個々の記憶に結びつく未完成の香りとは?
人種や性別、年齢を超え、個性を輝かせる存在でありたい。そんなテーマを掲げるFIVEISM × THREEから、ブランド初のフレグランス「タッチング フロム ア ディスタンス フューチャー メモリー」が発売に。
「FIVEISM × THREEは、個性を自由に表現するためのブランドです。今回のフレグランスも、言葉を使わず個を表現する、離れていても想いを伝え、理解し合えるアイテムを作りたいという思いから誕生したものです」(FIVEISM × THREE 商品開発・山口惇子さん)
フレグランスの開発がスタートしたのは、2年ほど前。
「香りは記憶に結びつきやすいということが知られています。何かのニオイを感じると子供の頃の記憶が蘇るとか、好きだった人のことを思い出すとか、そういう経験は誰しもあると思います。そんなふうに、遠い未来に思い出す“今の自分”の記憶の香りを目指して調香を進めました。ウッディなどの香料をベースにグリーン系で軽さを表現。パロサントの香り高い煙をイメージしています。でも、誰が纏っても同じ香りになるのでは、自己表現になりません。そこで敢えて香りの要素を間引き、5%の余白を作るように心がけました。この5%の余白にその人のエッセンスが入って、初めて100%の香りになるよう設計しています。このバランスにたどり着くため、とても苦労しました」
シンプルでスタイリッシュなガラスのボトルは、ひとつひとつ職人が手作りしたもの。
「手にしたとき、心地よい厚みと重厚感を得られるように設計しました。手作りなので、触れたときの感覚が一つずつかすかに異なります。香りもボトルも、唯一無二のオリジナル。個性をアピールするアイテムとして、長く愛用していただければ幸いです」
グローバルクリエイティブディレクター、RIE OMOTOが手がけたユニセックスな香り。自然の奥深さを感じるような、ウッディコンプレックスノート。オードパルファン 50ml¥12,000 11月13日発売(FIVEISM × THREE TEL:0120・330・019)
※『anan』2020年11月18日号より。写真・田村昌裕(FREAKS) スタイリスト・荻野玲子 取材、文・風間裕美子
(by anan編集部)