「誰よりもプロや」岡崎体育が絶賛する小学生合唱団って?

2019.3.17
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「日野市立七生緑小学校」です。
okazakitaiku

ちょうど1年前のこの連載で合唱についてお話ししました。僕は合唱が好きで、なかでも日野市立七生緑小学校の歌声が大好きなんです。彼らは、ごく普通の公立小学校の生徒であるにもかかわらず、NHK全国学校音楽コンクール〈小学校の部〉にて6年連続金賞を受賞されている、すごい合唱団なんです。いつか、彼らと一緒に仕事がしたいとずっと思っていたんですが、その念願がついに叶いました。僕が作詞・作曲を手がけた、TVアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』(テレビ東京系)の新EDテーマ「心のノート」を彼らに歌ってもらうことになったんです。

参加いただけることが決まってから、日野市で行われた彼らの合唱コンサートも観に行きましたし、レコーディングにも立ち会いました。その結果わかったことは、七生緑小学校の生徒さんたちは「誰よりもプロや」ということです。これは、ソニーミュージックで20年以上音楽業界に携わっているうちのディレクターも同じことを言っていたので、間違いないと思います。彼らはレコーディングの当日までずっと先生にダメ出しをされていた。いや、ダメ出しをされるだけじゃなくて、自分たちで意見を出し合って、どう修正していくか、どうよくしていくかを徹底的に考えてきてくれた。はっきり言って合唱の素人の僕からすると、「ええやん、全然この状態でいけるやん」と思ってしまうくらい完成度は高かったんです。それでも「いや、まだここが甘いんです」と修正を重ね続けてくれた。これがプロか…と、すっかり僕が教えていただきましたね。

七生緑小学校の合唱団は4年生から6年生の生徒たちで構成されています。自分が小学校高学年のときを振り返ると、これだけ高い意識を持ってひとつのことに向き合えるか? と聞かれたら、絶対できないと即答できます。でもその不可能を可能にしているのは、合唱団を指揮する後藤朋子先生の存在。彼らの徹底したプロ意識を培ったのは、後藤先生の巧みな指導力の賜物。それが6年連続の王者の歌声を育てたんだと思います。小学生たちの真っすぐでピュアな歌声って実にすばらしいです。マジで心洗われます。彼らが昨年、金賞を受賞した自由曲「ああ ひまわり」なんて、本当にレベルが高くて聴くたびにゾクゾクするほどです。もっと、合唱曲の魅力、たくさんの人に届いてほしいです!

おかざき・たいいく 3rdアルバム『SAITAMA』発売中。6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。

※『anan』2019年3月20日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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