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頭痛や不眠など不調が急増!?…即始めたい「体調が良くなる簡単習慣」 #72

文・大久保愛 — 2020.9.2
夏から秋へと季節が移り変わるいまは、体調を崩しがち。しかも、台風や満月も相まって、よりいっそう不調を感じる人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、体調が整う簡単な方法を教えてくれました。手軽にできるのでさっそく試してみて。

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 72

夏の疲れを感じていませんか?

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今年もあっという間に時は流れ、9月が始まりましたね。そろそろ夏の疲れを感じ始めてはいないでしょうか。そして、台風や満月が重なったこともあり、体がダル重さ、頭痛、むくみ、午前中のやる気のなさ、睡眠の浅さなど、今月に入り、なんとなく不調を複数感じる人が多いのではないでしょうか。

夏の疲れをこのまま引きずっていくと、気温、湿度が下がる秋になると免疫の低下からさまざまな感染症やアレルギー、自律神経の乱れなど、さらなる不調を感じることになるかもしれません。そこで、今週は夏の疲れと気候の変化に翻弄される心と体を整える食薬習慣を紹介します。

今週は、夏の疲れを引きずらないための食薬習慣

今週は、西のほうでは台風が接近し、北のほうでは真夏の暑さを感じたりと気候の変動を大きく感じますよね。そして、同時に満月が訪れ、頭痛持ちだったり、耳鼻科系や三半規管が弱い人、水分代謝が悪い人などは複数の”なんとなく不調”を感じることがあるかもしれません。本格的な暑さや安定しない天気は今月後半のお彼岸のころまで例年続きます。

こうやって秋へと移り変わっていくのですが、夏の疲れや不調をそのまま引きずってしまう人は、年末に向けて風邪を引いたり、風邪が長引いたり、アレルギーに悩んだり、感染症にかかったりと体調が安定しなくなります。

基本として漢方で「脾腎陽虚」という体質の人が、気圧や満月の影響を受けやすいと考えられています。「脾腎陽虚」とは、具体的には胃腸の働きが弱く、水分代謝が悪く、疲れやすい人です。今の体調、そしてこれからの季節に体調を安定させるためには、「気」が充実していることが大切であり、「脾腎」の働きは「気」を作り出し蓄積することです。

そのため、今週は「脾腎」を強化しながら「気」を補う食薬がポイントです。食べるとよいメニューは、【玉子とワカメの味噌汁】です。

今週食べるとよい食材・メニュー:玉子とワカメの味噌汁

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今週は、いつも食べている味噌汁やスープの具材に玉子とワカメをチョイスする食薬をおすすめします。ワカメの代わりにモズクやメカブやとろろ昆布などを使っても良いと思います。

食べるとよい食材:玉子

「気」を補い、「脾」を強化する食材であり、体に必要なアミノ酸がバランスよく含まれる、アミノ酸スコアが100の食材です。ビタミンCと食物繊維などの栄養のほか、体に必要な栄養素はほとんど含まれています。

食べるとよい食材:ワカメ

粘膜を強化する「気」を補い、「腎」の働きを強化する食材です。胃腸の粘膜を強化し不要なものを体から排泄する働きがあるフコイダン、アルギン酸などの水溶性食物繊維、水分代謝を上げるカリウムが豊富に含まれています。

体調管理のためにサプリメントをとっている方は多いと思います。ただ、サプリメントをとっていると、食事が多少乱れていてもサプリメントがあるからと大丈夫と考えてしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、食べ物も選び方によっては、サプリメントのように今必要とする栄養素を十分含んでいるものがあります。毎日の食事は、今必要とする栄養素の摂取を積み重ねることで体調管理につながります。ぜひ今週は、玉子とワカメで体調管理してみましょう。

※食薬とは…
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

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大久保 愛 先生
漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、近著に『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』がある。
公式LINEアカウント@aika

https://aika-inc.co.jp/

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