さよなら大阪松竹座! 総勢92名“チーム関西”の卒業式。一夜限りの奇跡の公演にファンが涙

3月24日(火)。SUPER EIGHTを筆頭に、関西ジュニアを含む総勢92人の“チーム関西”が大阪松竹座に集結した。行われたのは、一夜限りの奇跡の公演『ほんまおおきに大阪松竹座〜WE are 松竹座男子。今まで永らくお世話になりました。関ジュの頃、和室の楽屋で向き合った日々。そんな青春の場所でSUPER Aぇ!卒業式。〜』。5月に閉館する大阪松竹座での“卒業式”をお届けします。

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    関西ジュニア思い出の地「大阪松竹座」が閉館

    関西ジュニアの聖地・大阪松竹座が今年5月、老朽化を理由に閉館する。

    大阪・道頓堀に大正時代に建てられたネオ・ルネサンス様式の劇場で、初めて関西ジュニアの公演が行われたのが1999年12月の『KANSAI Jr.CONCERT』。

    あれから26年──。数多くの関西ジュニアたちが、歌にダンス、芝居にお笑い…と、切磋琢磨してきた。ここで生まれた関西の絆と家族感。たくさんの思い出が詰まったこの場所で、SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子、Aぇ! group、Snow Man・向井康二さん、King & Prince・永瀬廉さん、室龍太さん、今江大地さんら、そして現・関西ジュニアたちは、目の前にいる観客と配信で見守るファンと共に、関西らしさいっぱいの卒業式を始めた。

    お祭り騒ぎのオープニングでスタート

    紗幕の向こうに4人の人影。「Firebird」のド派手なギターとドラムのイントロに乗せて「ヘイ! 松竹座! 楽しむ準備はできてるか?」と呼びかける末澤誠也さんの声で、卒業公演は始まった。

    紗幕が落ちるとデビューツアー時の黒衣裳を着たAぇ! groupの姿が。「今日は俺たちと最高の卒業式にしようぜ!」とシャウトする末澤さんに続き、オラオラなパフォーマンスでメンバーたちは客席を煽る。

    次は、なにわ男子。デビュー後に新調した「ダイヤモンドスマイル」の衣裳を身につけ、「アオハル -With U With Me-」を歌い、道枝駿佑さんの「アオハル、しよっ!」のキメ台詞でキュンとさせる。

    “ええじゃないか”ポーズで登場したWEST.は、重岡大毅さんが「せーの!」と言えば、客席から「ええじゃないか〜!」のレスポンス。これで一気にお祭りムードに。

    3グループ一緒に「バンバンッ!!」を歌い始めると、大臣柱の上から永瀬さん、向井さんが、花道には室さん、今江さんが姿を見せ、落ちサビの「夢をつなげる架け橋〜♪」になると全員がステージ中央に集まって、右手を差し出し、上へ掲げる。これぞ、大阪松竹座で見てきた関西ジュニアの姿! まだ始まったばかりなのに、もう目頭が熱い。

    ステージの盆が回ると「関西、集まったぞー! 祭りやぞー! 歌うぞー!」と雄叫びを上げる横山裕さんの声と太鼓を打ち鳴らす大倉忠義さん、貫禄たっぷりの村上信五さん、丸山隆平さん、安田章大さんが櫓に乗って登場。デビュー曲「浪花いろは節」で、SUPER EIGHTがオープニングコーナーのトリを飾った。

    思い出話が止まらない! ヒストリーランキング

    桐山照史さんと藤原丈一郎さんの進行で、事前アンケートの回答をもとに「ほんまにおおきに大阪松竹座! いろいろあったでヒストリーランキング」と題して、大阪松竹座で過ごした思い出を振り返ったバラエティコーナー。

    初舞台の緊張で上手く歩けず、中間淳太さんに怒られたという永瀬さん、シリアスな場面で小道具の警棒が壊れた濵田崇裕さん、セリフを思い出すまで無言でブランコを押し続けた藤井流星さん。西畑大吾さんが、弟役の嶋﨑斗亜さんに「えらいな」を「エロいな」と言い間違えた話をすると、袖から嶋﨑さんが現れて、当時の思いを話す場面も。

