街に溶け込み、ナチュラルな姿を撮られていく太賀さん。それが、たい焼きを手にした瞬間、笑顔がはじけて…。その少年のようにピュアな表情に惹きつけられる。
「ピュアといえば、ドラマ『今日から俺は!!』で演じている今井ですね。これは、賀来(賢人)君が言ってたんですけど、賀来君演じる三橋の精神年齢は小学3年生で、今井はさらに下の小学2年生(笑)。今井はバカではあるけど、ピュアの塊です。僕の小学生時代は、甘えん坊の目立ちたがり屋。また、朝が苦手な子でもありました。病気で過度の低血圧になってしまったからなんですけど、病気は完治したのに遅刻グセは直らず、給食の時間からいるみたいな(笑)。寝るのは今でも好きで、できることなら1日、12時間寝たいです」
“ピュアさ”は、太賀さんが大切にしているものでもある。
「自分の中にある、持って生まれた純粋さみたいなものは、できるだけ失くしたくないと常に思っています。年を重ねていろんなことを経験していくと、何でも上手くこなせるようになっていくじゃないですか。それを成長ととらえれば素敵なことではあるんだけど、何にも影響されず、変わらない部分にこそ本質がある気がするんですよね。心が不感症になっていきそうになる自分に逆行して生きたいですし、心が動く瞬間には、いつでも自覚的でありたい。映画を観てもそう。心が動いたなら、誰かと一緒でも泣くことにためらいはありません。汗を拭うふりして、ごまかしちゃいますけど(笑)」
太賀さんの心を大きく揺さぶるのは、旅。今年4月には中国をひとりで巡った。旅に目が向くようになったきっかけは、映画『海を駆ける』でのインドネシア撮影。
「スタッフ構成がインドネシア人と日本人の半々で、言語も文化も宗教も違うのに、映画を共通言語として作品を撮れることが僕にとって大きな発見だったんです。今は、気づくと携帯で旅行サイトを見てますね。次に行きたいと思ってるのは、イスラエル。3つの宗教が存在する街で、祈る人の尊い姿を見てみたいんです。時間がある限り、そこに行かないとわからない価値観に触れてみたい。好きだからって、寝てばかりいる場合じゃないです(笑)」
真剣に、時に冗談を交えて話してくれる太賀さん。でも、恋愛について尋ねると一気に寡黙に。
「僕に恋愛のことを聞いても何も出てきませんよ。苦手なタイプですか…。う~ん…。『私のこと見て見て』っていう女性とは一緒に過ごしたいと思わないです」
芯の通った考えをしっかり持ち、それでいて少年ぽさも残っていて、恋愛に対してはシャイ。理想的な硬派な男子なのに、本人はそうは思っていないそう。
「僕が思う硬派な男は、同じく俳優の池松(壮亮)君。役者の中でも断トツの硬派で、カッコいいですね。池松君には、覚悟のようなものが感じられて、いつもハッとさせられます。役者としての僕の覚悟は、引き受けた役にはどこまでも責任を持つことです」
たいが 1993年2月7日生まれ、東京都出身。13歳でデビュー。11/16公開の映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』で主演を務めている。出演映画『来る』は12/7公開。趣味は写真で、雑誌『EYESCREAM』11月号から、表現者を撮る連載がスタート。
コート¥68,000(オーラリー/オーラリー TEL:03・6427・7141) ニット¥32,000(ヤシキ/アルファ PR TEL:03・5413・3456) ヴィンテージのリーバイス¥19,800(ベルベルジン TEL:03・3401・4666)
※『anan』2018年11月14日号より。写真・前 康輔 スタイリスト・山田陵太 ヘア&メイク・高橋将氣 取材、文・小泉咲子
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