DEAN FUJIOKA「東京で作ったおかげで…」新作の苦労明かす!

エンタメ
2019.02.01
ファン待望のニューアルバム『History In The Making』について、DEAN FUJIOKAさんにお話を伺いました。
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ニューアルバムは僕の変化や成長を綴った日記のよう。

俳優やモデル、映画監督などいくつもの肩書を持つDEAN FUJIOKAさん。‘19年は、そのミュージシャンとしての側面が大きく光を浴びそうだ。『Cycle』のリリースから約3年、待望のニューアルバム『History In The Making』が到着。「まるでドキュメンタリー作品のよう」と話す今作には、フューチャーベースやヒップホップ、EDMなどバラエティ豊かなサウンドが詰まっている。

「1曲目の『History Maker』に始まり、14曲目まで、実際に制作した順に収録されています。意図的にというよりは、結果的にそうなったわけですが、並べてみると音楽的変化や成長がよくわかって、僕のここ2~3年の日記をみんなで共有するような感覚ですね」

その過程で、制作方法も変化した。

「前作はほとんどの曲を生活拠点であるジャカルタで作ったのですが、今作は東京で作ったものばかり。おかげさまで映画やドラマ、情報番組のタイアップ曲が多かったので締め切りがあったのと、俳優業との同時進行で移動が多かったため、落ち着いた環境で、作りたい時に自由に曲を作るというのが難しくなってしまった。さすがに、ギターやキーボードを背負って移動するわけにもいかないし(笑)。そこで、それまで自分がやっていた手作りの作業を重ねるDIYのようなスタイルから、ラップトップ(PC)をメインにした、システマティックで最先端の技術を取り入れたスタイルに、作り方を変えざるをえなかったんです」 

しかし、このミニマルなスタイルが自身の環境に、日々の生活や仕事のスピードにぴたりとハマった。

「膨大な容量のサンプリング音源は、外付けハードディスクではなく、クラウド・コンピューティングの機能をフルに使って持ち歩き、移動中はその中から使いたい音をピックアップしておく。ラップトップを広げられる場所に行ったら、それらを音源制作ソフトに入れてプリプロ(デモ音源制作)をする、というスタイルに。これによって僕の頭にある楽曲のイメージや、その輪郭がボヤけることなく、伝えやすくなりました。それが、『Let it snow!』あたりから。それからこれは考え方次第ですが、自分の時間軸で自由に音楽を作っていたころは、やめ時が決められずにやりすぎちゃっていた部分があって。それがこのアルバムに収められている楽曲には締め切りがあったので、効率よくストレートにゴールまで到達できるようになりました。いい経験でしたね」

どんな環境におかれても、柔軟に自身をアップデートしていくあたり、さすが世界を股にかける男である。

「俳優からミュージシャンへ…どこかに切り替えスイッチがあるというよりも、僕は、光が当たる角度によって俳優にもミュージシャンにも見えたりする球体みたいなものだと思います。それを踏まえた上で、多くの人に楽曲を聴いてほしいですね」

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『History In The Making』 1/19スタートの土曜ナイトドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』(テレ朝)の主題歌「Maybe Tomorrow」を含む全15曲のフルアルバム。【通常盤】CD+Artist Edition 28Pブックレット付き¥3,000 そのほか、2タイプの初回限定盤(¥4,500)をリリース。(A-Sketch)

ディーン・フジオカ 1980年8月19日、福島県生まれ。ミュージシャン、俳優。宮城県を皮切りに、「DEAN FUJIOKA1st Asia Tour 2019“Born To Make History”」ツアーがスタート。日本全国、香港、台湾を回る。

ニットブルゾン¥120,000 Tシャツ¥58,000 スウェットパンツ¥90,000(以上ジー ゼニア/ゼニア カスタマーサービスTEL:03・5114・5300)

※『anan』2019年2月6日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・Ison Kawada(impannatore) ヘア&メイク・RYO インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)

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