挿入
外も中も濡れているか…まずは潤いチェックを。
「女性は感じ始めると、まず膣の入り口部分が潤い、興奮が高まってくると、徐々に膣壁からも分泌物が出るようになります。なので、タイミングが早すぎると、中まで十分に濡れていない可能性も。性交痛を防ぐためにも、膣内に指を入れて潤いチェックをしてもらってから挿入を」(ラブライフアドバイザー・OliviAさん)
体の力はとにかく抜く。“膣締め”は避けたほうがベター。
「膣を締めようとすると、力んでしまって気持ち良くなれません。挿入時は体の力を抜くことを忘れずに」(AV女優・MINAMOさん)。「意識的に膣締めをしても、収縮するのは入り口だけ。逆に中は硬くなって、男性が気持ちいいと感じる膣内のふわふわ感が失われてしまいます」(AV男優・しみけんさん)
挿入した後は、10秒ほど動かずに、ならし時間を確保。
「挿入も急がずにゆっくりと、が基本。挿れてから10秒くらいは動かさず、ペニスが膣にフィットするまで待ちます」(しみけんさん)。「膣とペニスをなじませる時間を作ることで、性交痛の予防にもなりますし、落ち着いて挿入をスタートできるので、安心感にも繋がります」(OliviAさん)
喘ぎ声は「ハ」から始めて、徐々に「ア」へと移行。
「吐息が漏れるような“ハァ、ハァ”からスタートさせ、気持ちの高まりに合わせて“アッ、アッ”という声に変化させていくのが、自然にムードが高まる喘ぎ方のコツ。息遣いから喘ぎ声までしっかりと活字で表現された、漫画などを参考にするのもおすすめです」(MINAMOさん)
終始、思いやりを忘れずに。優しいトーンでオーダーを。
「刺激が強いと感じたら、“痛い”と言うのではなく、“もっとゆっくり動かしてくれたほうが気持ちいいな”など、ポジティブな表現で相手に伝えてあげてください。それが相手を思うということ。“どうしたらいいの?”“え、わかんない”など、素に戻るような発言もNGです」(しみけんさん)
前戯から挿入まで、脚ピンは女性の中イキの味方。
「オーガズムを感じる時は、骨盤底筋にテンションがかかります。内ももの内転筋は骨盤底筋に繋がっているので、脚をピンと伸ばしておけば自分でもテンションをかけられるため、少しの刺激でもイキやすい状態に。挿入時も脚を伸ばしておくと、オーガズムを得られやすくなります」(OliviAさん)
その日の濡れやすさ、勃ちやすさに合わせて、プレイも調整。
「同じパートナーでも、その日の体調によって勃起の角度や硬さは変わるもの。すると当然、膣の中の当たり方も変わってくるので、“反るようにいきり勃っている時は、Gスポットに当たりやすい対面座位で”など、コンディションに合わせて体位を変えてみることも必要です」(OliviAさん)
基本の体位の特徴と注意点。
新しい体位を試すより、この基本の4体位をじっくり突き詰め、体調や気分に合わせて使い分けていくことが大切。
正常位:男性主導で動きやすい分、女性は姿勢を意識。
「男性が一番腰を動かしやすいのが正常位。相手にリードしてもらえたり、女性が肉体的にラクをできる半面、角度がしっくりこないと気持ち良くないので、腰の下に枕を入れたり、姿勢の微調整が必要」(OliviAさん)
騎乗位:慣れれば、好みの挿入感を試せるチャンスタイム。
「自分のペースで動けたり、自分の気持ちいい部分に当てられるのが最大のメリット。ただし、慣れていないと動き方がわからなかったり、脚力や柔軟性も必要なので、体力に自信がない人には不向き」(OliviAさん)
側位:深い挿入が苦手な人におすすめ。安心感も。
「お互い横向きになり、添い寝バックをするようなイメージの側位は、挿入が浅いので、深く挿れると痛みを感じる人に最適。バックハグで肌と肌が密着する面積も広く、安心感も得られます」(OliviAさん)
バック:深く入るため、好みは二分。体がきれいに見える効果も。
「深く挿れるのが好きな人にはおすすめの体位。ヨガの猫のポーズのように、上半身をベッドにぴたっとつけて行うバックは、ウエストからお尻にかけてのラインがきれいにくびれて見える利点も」(OliviAさん)
OliviAさん ラブライフアドバイザー、アロマセラピスト、日本性科学会会員。数々のメディアや講演会等で性に関する総合アドバイスを行う。著書は『セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ』(日本文芸社)など多数。Instagramは@oliviacatmint
MINAMOさん AV女優。2021年6月、圧倒的なルックスを武器に、100年に一度の超大型新人としてデビューし注目を集める。様々な配信サイトで売り上げ1位を記録。公式YouTubeチャンネル「MINAMOジャンクション」も好評。Instagramは@minamo_j
しみけんさん AV男優。出演作品は1万本以上、経験人数も1万人を超える性の求道者。女性専用風俗店『Sweet Spot』のプロデュースも手掛ける。著書は『1万人抱いてわかった! モテる男39の法則』(清談社Publico)など多数。Twitterは@avshimiken
※『anan』2022年8月17‐24日合併号より。イラスト・micca 取材、文・春山繁美
(by anan編集部)