いつも使っている日用品や家具、眺めて懐かしむもの。大事にする意識や考え方は、人によって千差万別。なぜそれに惹かれ、慈しむようになったか、ものへの特別な思いを持つ女性に語っていただきました。俳優の深川麻衣さんがお話ししてくれたのは、『イデー』の「1人掛けソファ」です。

「生活に合っている、今の部屋の主役」

深川麻衣

昔から理想の部屋を妄想するのが好きで、一人暮らしをするようになって、模様替えやインテリアの計画をよく考えています。以前は白を基調にした部屋でしたが、今は木の温かみを生かしたコーディネート。それに合わせて家具類も落ち着くベージュやグレーが多くなって、食器も味のあるものに変化してきたんです。でも少しアクセントが欲しいなと思っていたところ、この1人掛けソファを見つけました。何の気なしに渋谷ヒカリエの『イデー』に立ち寄ったところ、この赤い色が目について。赤なんですが、派手すぎず落ち着きすぎない色調。そして形がすっきりしていて座り心地が良く、体の収まり具合が緩みすぎないのが気に入りました。値段が張るので衝動買いは我慢しましたが、やはり忘れられず2~3度通ってしまい、迷った末に決意してネットで購入しました。

元々2.5シーターのソファを愛用していたのですが、大きすぎてだらだらしてしまうのが悩みでした。それがこの1人掛けソファだと、リラックスしながらも姿勢を大きく崩さず座れて、しかも見た目よりはるかに軽い。だから、「今日はDVDで映画を観る」と決めれば、テレビの前にソファをさっと移動させて集中して観られるし、読書のときも気を散らさず読み進められます。この気軽に動かせるのは自分の生活にとても合っていて、今の部屋の主役ともいえますね。

もの選びについては、学生時代は好きなテイストが定まっていなくて、無駄が多かったと思います。単純に見た目が気に入って買うと、部屋の統一感がなくなるし、使い勝手が良くなかったり飽きたりして、結局使わずに実家に送るか人に譲ることに。それが年齢を重ねるにつれ、少しずつですが自分がどういうものが好きかが定まってきた気がします。今はお気に入りのものだけを周りに置きたいという気持ちが強くて、衝動買いせず本当に必要かどうかを一旦持ち帰り考えてから買うようにしています。特に家具などインテリアは一点一点が高価だし、昔と違って長く大切に使いたいと思うようになったので、慎重さは必須ですね。

ふかがわ・まい 1991年、静岡県生まれ。NHK連続テレビ小説『まんぷく』、TX『日本ボロ宿紀行』に出演中。今後は映画『愛がなんだ』(4月19日公開)、『空母いぶき』(5月24日公開)も控える。

※『anan』2019年3月6日号より。イラスト・塩川いづみ 取材、文・綿貫あかね

(by anan編集部)

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