歌手・藤原さくら、カラオケで「下手じゃん」と言われ…

エンタメ
2017.04.03
天性の魅力的な歌声でリスナーを引き寄せるシンガー・藤原さくらさんにインタビュー。
歌手

「“たまたま電車で隣に座った人が、将来大の親友になるかもしれない”とか、“さっきすれ違った人と、どこか再会して恋人になったりして”とか。私、昔から人との出会いについて、運命とか偶然とか奇跡によって大きく変わるものだな、と考えていて。そんな思いが、『Someday』になりました」と藤原さくらさん。

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藤原さんは、昨年、福山雅治さん主演のドラマ『ラヴソング』で、シンガーを夢見るヒロインとして女優デビューもしたアーティスト。待望の新曲が、この季節にぴったりの出会いの歌になった。

「実家に帰ったとき、祖母にどうやってじいちゃんと巡り会ったの? と聞いたら、たくさんの偶然が重なって二人が出会ったことを知りました。私もドラマの世界に飛び込んだことで、絶対に知り合えないような方々と出会えて、運命が変わっていった気がします。その気持ちを歌にしてみようと思いました」

10歳の時にお父さんからギターを譲り受けたことをきっかけに、シンガーソングライターを目指すようになった。父に薦められたビートルズの歌は、ほとんどの曲を歌えるほどコピーし、作曲面でも大いに影響を受けたそうだ。

「でも、ずっと低い声にコンプレックスがあったので、家の中で一人でガンガン歌うだけ。カラオケに行っても下手じゃん、と言われていました(笑)。高校生の時に通ったボーカルスクールの先生に、低い声が個性だから変えなくていいよ、と言われ、明るい未来がパッと開けた気持ちになったんです」

セカンドシングルのもう一曲は、スピッツの名曲「春の歌」のカバーだ。前・後編で公開される羽海野チカ原作の映画『3月のライオン』の後編の主題歌でもある。有名な曲、しかも映画の主題歌というプレッシャーにも臆せず、瑞々しい魅力いっぱいに歌いあげ、オリジナルとは全く別の、藤原さくらの「春の歌」になっていて、胸がキュンキュンさせられる。

「映画の監督さんからは、映画を観終わった後に、お客さんに気持ちよく帰ってもらえるように歌ってほしい、と言われ、私がこの歌を歌う意味をじっくり考えました。私らしいアレンジになっていますし、原曲とまた違った角度で聴いてもらえると思います」

ふじわら・さくら 一昨年ミニアルバム『a la carte』でデビュー。5月末から11都市を回るホールツアーを行う。映画『3 月のライオン』後編は、4月22日より全国ロードショー公開。

両A面2ndシングル『Someday/春の歌』【初回限定盤CD+DVD】¥1,800 DVDには昨年11月にEX THEATER 六本木で開催したライブの模様を収録。【通常盤CD】¥1,200(SPEEDSTAR RECORDS)

※『anan』2017年4月5日号より。写真・内山めぐみ 文・北條尚子

(by anan編集部)


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