『ねないこだれだ』『いやだいやだ』『おばけのてんぷら』……シンプルな貼り絵の技法から生まれた印象的な絵本の数々。ひとめ見て、小さな頃に読んでもらったことを思い出す人も多いのでは? 「『ねないこだれだ』誕生50周年記念 せなけいこ展」が7月6日から開催されます。

シンプルな貼り絵が紡ぐ、独創的な絵本の世界。

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絵本作家せなけいこさんの代表作『ねないこだれだ』の出版から半世紀。それを記念する本展では『いやだいやだの絵本』『あーんあんの絵本』のロングセラーシリーズから、すべてのページの原画が初公開されるほか、300点にのぼる原画、資料を展示。デビュー前に手がけた幻燈(スライド)に始まり、今日にいたるまでの道のりをたどる試みだ。

道具ははさみとのり、材料は使用済みの包装紙や封筒など、いたって身近なものばかり。それが、せなさんの手にかかると、たちまち生き生きしたキャラクターに。実際に原画を前にすると「どんな紙を使うか」「手でちぎるか」「はさみで切るか」、細部にまで気を配る創作のプロセスが伝わってくるよう。

会場では絵本の場面を再現し、貼り絵の世界に入り込めるような仕掛けも。子ども心に帰って楽しんで。

育児中の発見を題材に、名作を生んだ絵本作家。

せなけいこ 1931年生まれ。童画家の武井武雄氏に師事。絵を学びながら「貼り絵」と出合う。子育てに奔走中の37歳のとき『いやだいやだの絵本』(福音館書店)でデビュー。『めがねうさぎ』シリーズ(ポプラ社)ほか。

「『ねないこだれだ』誕生50周年記念 せなけいこ展」 横須賀美術館 神奈川県横須賀市鴨居4-1 7月6日(土)~9月1日(日)10時~18時 8月5日休 一般1000円ほか TEL:046・845・1211(代表)

初版から50年。親から子へと読み継がれる代表作。せなけいこ作・絵『ねないこだれだ』(1969年、福音館書店刊)原画

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登場人物のストレートな感情表現が印象的。せなけいこ作・絵『いやだいやだ』(1969年、福音館書店刊)原画

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せなさんの描くおばけは、友達のよう。せなけいこ作・絵『めがねうさぎ』(1975年、ポプラ社刊)原画

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つまみぐいに夢中のおばけ。調子に乗った揚げ句、あわや自分がてんぷらに!? せなけいこ作・絵『おばけのてんぷら』(1976年、ポプラ社刊)原画

※『anan』2019年7月10日号より。文・松本あかね

(by anan編集部)

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