ちゃんみな「共感してほしいとか、一度も思ったことがない。でも…」

2019.8.4
ちゃんみなが20歳になって最初に出したセカンド・フルアルバム『Never Grow Up』について、お話を聞きました。
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20歳の汚れなきハートを、世界基準の音に乗せて。

セカンド・フルアルバム『Never Grow Up』を完成させた、ちゃんみな。今作にも収録されている「Doctor」は海外からも注目を集め、「I’m a Pop」では日・英・韓の3か国語で歌唱するなど、音楽的に攻め続けている。

「やっぱり攻めた音楽性の曲を出すと批判的な声も大きくて。でも、その声が大きければ大きいほど、後から絶賛されるっていうルーティンがだんだんわかってきた。インスタに『Doctor』のダンス動画を上げている子がいたり、少女時代のメンバーの子がTikTokで曲を使ってくれたりして海外からSNSのフォロワーが一日に何千人単位で増えていって。筋肉と一緒で、一回壊さないと大きくならないんだなというのは、この1年で痛感しました」 

そんなちゃんみなは、20歳になって最初に出すアルバムのタイトルを『Never Grow Up』にすると、以前から決めていた。

「17~18歳の私がこのタイトルを掲げるには若すぎるし、未熟すぎるなと。なので20歳になった時に『大人になりたくない』と言えるほど経験を積んでおこうと決めたんです。これは昔から大好きなピーターパンの言葉でもあるんですけど、まだ汚れてないこのハートをこの先も持ち続けて、良い意味で子供心を忘れずにいたいという気持ちなんです」

10代の頃はコンプレックスやトラウマを赤裸々に歌詞に綴ってきた。20代に突入し第二章の幕開けとなる今作では愛する人と向き合って書いた歌詞が多い。特に「CAFE」や「Can U Love Me」など切ない恋愛ソングが胸を打つ。

「私はラップとかしてるから好きな人にも強気でいけそうなイメージがあるじゃないですか(笑)、でも実際は曲でしか言えないんです。恋をすると弱気な自分が顔を出してくる。今作ではそんな自分も出したし、いろんな意味で裸になった感じです」

ヌーディかつレインボーカラーをイメージしたジャケット写真が象徴するように、内面を様々な曲調で魅せた。ヒップホップ/R&Bのみならず初めてバンドと制作した「SAD SONG」などロックな曲も入り、バラエティ豊かな仕上がりに。20歳になっても自分らしい道を進む、ちゃんみなのスタンスと覚悟が伝わってくる一枚だ。

「音楽を通じて誰かの気持ちを代弁しようとか、共感してほしいとか、一度も思ったことがないです。私はただ自分の経験を曲に焼き付けているだけなので、それを聴いてくれた人がそれぞれに感じてくれたら。でも<ちゃんみなの音楽に救われました>って言われたら嬉しいですよ、その声が私を救っているので。これからも自分が信じた道を直感で進んでいけたらいいなと思っています」

Music

2nd Full Album『Never Grow Up』【初回限定盤CD+DVD】¥4,200 【通常盤CD】¥3,000 進化を遂げたサウンドにピュアな内面を封じ込めた、今のちゃんみなならではの旬な作品。(Warner Music Japan)

ちゃんみな 2017年2月に「FXXKER」でメジャーデビュー。日本語、韓国語、英語を巧みに操るラッパー/シンガー。幼少期に始めたピアノやバレエで培ったセルフ・プロデュース力とパフォーマンスで多方面から注目を集める。

※『anan』2019年8月7日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) スタイリスト・馳尾潤子 ヘア&メイク・野崎裕子 取材、文・上野三樹

(by anan編集部)

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