グループを支える、強さとたくましさ。
――この5人の先輩力、後輩力はそれぞれどう映っていますか?
牧野真莉愛:石田さんは、後輩のダンスを細かく見てくださっていて、アドバイスしてくださったり、褒めてくださいます。
岡村ほまれ:石田さんから温かい言葉をいただくとパワーが湧きますし、身近にちゃんと見てくれている人がいることがすごく嬉しいです。
小田さくら:石田さんはもともと素直な方だけど、後輩と少し距離を取っていたところがあったのかなって。
石田亜佑美:それは自覚がある。同期の工藤(遥)が後輩との接し方が上手かったから頼ってたけど、卒業となった時に、彼女が担ってくれてた部分をそろそろ私がやらないとって思ったんだよね。
小田:石田さんは、変化が止まらない方ですよね。そこが素敵!
羽賀朱音:小田さんはコミュニケーション能力が本当に素晴らしい! 見ると先輩後輩関係なく、必ず誰かとお話ししてる。後輩とごはん行くのも、小田さんが一番多いんじゃないですか?
小田:昨日もほまれと(櫻井)梨央ちゃんと行った。先輩として距離を縮めたいからじゃなくて「食べたいものがあるんだけど、一緒に行かない?」って感じ。戸惑わせてたら、申し訳ないんだけど(笑)。
岡村:全然! 楽しかったです。
羽賀:小田さんのお話の仕方って自然だから、こっちもいろいろ話せるんですよね。
牧野:わかる! 小田さんはすごく聞き上手な先輩です。
石田:真莉愛はできないことをできないって言えるようになって、ほっとしてる。「頑張りすぎなくていいんだよ」って思ってたから。
羽賀:感情が見えやすくなりましたよね。楽しい時はとことん楽しんでて、その姿がかわいい!
牧野:皆さんが私のことをよく理解してくださっていることに甘えてて。MCでとんでもない球を投げても、誰かがキャッチしてくれるから、好き勝手やらせていただいちゃってます(笑)。
岡村:牧野さんは、私たち15期の最初のレッスンに来てくださって。先輩に見ていただくのはものすごく緊張するんですけど、牧野さんが笑顔で見てくださったことがすごく嬉しかったです。
石田:朱音ちんは、お姉ちゃん感がある。生田さんが差し入れてくださったアイスがデロッデロに溶けちゃって、私が半泣きして…。
小田:あれはギャン泣きです(笑)。
石田:(笑)。その時も朱音ちんがよしよししてくれたの~!
小田:朱音ちんにかかると先輩がゴロニャンしちゃう(笑)。
牧野:朱音は同期から見ても、姉御肌。同期で最年少だけど、だいたいのことは解決してくれます。
小田:ほまれは圧倒的に愛され後輩力が強くて、「かわいい~」って言いすぎちゃう。最近、言われ慣れてきたよね? 昨日、言ったらスルーされた~(笑)。
岡村:慣れてはないです! 素直に愛されるのが嬉しいですし、自信にもなっています。ただ、どう反応したらいいのか…(笑)。
小田:(笑)。ほまれは年齢の割に達観してる。人はそれぞれ十人十色、という感覚も持っててすごい。
牧野:15期が新加入した櫻井梨央ちゃんと話しているのを見ると、15期も先輩になったんだなって。
岡村:梨央ちゃんとは同い年なので学校の話もできるし、一番近くて話しやすい先輩でいたいです。
羽賀:私は、梨央ちゃんが加入してちょうど真ん中、ド・中間管理職的なポジションに。先輩とも後輩とも同じ距離感で関われるこの立ち位置がすごく好きなんです。
石田:思えば自分が初めて先輩になる時は身構えたなあ。10期で集まって当時16歳とか13歳くらいの子たちが「11期が入るんだから、大人にならなきゃ」みたいな(笑)。
小田:入ってきた私、小田さくらがなかなか特殊で、せっかくの会議を台無しにしちゃいましたよね(笑)。先輩という存在を全然わかってなくて、自分だったらあんな生意気な後輩イヤです。
石田:「後輩に負けないように頑張らなきゃ」って、闘志をかきたてられた(笑)。
小田:私も戦うのは好きですよ(ニヤリ)。
石田:うわっ! このバチバチした感じ、久しぶりだね(笑)。
羽賀:(笑)。今のモーニング娘。って、先輩がけっして怖そうな空気を出さず、こんなふうに全体が柔らかい雰囲気に包まれています。
牧野:後輩を迎える先輩方が素敵だから、いいグループを作れているんでしょうね。
石田:みんなが自然体で、素を出せるいい空間だよね。譜久村さんが、メンバーのひとり“譜久村聖”としてグループを想ってくださるのを見ていると、リーダーやサブリーダーという立場は関係ないなって。みんなで提案し合って、やりたいことをやっていくべきで、後輩だからコレは言っちゃいけないとか、絶対にないから。
――今後、どんなふうにグループを支えていきたいですか?
