出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、家にある道具を活用できる女性、「身近にミシンを置いている女」になりきり。

“家賃がもったいない”精神で考えてみよう。

横澤夏子

『すてきにハンドメイド』という番組に出演した時のこと。手芸作家であり自身のブランドを持っている先生に習ってワンピースを作るため、自分のミシンを持っていくことに。いざ、押し入れの2段目の奥にしまってあったミシンを取り出そうとしたのですが、その作業が、踏み台を使ったりと、とにかく大変だったんです。一方で、先生はというと、すぐ使えるようにミシンをリビングに置いていて、何か思いついたらカタカタと動かして作っているとのことでした。私は、もともと裁縫が好きではあるものの、ミシンを出したり、セットするのが面倒くさいと思っていたんです。でも、たしかに、いつも目に付く場所に置いていたら使うかもしれない…! とハッとしました。奥に片付けてあるものって、ミシンに限らず手に取る機会が自然と減りますよね。服も、いつか着ようと思って忘れて、そのままになっていることが少なくないし、美顔器とかも手を伸ばせばすぐに届く場所にないと、使わないもの。だから、活用したいと思いながら実現できていないアイテムは、自然と目に入る場所に準備しておくことが大事。ミシンの他に、筋膜リリース用のローラーも奥深くに眠っているので、早く救出しようと思いました。押し入れやクローゼットに片付けるとしても、手前に置いて、扉を開けるとすぐにある…という状態になっているといいですよね。番組に出演してから、頑張って作ろう! と前向きな気持ちになりました。

ミシンのように必要な道具を身近に置く人になるためには、よく整理収納アドバイザーの方が言う、「使わないものにも家賃を払っている」というフレーズを思い出してみるとよさそう。もったいない気持ちが湧き上がり、奥にあるものを使いたくなるはずです。

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。

※『anan』2024年9月11日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)

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