吉川愛「貴重な時間を過ごせた」 “普通の女の子”だった1年を振り返る

エンタメ
2021.06.25
芸能事務所に入ったのは3歳。5歳の時に飲料系CMにてデビューするとドラマ『山田太郎ものがたり』や『メイちゃんの執事』ほか数々の話題作に出演し、天才子役と呼ばれるように。同世代の女子たちから憧れの存在として注目されてきた吉川愛さん。高校時代に一度芸能界から退くものの、復帰後には変わらず大活躍している吉川さんって一体どんな人?
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――わずか3歳で芸能界に入った経緯を教えてください。

『いないいないばあっ!』(NHK Eテレ)の最後にたくさん小さい子が出ているんですが、母があのてんとう虫の衣装をどうしても私に着せたくて事務所に入れたのが芸能界に入るきっかけでした。実際はその夢は叶わなかったのですが、『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)には出られたんです。最後に上から降ってくる風船のピンク色が欲しかったんですが、女の子たちはみんなピンクを狙っているから全然取れなくて。結局黄色の風船を泣きながら持って帰ったのを覚えています。

――幼いながらに、記憶が鮮明なんですね。

3~5歳の間に約200本オーディションを受けているんですが、全部落ちたことも覚えています。

――えっ、そんなに。

CM、映画、ドラマ、いろいろだとは思うんですが、ただ何をやっているのかはあまりわかっていなくて(笑)。

――その後、子役として人気ドラマや映画にたくさん出演するも、高校生の時に芸能界から一度離れていますね。なぜでしょう。

小学生の頃から仕事をしていたのであまり学校に行けなくて、ほとんど授業を受けられなかったんです。だから勉強の基礎がわからないまま中学校に上がり、高校に進学しましたが、追いつけなくなるばかりで。それで一度学業に専念したいと思って、芸能界を離れることにしました。

――芸能界から離れて1年後、再び復帰した理由はなんでしょう。

道で会ったファンの方から「またテレビで見られる日を待ってるね」と声をかけていただいたりして、それが思った以上に心に響いてすごく嬉しくて。そんな時に今の事務所の方にたまたまスカウトされたんです。それで、またやってみようって。

――再びスカウトされるなんて、やはり光るものがあったんですね。役者になる運命というか。

大きな夢はないけれど、私にできる仕事は役者しかないかも、とも思ったし、そう考えているうちにお芝居がまたしたくなったんです。でも離れていた期間はたった1年でしたが、パン屋さんでバイトをしたり、友達とも旅行をしたりして貴重な時間を過ごすことができて、それもいい経験だったと思います。

中学時代“石”と呼ばれていた内気な羽花が、高校で出会ったのはレモン色の髪をした、自由奔放な界。愉快な友達と幸せな毎日を送りながら羽花は変わっていくが、界には羽花に伝えていない秘密が…。映画『ハニーレモンソーダ』は7月9日より全国公開。出演/ラウール(Snow Man)、吉川愛、堀田真由、坂東龍汰、岡本夏美、濱田龍臣ほか。

よしかわ・あい 1999年10月28日生まれ、東京都出身。3歳から子役として数多くの作品に出演。近年の主な出演作は、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)、連続テレビ小説『おちょやん』など。'21年はディズニーアニメーション映画『ラーヤと龍の王国』で主人公・ラーヤの日本語吹き替えを担当。

パンツ¥16,500(LUIK TEL:03・5712・3520) バングル¥27,500(FUMIE TANAKA/DO-LE co ltd. TEL:03・4361・8240) その他はスタイリスト私物

※『anan』2021年6月30日号より。 写真・小笠原真紀 スタイリスト・石田 綾 ヘア&メイク・富田土筆 インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)

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