この春から、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』に出演する竜星涼さん。有村架純さん演じるヒロイン・みね子の父親捜しを手助けする派出所勤務の警察官なのだけれど、なんとみね子が暮らす女子社員寮の女子工員たちを虜にするモテ男というキャラクター。
「役柄的に、男ひとりで女子寮を訪ねる場面が多いんですよ。だから現場でも、女子ばっかりのなかに僕だけ男ひとりでポツンって状況になっていて。待ち時間とか…何だか居場所がなくて、スタッフさんたちと仲良くさせてもらっています。正直、台本とか共演者の方々のお芝居、そしてヘアメイクや衣装といった現場の空気感でなんとか持ち上げられて、カッコいい雰囲気にしてもらっている感じです。もともと、周りからキャーキャー言われるようなタイプでもなかったですし。ひょんなことからスカウトされてこの世界にいますけれど、いまだ自分のなかで芸能人の実感がないですし(笑)」
そのルックスやスマートな身のこなしから、クールに見られることが多いけれど、「喋ると全然違うって言われます」と笑う。
「基本的に人見知りはしないんです。ただ、臆病なところがあるんで、周りの空気を読んで行動することが多いですね。そのくせ時々、敢えて空気を読まずに、ふざけちゃったりするんですけど(笑)」
この取材でもそう。クールな表情でカメラの前に立っていたかと思えば、突如ファニーな顔で笑わせたり。インタビュー中、「僕、手相にKY線があるんですよ」と無邪気に手のひらを差し出してみせたり。人懐っこい素顔がのぞく。
「二枚目半みたいなキャラクターを演じさせていただくことも多いですけれど、皆、ぶきっちょだったりお調子者だったり…。二枚目より、そっちの方が自分に似ているんじゃないかな」
今作のほかに、同じく4月スタートの新ドラマ『小さな巨人』や6月に公開を控える映画『22年目の告白』など出演作が相次ぐ。
「なぜか3作とも正義感に燃える警察官の役。僕自身、思い立ったらぐわーっと突き進んでいく面があるし。周りにはいろいろ見抜かれているのかもしれません(笑)」
とはいえ、やみくもに突き進むのではなく、一歩引いた目線から自分自身を見つめて的確な道を定め、そこを脇目もふらず疾走する。そんな姿が垣間見えたのは、演技について話をしていた時のこと。
「デビュー当時は、難しいことを考えず、自由にやれていたんです。でも、だんだん考えるようになってきて、迷いだすんですよね。正解がない世界ですから。じゃあそこで何を信じるかといったら、僕は監督だと思っています。作品のなかの自分の役割とか、自分が出ているシーンの目的…それを達成することが僕のやることであって、自分のやり甲斐だとか、自分の個性が役に反映できているかとか、そういうエゴは必要ないんじゃないかって。自分がどんなに気持ちが入って演じられたとしても、それが監督が求めているものじゃなければ意味がない。いま芝居をやっていて面白いと思えるのは、お互いの目的がちゃんと合致している手応えを感じた時ですね」
そんな根っこの真っすぐさは、恋愛にも表れている。
「いいなと思ったら、自分からどんどんアプローチするタイプです。もともとそんなにメールやLINEをこまめにする方じゃないんですけれど、燃えると毎日でもすると思いますよ。そういうことを苦だと感じずにやれるってことが、好きってことだと思うんで」
相手に求めるのは、品の良さ。
「品って知性だと思うんです。物事を知っているだけじゃなく、ちゃんと周りが見えていて他人のことを考えられるかどうか。それは自分の課題でもあるんですけど」
【人気記事】
※モー娘。伝説のリーダー・道重さゆみが沈黙を破る「卒業の夜の出来事」
※道重さゆみ「ファンをあなどってた」 復活に向けてブログに“暗号”
※ 【結婚線でズバリ判明…!】「幸せな結婚」ができる手相3選