岡崎体育が公演キャンセル 「ツイッターを覗くこともできず…」

エンタメ
2019.03.02
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「病気とケガ」です。
岡崎体育

人前に出る仕事なので表舞台に立つタイミングでは、できるだけ病気やケガはしないように細心の注意を払っているつもりです。それでも体調を崩してしまうことがあります。先日、僕は1月18日に予定していたNHK大阪ホールでのワンマンライブの公演をキャンセルしてしまいました。ウイルス性胃腸炎とインフルエンザA型の併発でした。ライブ当日の朝は熱もなく体調がすぐれないものの気合で乗り切ろうと思っていましたが、リハの段階でまったく声が出なくなり体調も悪化の一途で、病院に駆け込んだところドクターストップ。それで自宅に戻ったのですが、そこからさらに寒気がしてきて。電気毛布の目盛りをダニアウトまでマックスに上げたものの震えが止まらず、仕方なく母にお願いして救急で再び病院へ連れていってもらい…。即入院でした。一時は熱が42°Cまで上がり意識を失いました。意識ない中でうなされながら「いけます! (ライブ)やれます!」と繰り返していたそうです。覚えてないですけど…。

僕は、ライブを飛ばさないというのをインディーズ時代からひとつのプライドとして持っていたので、今回のことは辛かったし心苦しかったです。ライブを楽しみにしていてくれた方々に申し訳なくて、たくさんのスタッフにも迷惑をかけました。中止を公表したあとはツイッターを覗くこともできませんでした。でも、クレームはなく、みなさんが心配してくれる声だけが僕に届いて、ファンの方はありがたい存在だという感謝の気持ちでいっぱいになりました。ミュージシャンはこういうとき、本当に応援の声が励みになるんです。早く元気になろうと思わせてもらえます。

それと同時に、もっともっとプロ意識を持たなあかんと思いました。以前、エビ中の中山莉子ちゃんが「小さいころはよく家族でスキーに行っていた」と話をしていて、続けて「でも、今はケガが怖いから行ってません」とスッと言った。あ、これがほんまのプロやなと思ったのを思い出しました。ステージに立つ人間として、ひとつの覚悟を持って日々過ごしている。それが僕にはまだまだ足りなかったのかも…。だって、これまでの僕だったら誘われたらスノボでもスキーでも行ってしまっていたと思います。でも、今回のことをきっかけに変わりたいです。これからは人一倍、健康に気を使っていきます!

おかざき・たいいく オリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。

※『anan』2019年3月6日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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