注目度急上昇バンド「King Gnu」 一押しはセクシー担当メンバー!?

エンタメ
2019.01.15
ワンマンライブは毎回即完。Gt&Voの常田大希が米津玄師の最新アルバムにアレンジと演奏で参加したことでも話題を呼び、急速に人気を高める4人組バンド、King Gnu。セカンドアルバム『Sympa』は混沌としたミクスチャー・ロックの興奮も、弦楽器が美しい調べを奏でるスロウ・ナンバーも収録し、デビュー当時から「鬼才集団」と呼ばれた彼らの凄みを感じさせる。

オルタナティブかつ繊細な新作は大人向けのバラードも聴きどころ。

KingGnu

「タイトルにあるように、僕らのシンパをさらに募る、名刺代わりの一枚。以前よりシンプルに伝えることを恐れなくなったこともあり、前作と比べてもキャッチーな要素が増えたなと思います。でも、アンアン読者の方には井口のセクシーさを推していきたいですね(笑)」(常田)

セクシーかどうかはさておき(笑)、「It’s a small world」はMVも必見。役者としても活動するVo&Keyの井口理によるパフォーマンスが、コミカルでシュールな世界観を演出している。

「バンドをやりながらMVで演技ができるって一石二鳥かなって(笑)。特殊メイクの力も借りて、撮影では世界観に没入できました」(井口)

他にも「Slumberland」など、ライブで盛り上がりそうな熱気溢れる楽曲はもちろん、「The hole」は、鍵盤の音色と歌声がフィーチャーされた大胆なほどミニマムなアレンジに。“僕が傷口になるよ”と歌う歌詞の、癒しのメッセージが聴き手を包み込む。

「『The hole』は奇をてらっていない大人向けのバラードで、アルバムの聴きどころの一つ。すごく手応えを感じています」(常田)

「この曲は音数を削いでドラムも渋いラインを叩いています」(勢喜)

気鋭の新人バンドながら、初期衝動、なんて言葉は似合わない。チェロやバイオリンを取り入れたクラシカルで繊細な音作りも得意だ。

「基本的にライブのことは考えずに作品を作ってるので。ライブで演奏するには難しすぎるアレンジも多々あります(笑)」(新井)

「音源とライブが必ず同じじゃなきゃいけないとも思わないし、自由なミュージシャンシップでやっています。一曲に込めるアイデアやこだわりは他のバンドに負けないし、作品ごとに進化するバンドへの信頼もそれぞれに強いと思います」(常田)

音楽制作もアートワークにおいても真摯に、非常に高いクリエイティビティを発揮する4人。「これがちゃんと売れたら、世の中が変わるんじゃないかな」と、井口がポツリと呟いたのが印象的だった。だが、普段の彼らには、もちろん若者らしい野望もあるのだとか。

「先日、後輩を連れてお酒を飲みに行ったらめちゃくちゃ楽しくて。バンドで成功して湯水のようにお金を使ってみたいです(笑)」(井口)

KingGnu

アニメ『BANANA FISH』のED曲「Prayer X」を含む全13曲。初回盤DVDには昨年1月開催のワンマンLIVEの映像を収録。『Sympa』【初回生産限定盤CD+DVD】¥3,611【通常盤CD】¥2,685(Ariola Japan) 1/16発売。

キング・ヌー 左から、常田大希(Gt&Vo)、井口理(Vo&Key)、勢喜遊(Drs&Sampler)、新井和輝(Ba)の4人からなるバンド。2017年に始動。新世代のミクスチャーロックとポップセンスで、いま大きな注目を集める。

※『anan』2019年1月16日号より。写真・井手野下貴弘(HITOME) 取材、文・上野三樹

(by anan編集部)

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