    それぞれのエピソードに「あった、あった〜!」と懐かしんだり、「どうやって乗り切ったん?」と質問したりと大盛り上がり。

    向井さんがお母さんお手製のグリーンカレーを楽屋で配っていた話をしたあと、爆笑を掻っさらったのが横山さんの鍋事件。「コンロ持ってきて、サムゲタン焚いたら『こんなとこで、鍋したらあかんやろ!』って(スタッフさんに)むっちゃ怒られた」と話す横山さんに、みんな大爆笑。「帰って食べに行ってくださいよ(笑)」と言う桐山さんに、「楽屋で鍋、食べたくなってんもん」(横山さん)、「むっちゃ美味しかってんで」(安田さん)と返すふたり。そんなふたりに「うん、うん」とうなずき合うエイト兄さんたちが可愛く見えた。笑いっぱなしのわちゃわちゃトークを見事に回した桐山さんと藤原さんの手腕もさすが!

    SUPER EIGHTと内博貴、20年ぶりの「旅人」で共演に涙

    「よっしゃ、俺らの山場やな」「山場やで」と気合を入れてステージに残ったエイトの5人。「ちょっとしか踊れへんのにめっちゃ練習したな」(横山さん)、「恥ずかしッ(笑)」(大倉さん)と言いながら小MCが始まった。初めてのライブDVDの撮影も、大倉さんがドラムパフォーマンスを初披露したのも、“∞レンジャー”が誕生したのも大阪松竹座。

    そんな懐かしい話のあと、村上さんだけが花道に残り「当時の演出でお楽しみいただこうと…」と話すと、昔を知る客席から拍手が起こる。そして「また8月がやってきた」という村上さんのセリフから始まる舞台『ANOTHER』の劇中歌「旅人」へ。

    そこでサプライズが。大倉さんの歌のあと、「内!」と呼ぶ村上さんの声で内博貴さんが、当時と同じように歌いながら現れたのだ。まさかの出来事に、客席から悲鳴にも似た歓声が湧き上がった。内さんの肩にそっと手を添える大倉さん、歌い終えると笑顔でハイタッチする丸山さん。

    「内、どうやった?」と村上さんが聞くと「いや〜、感動しました」と内さんは目をウルウル。「もうリハの時点で泣きそうになってて。『旅人』を歌うのは20年ぶりで…」と話すと「ほんまに旅人やんか(笑)」「どこへ旅、行っててん(笑)!?」と笑って返すエイトたち。「今回、僕を受け入れてくれて、本当にありがとうございました」とお礼を言う内さんに「受け入れてくださったお客さんにも『ありがとうございます』やな」と村上さんが応えると、ステージに立つ6人を客席の温かい拍手が包み込んだ。

    関ジュの本家・ユニット復活に感涙!

    後半は、現・関西ジュニアたちも歌っている楽曲を、本家・ユニットがパフォーマンスするというエモさで泣かせにきた。

    「ピ、ポ、パ、ポ、ピ」と電話のプッシュ音が聞こえた瞬間、「キャ〜!」という黄色い歓声。今はBoys beの定番曲になっている「Dail Up」を、重岡さん×神山智洋さん×藤井さん×小瀧望さん(7WEST)が大人の余裕で歌い上げ、続いて「松竹座でラストパーティだー!」と陽気に歌う、桐山さん×中間さん(B.A.D.)の「V.I.P.」、濵田さん×室さん(BOYS)が向かい合って切なく歌う「夢色クロニクル」と、当時を知る人にはたまらないメドレーが続く。

    次は、なにわ男子、Aぇ! groupの前身ともいえる“Aぇ少年”(永瀬さん×西畑さん×正門良規さん)、“なにわ皇子”(永瀬さん×西畑さん×大西流星さん)の復活! 「元・Aぇ少年でーす」と正門さん、「元・なにわ皇子でーす」と大西さんが言えば、「僕は今でも皇子です」と永瀬さん、「僕たちは(なにわ)男子になりました」と西畑さん。こんな言葉を交わして、笑顔で歌う彼らを見ることができるとは…!

