そんな伝説の企画展の一部が、サイト内「パノラマツアー」として復活。館内に足を一歩踏み入れれば360度見回すことが可能で、自由に鑑賞できるようになっている。また、気になる箇所をズームすることも。今回は、現在公開されている下記3展の見どころと、その魅力をご紹介。長蛇の列だった展覧会も、ウェブ上でなら待ち時間なく、しかも無料で楽しめる。当時うっかり見逃してしまった人も、復習したい人もぜひ。
企画展『コメ展』
日本の伝統文化や生態系にも着目。食だけじゃないコメの魅力を知る展覧会。
食に限らないコメの姿に注目し、稲作とともに発展してきた日本文化を紹介。グラフィックデザイナー佐藤卓氏と文化人類学者の竹村真一氏がディレクション。稲藁が香る会場には作り手のドキュメンタリー映像、風景写真、体験型の作品も。本ツアーでは一部映像も公開。(2014年開催)※ギャラリー2会場風景(撮影:淺川 敏)
企画展『単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?』
目に見えないものも可視化して、社会に溶け込む単位の正体を解明。
例えば空気、速度、情報。捉えにくいものの量を、視覚的に分かりやすく並べたり、違う単位と比較したり。一見難しそうな「単位」を様々な角度から捉え、世界をより鮮やかに楽しむ方法を提示した企画。尺貫法が生まれた文化的背景の紹介や、単位を皮膚で感じる試みも。(2015年開催)※ギャラリー2会場風景(撮影:木奥惠三)
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企画展『雑貨展』
時代ごとにその定義が変わる雑貨の変遷とその魅力を追求。
昭和の頃は“日用品”、平成では“愛玩具”に。時代とともに定義が変わりゆく雑貨の魅力を紹介。雑貨を巡る環境や、世界的にもユニークなひとつの文化を俯瞰できる内容に。プロダクトデザイナー深澤直人氏はじめ、企画チームが議論を重ねて選出したアイテムも見どころ。(2016年開催)※ギャラリー2会場風景(撮影:大谷宗平/Nacasa&Partners, Inc.)
21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/#PanoramicTour
※『anan』2020年6月3日号より。文・山田貴美子
(by anan編集部)