ドラマ『南くんが恋人!?』で南くんを演じている八木勇征さんと、1994年の『南くんの恋人』で南くんを熱演した武田真治さんの新旧“南くん”が登場! 時代を超え愛され続ける魅力と、今作への想いを語ってくれました。

八木勇征×武田真治

八木勇征 武田真治

写真右・八木勇征さん、左・武田真治さん

――今作のオファーを受けた時の気持ちや、脚本を読んだ時の感想を教えてください。

八木:僕はこの作品を知らなかったんですが、親世代はみんな知っていて。そんな認知度の高い作品で“南くん”を演じられてすごく嬉しいです。これは絶対に斬新なものになるし、自分がそれをやり遂げなきゃいけないと思ったので、あえて以前の作品を見ずにクランクインしました。今の自分の感性を出しながら監督さんたちと話し合っていけば、新しいものに近づけるのではないかと思ったんです。

武田:僕は、ちよみの父親を演じられることが嬉しかったし、今回の男女の立場が逆だという設定にワクワクしました。そして南くん役の八木さんは初共演だったので、どんな方かすぐに調べました。

――どんな方でしたか?

武田:韓国ドラマを見ていて思うのが、俳優の肉体の仕上がりが、圧倒的な魅力の一つになっていること。小さくなった南くんは裸のシーンもあるのですが、八木さんの肉体も負けていないんです(笑)。これは話題になる、と思いました。

八木:ありがとうございます(笑)。

――脚本家は’94年版と同じ、岡田惠和さん。当時、南くんを演じた武田さんが、今度はお父さん役として登場するのも胸アツです。

武田:当時子供側としてセリフを発していた僕が、今度はドギマギさせられる親を演じるというのは、ある意味カルマなのかな。この作品は思春期の性と、それに向き合う家族の姿も描かれているのですが、当時からお茶の間で『南くんの恋人』を見ながら、大人はヒヤッとして、子供はニヤニヤするぐらい突っ込んだ性描写もあって。見ていた人の中には、この作品によって初めて知る性的表現もあったと思います。今作は令和版にアップデートされているとはいえ、ゴールデンタイムにやれる? って驚きました。どう思った?

八木:攻めてるなと思いました。でもキラキラした青春感の中の、スパイスになっているはずです。

武田:八木さんの素晴らしい肉体を、みんな久しぶりに(指の間から覗きながら)こう見るかも。

八木:あはははは(笑)。

――小さい南くんのお芝居は、CG加工のためグリーンバックで行われていますが、大変そうですね。

八木:最初は不安でしたが、今はだんだん慣れてきました。ちよみ役の飯沼(愛)さんがお休みの日にわざわざ僕の撮影に来てくれたり、小さくなる前の姿でお芝居をたくさんできたことで二人の関係性をしっかり作れたことが、自信やベースになっていると思います。

武田:小さい存在として映ることを考えると、そこにいるスタッフ全員を夢中にさせてやるという意識で大きく演じることでより魅力的に見えるかも。グリーンバックを普段立っているステージだと思って演じていいんじゃないかなぁ。

八木:ありがとうございます。実は僕も、それを意識していました。

――特集の“ボーダレスカルチャー”にちなんで、この作品が“タイムレス”に愛され続ける理由はどんなところにあると思いますか。

八木:やっぱりインパクトが強い物語であるところ。予想外の衝撃はずっと心に残るもの。それがタイムレスに繋がるのでしょうか。

武田:人とは違うものを愛せるか、形や状況が変わっても受け入れられるかとテーマを大きく捉えると実にボーダレス。そして、障害を乗り越えても貫こうとする二人の愛は、タイムレスと言えるのかな。さらに、思春期の異性への興味をごまかさずに、時代にアジャストした形で描けているのはこの作品の大きな魅力ではないでしょうか。例えば世界的ヒーロー『スパイダーマン』もそう。あれだけの能力を持ちながらたった一つの愛を求めていたり、思春期ならではのドキドキもあったり。“普遍的”な要素を持つ作品は長く愛されるんでしょうね。そんな人気者の南くんを演じて、どんな気分?

八木:プレッシャーを感じないわけではないんですが、僕はただ、ちよみちゃんから見て魅力的な南くんでいたいんです。声、表情、何気ないスキンシップの全てを、ちよみちゃんから大好きと言ってもらえるように演じ続けたいです。

武田:この先、八木さんを超えられる人はいないというぐらい素晴らしい南くんを演じてくれるはず。

八木:痺れるお言葉です!

“南くん”とは?

南くん

内田春菊の人気漫画『南くんの恋人』は過去4回、キャストや脚本家を代えテレビドラマ化された人気作品。“南くん”の彼女・ちよみがある日、手のひらサイズになってしまうという斬新なストーリーで話題に。令和初の映像化となった今作は『南くんが恋人!?』をタイトルに、男女が逆転。八木さん演じる南くんが手のひらサイズになってしまう物語で、’94年に“南くん”を演じた武田さんもちよみの父親役で参加!

『南くんが恋人!?』 “南くん”の恋人・ちよみは、高校一の人気者である南くんに対し、自分があまりにも普通すぎることに自信をなくしていた。そんなある日、南くんが突然、身長15cmになってちよみの前に現れた…。毎週火曜21:00~テレビ朝日系にて放送中。

やぎ・ゆうせい 1997年5月6日生まれ、東京都出身。FANTASTICSのメンバーで、ボーカルを担当。俳優としても活躍中で、初の単独主演映画『矢野くんの普通の日々』が11月15日より公開。

シャツ¥35,200 パンツ¥49,500(共にPSポール・スミス/ポール・スミス リミテッド TEL:03・3478・5600) その他はスタイリスト私物

たけだ・しんじ 1972年12月18日生まれ、北海道出身。1990年にドラマ『なかよし』で俳優デビュー。演劇・ミュージカルでも活躍しており、今後は11月6日~上演のミュージカル『SONG WRITERS』に出演。

デニムシャツ¥37,400(STRUM TEL:03・6303・3413) その他はスタイリスト私物

※『anan』2024年8月7日号より。写真・Marco Perboni スタイリスト・中瀬拓外(八木さん) 伊藤伸哉(武田さん) ヘア&メイク・福田 翠(Luana/八木さん) 堀江万智子(武田さん) 取材、文・若山あや

(by anan編集部)

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

Today's Koyomi

今日の暦
2026.3.
1
SUN
  • 六曜

    先勝

周りと⽐べて⾃信をなくしたり、誰かを羨ましく思ったりしていませんか? 今は、あなたの中に眠る素敵な価値を再確認する時です。安易な道に流れず、コツコツと⾃分を磨くことに集中してみて。⾼い志を持って実⼒を磨きましょう。その努⼒が揺るぎない⾃信に変わり、主体的で前向きな⼼によって停滞が打ち破られていきます。

エンタメ

Recommend

こちらの記事もおすすめ

小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き○○○○⚫︎:第35回目『唯一無二(One and Only)』
小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き○○○○⚫︎:第35回目『唯一無二(One and Only)』
Entertainment
動物学者・今泉忠明さんが解説。猫がかわいい秘密
動物学者・今泉忠明さんが解説。猫がかわいい秘密
Entertainment
松本まりか「『元科捜研の主婦』ではほっこりした“リケジョ”を演じています」
松本まりか「『元科捜研の主婦』ではほっこりした“リケジョ”を演じています」
Entertainment
【From Editors】加藤シゲアキさんの才能に惹かれ、人が集まる理由
【From Editors】加藤シゲアキさんの才能に惹かれ、人が集まる理由
Entertainment

Movie

ムービー

Regulars

連載