    さらに“King of 関西”として活動していた向井さんが、西畑さん、大西さんと3人で「2nd Movement」を歌えば、焼け野原と揶揄されても歯を食いしばって頑張っていた、あの頃の関西ジュニアたちの姿が甦り、胸が熱くなる。藤原さん×大橋和也さん×末澤さん×今江さんは、一段と増した大人の男の色気を武器に「Hair」を歌とダンスで魅了し、大西さん×道枝さん×長尾謙杜さん×高橋恭平さん×佐野晶哉さんが、今ではちびっこジュニアの登竜門「SUPER ROCKET」を歌う姿に時の流れを感じた。

    「関西アイランド」を歌う頃には、ステージで、花道で、溢れるように92人のメンバーたちが跳びはねて、客席のペンライトも大きく揺れ動いていた。一生懸命、バックに徹していた関西ジュニアたちの目には、この日の先輩たちの背中が、どんなふうに映っていたのだろう?

    卒業生代表・答辞

    もうあと少しで、大阪松竹座と本当にお別れ。溢れ出す懐かしさとせつなさ、別れの寂しさを抱えながら、6人の卒業生が挨拶を述べた。

    ●正門さん
    「『関西アイランド』が言ってることそのまんまというか、本当に楽しいお祭りで、松竹座のステージに関西のアイドル全員で立てたのが…、あ! 今、丸山くんからウィンクをいただきました。ありがとうございます。あっはっはっは(笑)! こんなん、なんぼあってもいいですからね。何をしゃべってたんでしたっけ!? でも、本当に楽しい幸せな時間を僕も過ごすことができました。きっとこの景色は一生忘れることないでしょうし、絶対にこれから宝物になっていく景色だと思っています。皆さん本当に、同じ時間をお過ごしいただいてありがとうございました。そして、これからも“チーム関西”、どうぞよろしくお願いいたします」

    ●西畑さん
    「大阪松竹座では、酸いも甘いもたくさん経験させていただけて、成長させていただきました。閉館は、すごく寂しいし悲しい。でも今日、このメンバーで、この松竹座で、盛大に卒業式を行うことができて感無量です。大阪松竹座は閉館してしまいますけども、僕たちの胸にも、皆さんの胸にも、今までのたくさんの思い出や景色がこれからも生き続けていくと思います。なので、ぜひともこれからも松竹座のことを忘れずに、胸を張って『松竹座、ありがとう』って言えるように、僕たちも頑張っていきたいなと思います。これ以上しゃべったら泣きそうなので、ここで終わります。ありがとうございました」

    ●向井さん
    「僕も大好きな場所、大阪松竹座。ファンの皆さんの声が聞けるのも最後なんで、聞かせてください。
    『3階バルコニー!』(『細かいな』と室さんのツッコミ)
    『楽しめましたか?』
    『2階バルコニー!』(『バルコニー攻め、止めて』と室さん)
    『全体!』(イエ〜イ!)
    『スタッフの皆さん!』(イエ〜イ!)
    ありがとうございます。こうやって聞けるのは最後ですけど、ファンの皆さんの声はこれからも僕たちの心に届きます。僕たちも一生懸命頑張って、皆さんに声を届けますので、これからも一緒に楽しい時間を作っていきましょう。 僕もこれ以上しゃべってしまうと、涙がこぼれそうなので…
    (『嘘つけ!』室さん)
    こういう時こそ、笑顔で終わりましょう。
    ということで
    『笑えてますか?』(『もうええって!』室さん)
    本日は楽しい時間、ありがとうございました」

