コナンの劇場版といえば、毎作驚きのゲスト声優が参加することが知られているが、今作のゲストは、なんと白石麻衣さん! しかもその役どころはクールな雰囲気の金髪美女で、爆弾犯に復讐を誓う部隊を束ねるリーダーだ。
「出演依頼を頂いたときには、“え、あのコナンですよね?”と(笑)。だって、子供のときからずっと見ているし、本当に大好きなアニメだし、その世界に、しかも劇場版でお邪魔することができるなんて、もうびっくり。でも同時にすごく嬉しかったのも事実です。私以上にコナンファンの姉が、とにかく大喜びしていました(笑)」
白石さんが小学校高学年だった当時、学校から帰ってくるとTVアニメのコナンを見て、そのあと塾に行く、という生活スタイルだったそう。さらに家族で車に乗ると、倉木麻衣さんが歌う主題歌もよく聴いていた、とのエピソードも教えてくれた。
「姉と一緒に見るのが楽しかった思い出がありますね。もちろん主題歌も二人で歌ってました。ちなみに好きなキャラクターといえば、私は小学生の頃からコナンくん一筋! 小学生っぽい無邪気な表情と、事件の推理をするときの凛々しい雰囲気、その二面性というか、ギャップが大好きです」
ドラマや映画に出演したことはあるものの、白石さんは“声”だけでの演技というのは今回が初体験。演じたのは、エレニカという外国人女性。ある理由のために東京にやってきて、コナンたちの前に姿を現す謎の美女。“エレニカの芯の強い部分が白石さんと重なる”ということで、制作サイドからオファーがあったのだとか。
「確かにエレニカは、芯が通っているカッコいい女性。気持ちが強く前向きで、自信を持って行動しているイメージがあります。自分としては彼女は憧れの存在なので、重なる部分があると言っていただけるのはとても光栄です。ちなみにアフレコ初体験ということで、前日は眠れないくらい緊張した上、現場でもドキドキが止まらず縮こまってしまったのですが…それじゃダメだと頑張ってエレニカのように胸を張って、マイクの前に立ったのを覚えています」
エレニカは外国人なので、もちろん外国語のセリフがたくさん。これには最初はかなり手こずったようで…。
「まず、絵と合わせるために決められた秒数の中でセリフを言うということに戸惑いました。さらに、外国語の長いセリフを言いながら気持ちを爆発させる場面では、“秒数も大事、でも気持ちも寄せないと!!”となってしまい、かなり難しかったです。でも本当に頑張ったので、ぜひみなさんに観てほしいです」
大人世代にとっての劇場版『名探偵コナン』は、子供のときとは違う楽しみ方ができるはず、と白石さん。
「大人になると、広い視野や他者に共感する力も上がっていると思うので、コナンくん以外の視点で物語を観てみるのも面白いと思います。特に今回は魅力的なキャラクターがたくさん登場するので、例えばエレニカ、あるいは降谷零などの立場で物語を読み解いてみるのも楽しいかも。私も劇場に観に行きたいのですが、たぶん相当そわそわすると思うので、まずは一人で行きます(笑)。そのあと、コナン好きの姉や友達、さらにコナンを見たことがないという友達を連れていきたい。ということで、3、4、5回くらい観に行くつもりです。なので、みなさんもぜひ何度も劇場へ足を運んでください(笑)」
フルネームはエレニカ・ラブレンチエワ。過去のとある事件を理由に、すでに殉職したはずの松田刑事の行方を東京で捜している。コナンの敵なのか、それとも味方なのかはまだよくわからない…。
しらいし・まい 俳優、タレント、モデル。バラエティ番組『ウラ撮れちゃいました』(テレビ朝日系)でMCを務める。公式YouTube「my channel」は、チャンネル登録者数140万人を誇る。
ドレス¥106,920(Nanushka/HiRAO INC TEL:03・5771・8809) 靴¥143,000(MANOLO BLAHNIK/ブルーベル・ジャパン TEL:03・5413・1050) ピアス¥759,000 リング、右手・人差し指¥278,300 中指¥257,400 左手・人差し指指先¥199,100 真ん中¥622,600 付け根¥468,600(以上ニーシング/ニーシング東京 TEL:03・3499・1868)
『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』 ハロウィンで賑わう東京・渋谷で行われていた、とある結婚式に暴漢が乱入。時を同じく連続爆破事件の犯人が脱獄したことで、降谷は追い詰められ、謎の人物に首輪爆弾を装着されてしまう。爆弾解除のため、コナンが動きだす! 原作/青山剛昌 監督/満仲 勧 脚本/大倉崇裕 音楽/菅野祐悟 主題歌/「クロノスタシス」BUMP OF CHICKEN ©2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
※『anan』2022年4月20日号より。写真・樽木優美子(TRON) スタイリスト・鬼束香奈子 ヘア&メイク・宇藤梨沙
(by anan編集部)