カラオケが苦手だった! ミュージカル界注目の新星、東啓介が吐露

エンタメ
2019.04.28
舞台で目を引く187cmの長身と、声量の豊かさと音域の幅広さ、深みのある歌声で、いまミュージカル界から注目を集めている東啓介さん。その東さんが挑むのは、偶然飛行機で隣り合わせたことから始まる恋を描いたNew Musical『Color of Life(カラー オブ ライフ)』。
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「誰しも日常に、見知らぬ人と言葉を交わすことってありますよね。その何気ない出会いが意図せずいい方向へと繋がっていく、出会いの奇跡を描いた物語です。小さな心の動きが大事な作品だけに、お芝居ではリアリティが必要ですけれど、ミュージカルとして心情を拡大して見せる必要もあり、これまでのミュージカルとは違う難しさを感じています」

脚本・作詞・演出は、これまでも何度か舞台を共にしている石丸さち子さん。初演はなんとニューヨーク。石丸さんが現地で制作し、自らオフ・オフ・ブロードウェイの国際演劇祭に参加して高く評価された作品だ。

「つねに上を目指し、稽古場で役者をかき立ててリアルな感情を引き出してくれる演出家さんです。今回はさち子さんの思い入れの強い作品だけに、新しい自分を見せたいですね」

近年はグランドミュージカルなどでも活躍している東さんだけど、以前は「歌うのが嫌いだった」そう。

「カラオケが苦手で、行っても歌わずに聞いているだけっていうタイプでした。でも、高校生の時に、学校の授業の一環で観たミュージカル『レ・ミゼラブル』の、最初の歌を聴いた瞬間、作品にのめり込んでしまったんです。その後に、この世界に入り、仕事を始めてみんなで作品を作り上げる楽しさに目覚めて、そこからもっと歌を磨きたいと思うようになりました」

いまは歌に加え、あらためて芝居の大切さを実感しているという。

「ミュージカルって、どんな大曲でも、綺麗に歌い上げるだけではダメなんですよね。昨年、三島由紀夫さんの『命売ります』という作品をやって、芝居…役作りって何だろうってあらためて考えるようになっています。今回の作品は、そんないまの僕が出合うべくして出合った作品かもしれない。役として気持ちのこもった歌を届けられたらと思います」

この秋には念願だった帝国劇場の舞台に立つことも決まっている。

「よっしゃー! っていう気持ちと同時に、もっと自分を磨かなきゃって、引き締まる気持ちもあります」

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『Color of Life』 震災を機に創作の手が止まってしまった画家の和也(東)は、ニューヨークに旅に出る。その機内で、たまたま席が隣り合わせたレイチェル(青野)と意気投合し、彼女の部屋で暮らし始める。5月1日(水)~27日(月) DDD青山クロスシアター 脚本・作詞・演出/石丸さち子 作曲・編曲/伊藤靖浩 出演/東啓介、青野紗穂 全席指定8000円*税込み チケットぴあインフォメーション TEL:0570・02・9111 https://coloroflife.westage.jp

ひがし・けいすけ 1995年7月14日生まれ、東京都出身。7月には「中村雅俊45thアニバーサリー公演」、11月にはミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』に出演予定。

※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・谷口祐人 インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)

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