    ●室さん
    「2003年から松竹座に立させていただいてるんですけども、またアイドルとして、ここに立させていただいたこと、本当に嬉しく思います。リハーサルの時からすごく感動してたんですけど、でもなんか『みんなアホ〜やな』と思って。
    『は〜っはっはっは〜(笑)』(と丸山さん)
    ありがとうございます(笑)。リハーサルから楽しい空気で、この時間が終わらへんかったらいいのになって思いながら見てました。でも始まりがあれば終わりもあるということで、これで終わりです!(急な宣言に客席は大爆笑)
    楽しかった思い出を、皆さんの脳内にすっごく焼きつけて、1年後、10年後、100年後も…、100年後は死んでるわ!(また大爆笑)
    (『ずっと何の話してんねん!』『頼むわ』とツッコミが入り)
    とりあえず皆様、次に会うまでお幸せに! ありがとうございました」

    ●重岡さん
    「松竹座は仲間と出会わせてもらった場所なので、かけがえのない仲間と一緒に立てたのは最高です。松竹座がなかったら、別の人生、歩んでたかなっていうくらいの仲間とやってますからね。本当に仲間の存在は、僕が僕を好きでいられる大きな理由なので。(松竹座は)皆さんと出会えた、この道に足を踏み入れた大きな理由ですし、なくなってしまうのは『寂しいな』って昨日、すごく考えてたんですけど、仲間と一緒にいる限り、皆さんと一緒にいる限り、いっぱいいっぱい松竹座のことを思い出すんで。思い出すたびに、僕はステージにも楽屋にも戻ってくるだろうし、いろんな思い出話にたくさん花を咲かせて『最高やな』って、これからもたくさん思い出します。そんな感じで今日は、爆笑でした。ありがとうございました」

    ●横山さん
    「本当にスポットライトみたいな、こんな輝かしい場所を経験させてもらえたのは、松竹座です。でもその裏側で、混沌の中、歩いていたのも事実で…。みんなここで出会ってるんですけど、その分、別れもありました。俺らで言ったら内もそうやし…、うん…。なにわだって、Aぇ! だって、今江も(向井)康二も、いろんな出会い、別れを経験して、今ここに立ってます。でも、今を迎えられているから、俺らは正解なんです。別れた仲間たちもこれから正解を作っていくんです。松竹座は閉館しますけども、僕たちの中でずっと生き続けます。これは間違いなく事実です。松竹座がなかったら僕らは出会ってないし、こんな素敵なステージに立ててないです。 松竹座の皆さん、またなんか楽しいことしましょう! なんかできると思います。俺ら、まぁまぁ大きなってますんで(笑)。これからもよろしくお願いします!」

    別れは「大阪ロマネスク」「世界を明るく照らしましょう」で

    最後に選んだ曲は、SUPER EIGHTの「大阪ロマネスク」。

    「この曲は、この松竹座で生まれました。SUPER EIGHTにとって、大事な、大事な曲です。それを関西のみんなで歌えることを本当に嬉しく思っています」と横山さん。松竹座に通ったファンも、きっと口ずさめるであろう「大阪ロマネスク」。スクリーンに映る御堂筋の夜景をバックに、“チーム関西”全員で歌い、サビでは手振りを。客席のペンライトを持つ手も、手振りで応えているのがわかる。曲が終わり「松竹座、ありがと〜!!」と上を向いて、大きな声を張り上げる安田さんに、また泣かされる。そして、横山さんの「ほんまおおきに」に続けて、みんなで繋いだ両手を上げて「大阪松竹座ァー!」で幕を下ろした。

    それでも、客席の拍手は鳴りやまない。もう一度幕が上がり、「関西アイドルらしく、楽しく笑って松竹座を締めたいと思います」と言う村上さんをきっかけに「世界を明るく照らしましょう」でアンコール。永瀬さんを抱き抱えてダル絡みする重岡さん、Aぇ! groupに交じってうれしそうな小瀧さん…、ステージのあちこちで、みんな笑顔でワイワイしている。そんな光景が、ずっと続くと思っていた。

    大阪松竹座は、間違いなく“チーム関西”の、彼らを支えたファンの、そしてスタッフたちの、青春そのものだった。

    文・佐藤尚生

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