盛り上がりやすい質問とは? 横澤夏子が“婚活パーティ”で磨いた会話術

エンタメ
2021.10.02
“ちょっとイラッとくる女”などのネタが大人気。さらにその観察力と会話力を生かした立ち回りで、バラエティ番組からも引っ張りだこの横澤夏子さんに、独自の会話術をレクチャーしていただきました!

婚活で学んだ“したしげ”で会話術を磨きました。

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“お局OL”や、身近にいるクセが強い女性などの生態をシニカルに切り取りながらも、最後は“憎めない女”に上手く落とし込むネタで人気の横澤夏子さん。鋭い観察眼と優れた会話力を持つ横澤さんいわく、会話術は磨くほど自分に返ってくるという。

「会話力が高い人は自分を持っていて流されず、苦手なことやトラブルの回避の仕方も知っている。変に疲れないから、ラクに楽しく生きられそう。そんな女性にまた会いたいと思うのは当然です」

会話術を磨いたのは、結婚前に通っていた“婚活パーティ”で。

「婚活パーティでは初対面の男性と次々会話をしなければいけない。限られた時間で相手のことを知りたいし、自分のことも知ってもらいたいから会話力が命で、大前提として相手に興味を持っていることをアピールする必要があります。そこで役立つのが、会話が盛り上がりやすい質問“したしげ”で、し(出身地)、た(食べ物)、し(仕事)、げ(芸能)。出身地は、47都道府県どこを言われても『雪国ですね』『日本酒のおすすめは?』などいくつかのワードは出てくるし、話が広がりやすい。また食べ物の好みやよく行くお店で嗜好がわかり、仕事は人となりや生活が見える。好きな芸能人やテレビ番組からは、金曜日に家にいる人だとか、深夜番組を見ているなど生活リズムがわかるんです」

“したしげ”をさらに笑顔で使えるとモテにもつながるそう。

「ある婚活パーティで、ずっと大笑いしている楽しそうな女性がいて、逆にあの男性はどんな話をしているんだろうと興味が出ました。でも実際に話してみたら全然面白くなかった(笑)。だとすれば、あの女性はすごいし、最終的に、彼女が一番モテていました。男女関係なく、笑顔には誰もが惹きつけられるし、楽しい気持ちになるんですよね。でも苦手な相手だったら、笑顔になんてなれない。それでも上司や仕事関係の人だったら会話をしなければいけないし…。そんな時、私はドラクエみたいに“戦う”“逃げる”などの選択肢からいろいろ選んで試して攻略本を作り、苦手な人も次からは攻略できるようにしています。さらに『夏子はすごく苦手なのであった』など、脳内でナレーションをつけて笑いに変えたりも。相槌がモスキート音みたいな女性に出会った時は心の中で、この音とハモってみたらどうなるんだろうと一人で楽しんだりもして(笑)。疲れないように自分を守りつつ、相手を傷つけずにこっそり笑いながら会話を楽しむ。これができるのが“いい女”かもしれません」

横澤さんならではの鋭い視点がキラリと光る!! 教えて! いい女の会話術

言いたいことをリストアップしてくる女

話を明確にしつつ相手の興味を惹きつける。
「『今日、しゃべりたいことが3つあるの』って言われたら、なになに? って聞きたくなりますよね。そうやって言いたいことをあらかじめリストアップしてくるのも会話術の一つだし、話したいことを明確にできるから賢いと思います。ちなみに、私の会話術のお手本は仲のいいホラン千秋さんなんですが、キャスターだけあって『~かもね』とか『~みたいな感じ』、なんていう曖昧な終わり方は絶対にしません。密かに“ホラン着地”と呼んでいるんですが『私はこう思う』とか『こういう見解があります』と、気持ちいいぐらいはっきり言い切るので、何かを相談しても答えが見えてくるし、話もわかりやすいんですよね」

悪口を言う前に神様にお祈りする女

悪口やうわさ話をする時は、笑いながらジョークにしちゃう。
「誰かの悪口や文句は、誰でも言いたくなってしまうもの。ただ、怖い顔をして悪口を言い続けると、聞く方はいくら親しい仲でも、次は誰の悪口だよ…とうんざりしてしまいます。そこで聞く相手のことを考えて、悪口でもちゃんとジョークにできるのがいい女のポイント。たとえば女同士で神社にお参りに行った帰りに、神社近くのカフェで女子トークを繰り広げる時。『まだ神様見てるから!(笑) でも神様、ちょっと今だけ言わせて。私だって本当はこんなこと言いたくないんだけどさ…』なんて笑いを交えて悪口を言うと、聞く方も笑って聞ける。悪口やうわさ話はあえて軽く、ジョーク風に言うのがいいと思います」

眉毛を上手く使って話す女

眉を動かしながら話すことで表情豊かに、楽しそうに見える。
「海外ドラマばかり見ている女性って、眉毛をめっちゃ動かしません? 感化されやすいというか、流されやすいというか…そんな可愛い一面があるんでしょうね(笑)。でも実はそれって、会話術に役立つと思うんです。だって人の目を見て話す時、目のすぐ上にある眉毛が動くことで楽しそうだし、表情豊かにも見えます。とくにコロナ禍の今は、顔の下半分がマスクに隠れていて表情が見えにくい。言葉の抑揚に合わせて眉を動かせるようになると、会話術はもうマスターできたようなもの! 私のネタの“髪をかき上げながら決めゼリフを言う女”じゃないですが、眉を動かしながら決めゼリフを言ってもいいんじゃない?」

よこさわ・なつこ 1990年7月20日生まれ、新潟県出身。女芸人No.1決定戦『THE W2018』準優勝の経歴を持つピン芸人。本誌にて「いい女ごっこ」を連載中。

※『anan』2021年10月6日号より。写真・兼下昌典 スタイリスト・大瀧綾乃 ヘア&メイク・豊田小百合 取材、文・若山あや

(by anan編集部)

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