもなります」(田中さん)
スマホ時代だからこそバッテリーは常識です。
スマートフォンはもはや命綱。「いざというときに充電切れでは何もできません。災害時はいつ充電できるかも不明。モバイルバッテリーとコードは必ず携帯を」(国崎さん)。2~3日分は充電できると安心。
怪我はするものと考えて、止血パッドも常備。
「高層ビルなどに囲まれた環境の中では、ガラス片や瓦礫で怪我することは想定内。止血パッドは、傷口にあてるだけで素早く止血できるので便利」(国崎さん)。止血パッドA・T小サイズ¥886(昭和技研 TEL:06・6552・7651)
ウェットティッシュは何通りにも使えます。
「アルコールを含まないウェットティッシュは、体を拭いたり、何かと便利」(田中さん)。純水99%で肌に優しいタイプ。シルコットピュアウォーター 外出用 オープン価格(ユニ・チャーム TEL:0120・573・001)