岡村:私は後輩ができたとはいえ、見上げれば私を支えてくださっているたくさんの先輩方がいらっしゃるので、成長を止めず、自分らしく進めたらと思います。
牧野:伝統を守りながら、これから先何十年とモーニング娘。が続くように、私は野球という得意分野でも貢献できたら嬉しいです。
羽賀:私は、今、先輩と後輩の真ん中という立場だからこそ見つけられるメンバーの魅力を、MCを通して引き出していけたら。モーニング娘。への愛も、しっかり語り継いでいきたいですね。
小田:私は、歌やダンスが上手い/下手という概念にいないのがモーニング娘。だと思っていて。音程やリズムを外したとしても、ありったけの力で自分を表現する! その人だけが絶対に持っている魅力でもって、見た方が「すごい元気出た!」「明日も頑張ろう」と活力を感じてくださることを続けていきたいです。
石田:いつかアリーナ公演が決まった時に、「大丈夫!?」と思われない、その大きなハコが似合うモーニング娘。であるために、改めてグループの形を作っていきたいですね。私、自分がモーニング娘。でパフォーマンスするのも大好きだけど、ステージでみんなを見ると最高にカッコいいんです!
(写真・下段右)いしだ・あゆみ 1997年1月7日生まれ、宮城県出身。10期。サブリーダー。「うち劇オンステージ」など舞台でも活躍。「カジサックチャンネル、大好きです!」
トップス¥8,690(ココディール TEL:03・4578・3421) パンツ¥12,100(REDYAZEL/REDYAZEL ルミネ新宿店 TEL:03・3354・3122) イヤリング¥4,920(アビテ TEL:03・3401・7124)
(写真・中央)おだ・さくら 1999年3月12日生まれ、神奈川県出身。11期。「健康面のデトックスは、小麦粉と距離をおくこと。頭痛や肌荒れが改善されました」
トップス¥8,690(リリアンカラット TEL:03・4578・3338)スカート¥27,500(アデリー/オフィス サプライズ TEL:03・6228・6477) イヤリング¥14,300(ナチュラリ ジュエリ/ナチュラリ ジュエリ 新宿高島屋店 TEL:03・3351・5107) ブーツ¥29,700(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店 TEL:03・3573・4005)
(写真・下段左)まきの・まりあ 2001年2月2日生まれ、愛知県出身。12期。パワフルなステージと美貌を生かしたキャラが評判。北海道日本ハムファイターズの大ファン。
ワンピース¥107,250(アデリー/オフィス サプライズ) イヤリング¥14,580(アビステ) パンプス¥16,500(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
(写真・上段左)はが・あかね 2002年3月7日生まれ、長野県出身。12期。バランス感覚にすぐれたMC力と、やさしい歌声が魅力。趣味はフィルムカメラ。
ブラウス¥25,300(ノードレス/フォーアイド info@thefoureyed.shop) イヤリング¥11,340(アビステ) スカート 参考商品(Her lip to https://herlipto.jp/)
(写真・上段右)おかむら・ほまれ 2005年5月9日生まれ、東京都出身。15期。2ndフォトブック『HOMARE SEVENTEEN'S JOURNEY』(オデッセー出版)が発売中。
トップス¥37,400(KLOSET/H3O ファッションビュロー TEL:03・6712・6180) スカート¥71,500(Kanako Tamura http://kanakotamura.com/) ネックレス¥13,200(ナチュラリ ジュエリ/ナチュラリ ジュエリ 新宿高島屋店) サンダルはスタイリスト私物
もーにんぐむすめ 1997年9月結成。インディーズCDシングル『愛の種』を5日間で5万枚売り切り、’98年1月にメジャーデビューを果たす。今年9月14日には結成25周年を迎えた。モーニング娘。'22は現在13人で活動。25周年記念のオーディションも開催中。応募締め切りは10月24日(月)午前10時。詳細はhttp://www.musume-audition.com/
※『anan』2022年10月19日号より。写真・SASU TEI(W) スタイリスト・SHOCO ヘア&メイク・NAYA 松田美穂 野口由佳 小松胡桃(共にROI) 取材、文・大澤千穂 小泉咲子 古屋美枝 菅野綾子
(by anan編集部)